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7カ月ぶりに新商品をネット発売して得た気づき。

去年9月、オリジナル商品の一筆箋を販売するために、ネットショップ(ストア「日傘」)を作りました。販売っておもしろくて奥深い、ぜひこういうことを続けていきたいと、その後新商品を探しに探し、見つけたのがマスキングテープとノート。
4月3日に発売しました。実に7カ月ぶり2つ目の新商品でした。

さて、そこから今日までの3週間ほどで、ストア「日傘」ではなんと、さらに2度、新商品を発売しています。冬眠していたかのようだったのに、動き始めたと思ったら猛ダッシュ、って感じです。

「販売っておもしろいし奥深い」という思いを再確認したこと、そして、外出自粛の時期で、世の中の皆さんが思うように好きなものと簡単に出会えない日々を送ることになってしまったこともあり、もう少しストア「日傘」での業務を増やしていこうと考えるようになりました。

そこで、今回は、「7カ月ぶりに新商品を発売して得た気づき」について、自分のために、そして、ネットショップを始めようと考えたり、ネットショップ初心者(私もですけれど)だったりの皆さんにむけて、まとめておこうと思います。

1.一筆箋と違って、マスキングテープは「ちょい買い」されることが多いみたい(→お客様単価が上がった)。

最初の商品は、1冊500円(以下すべて税込価格)のオリジナルの一筆箋。2種類の販売でした。
スケートファンの方を中心に、想像以上の方々にご購入いただき、本当に感無量な日々を過ごすことができました。ありがとうございました!!

大変素敵な思いをさせていただいた販売経験でしたが、この一筆箋販売だけでは多分気づかなかったこともありました。それは、一筆箋というものは、「まとめ買い」とか「もう1つ買っちゃおう買い」みたいなことをされない商品だ、ということです。

もちろん、「友達の分も」と複数冊買ってくださった方もたくさんいましたが、基本的には「2種類の一筆箋を1冊ずつ(計2冊)」、つまり、合計1000円というお買い物だったように思います。

ですが、マスキングテープとノートの買われ方を見ると、ちょっと違う。どうやら、「ちょい買い」的なことをしていただいているのではないか、という感覚を受けています。

私自身、マスキングテープ(というか文房具全般)が好きなのですが、たしかに、街でマステを見かけると「安いし、ちょっと買っちゃおう」と躊躇せずに数個買いますし、シリーズもので選びきれなかったときには「全部買い」しちゃったりします。
それに、ストア「日傘」で扱っているマステの平均的な価格は、330円くらい。「ちょい買い」しやすいものでもありますね。

さらに、ネットショップでは、送料もかかってくるので、これも「ちょい買い」を後押ししてくれたかもしれません。
送料が200円か220円のいずれかになるので、242円のマステ1つだけ買う、という方はほとんどいらっしゃらなかったです。

ざっくりでいうと、330円のマステを3~4つと、638円のマステを1つ。合計約1650~2000円くらい、という方が多かったように思います。一筆箋2種のときより、お客様の単価が2倍弱くらいになっていました。

2.オリジナル商品ではなく既製品を販売するので、在庫が少なくて、いい感じ。

一筆箋は完全オリジナル商品だったので、今回は(経験として)、既製品を仕入れて売ってみたい、とマスキングテープとノートを選びました。

一筆箋は、売価を低くするために結構な量を印刷しました。ですので、まだ在庫があります。(ちなみに、一筆箋は現在も絶賛販売中です。すごくいい商品です! 私、本当に毎日使っていますが、上質紙で書きやすいし、書くスペースも広いし、なによりかわいいので、愛着がわくばかりです。)
一筆箋の在庫は場所を取るほどではないので問題はないのですが、在庫って、大量にあるよりは、ほどほどの量の方がいいですよね。

そこで今回は、在庫が大量にならないように、ほどほどの量を仕入れて準備することにしました。そのため、在庫は、小さめの段ボール箱1つに収まるくらい。とってもコンパクトで、いい感じです。

