本のつづきが読みたくて。

今読んでいる本のつづきが読みたくて、読みたくて…。そんな数日を過ごしている。

有名な小説だし、これまで何度も書店の店頭で、図書館で見かけてきたのだけど、手に取って眺めては「気になる。でも、今じゃない気がする」と棚に戻してきた一冊。

先日、図書館で本を眺めているとき、ふとその本が目に飛び込んできた。いつものようになんとなく手に取って、冒頭部分にさっと目を通す。

「あ、今日は読みたい気がする」、そう思って、借りてきたこの本。

読み始めると、ぐいぐいと惹きつけられていく。偶然、数週間前に読み終えた、同じ著者のエッセイと同じ時期に書かれたというこの小説からは、エッセイに書かれていたあれこれが透けて見える。そのエッセイに大変に夢中になっていたこともあり、これはあのことかな、こっちはこのことかな、とさまざまに心が揺さぶられる。そうか、偶然じゃなかったのかもしれない。あのエッセイを読んだからこそ、今、この本を読みたい、と思ったのかもしれない。

たとえエッセイを読んでいなくても、ああ、こういうこと漠然と思っていたんだよね、という、普段は忘れている、頭や心、感覚で触っていた、薄くてはかないもの、でも何か自分にとって大事なことなんじゃないかと思うようなことが、丁寧に書かれている。243ページある本なのに、すでに30ページ台の段階で、読み終えてしまうのを寂しく思っている。


うちの3歳児が、「ママ、字がすきだよねー」とよく言っている。字が好きというより、字によって書かれている中身が好きなんだけど、まだ字を文章として読めない子どもには、字好きな人、に見えるのかもしれない。

そして、本って不思議だな、と改めて思う。

書かれているのは、字だけ。なのに、その中にはものすごい世界が広がっていて、ただの黒い線による形の連なりなのに、読み手の人生に、生活に、大きな影響を与えたりするわけで。


なんて思ったのは、久々にそう思うような本にであったから。読み終えたら、多分感想を書かずにはいられないと思う。

さて、つづきを読もうと思います。

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