3.その反面、売り切れが続出してしまった。

「在庫を持ちすぎない」という今回のテーマのひとつを達成するために、ひとまず、「もしかしたら、ちょっと少ないかもしれない」くらいの仕入れ数にすることにしました。

そのため、あっという間に4~5種の商品が売り切れに……。「買っていただけて嬉しい!」という思いに胸躍らせつつ、「売り切れてしまった。買えなかったお客様もいらっしゃるし、早く再入荷しなければ」という焦りにさいなまれることに……。

4.「売り切れた商品は、必ずしもすごく売れている商品だというわけでもない」ということをお客様に訴えたい、という思いがわきあがる。

最初の仕入れの際、「私の中でのイチオシ(といっても複数商品)」な商品は、多めに用意しています。逆に、「かわいいし好きだけど、売れるかどうかは微妙」と判断した商品は、少ししか仕入れませんでした。

蓋を開けてみると、発売後すぐに売り切れたのは、「かわいいし好きだけど、売れるかどうかは微妙」と少ししか仕入れなかった商品。そうなりましたかー、という思いでした。

「売り切れ」と聞くと私は、「人気のある順に売れていくはずだから、売り切れた商品はほかの商品よりも、総数としてすごく売れているんだろうな」と考えます。同じように考える人は、少なくないのではないでしょうか。

でもこれって、真実のときもあるし、真実じゃないときもあるんですね。自分で経験するまで気づきませんでした。

そして今回は、真実じゃない方のケースだったんです。

たしかに、売り切れた商品は、売れているんです。でも、一番人気ではないんですよー。ていうか、一番人気の商品は、その3倍くらい売れているんですけど、たくさん入荷しているからなかなか売り切れにはならないんですよー!

と、声を大にして言いたい、という衝動にかられました。
まあ、私がお客さんだったら、そんなことを熱く訴えられても「へえ、そうなんだ」で終わるだろうし、「だとしても私はこれを買う」と好きなものを選ぶと思うので気にしてもしょうがないと思うことにしましたが、なんだろうこの、なんとなく熱く訴えたくなってしまう思いは。

「自分のイチオシ」をお客様に誤解されたくない、というか、いやどのアイテムも好きなんですけど、でも、なかでも私がイチオシしたいのはこれなんですけど皆さんには違って見えますよね、でも本当のイチオシはこっちなんですよ、という謎の自己顕示欲のようなものでしょうか。

後日談ですが……
その後、再入荷を何度か繰り返した現在、総売上数を見ると、「かわいいし好きだけど、売れるかどうかは微妙」と少ししか仕入れなかった商品は総売上数は少ないし、「私のイチオシ」と思っていた商品は総売上数の首位を争っています。売り手の思い入れが売上数に反映したのかどうかはわからないですが、ひとまず今のところは、ほどほどの仕入れができているんじゃないかと思っています。
「仕入れ数の検討」って、心乱されて難しい、でもものすごくおもしろいことなんですね。

5.次はもう少し単価の高いものに挑戦してみたい。

今回発売した商品の単価は、242円~638円でした。当たり前ですが、242円のものより、638円のものの方が売上が大きい。2.6倍くらい違うので、638円のものが売れたとき、しかも複数売れたときには、「おおお!YES!」というような気持ちがぐっとわいてきます。

それならば、次はもう少し単価の高い商品はどうだろうか、と考えるようになりました。もちろん、”商品の素敵さとかわくわく感ファースト”での商品セレクトやオリジナル商品製作をしていきますが、毎回、それぞれにトライ&エラーというか、実験というか、考えたことを実践して分析してまた次へ、ということを繰り返していきたい、そうなると次回の課題は、「もう少し単価の高いもの」かな、と考えるようになっています。

オリジナルで作りたいアイテムは、たくさんあります。ノートに、いつか作りたいものあれこれを書き込んで、これはこんな風に作りたいよね、とか思ったりしています。
もちろんこれからも、一筆箋、マスキングテープ、ノートも販売していきますので、ぜひよろしくお願いします。




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