見出し画像

科目のコンテンツ作り(シラバス承認後)

前々回の記事「シラバス作り 承認編」では、新しい科目を作る際の、大学内での承認のプロセスについてご説明しました。

今回は、承認後の実際のコンテンツ作りについてお話します。

ここでも、大活躍してくださるのが、​​大学教育のプロフェッショナルスタッフです(当大学ではTeaching and Learning Teamといいます)。

今回の科目の場合は、特にオンラインの教材が多いので、オンラインが得意なプロフェッショナルスタッフにサポートしていただきました。そして、まず最初にした事は、各週の内容について、詳細を議論し、専用の表に書き込んで関係教員の同意を得る事でした。

その内容とは、隔週ごとの、学生が達成する目標、そしてその目標に基づいて、どんな講義と演習が用意されるか(大体4つほどのアクティビティ)、そしてそれぞれの週に学生が読んでおくべき資料です(だいたい論文5−6本)。学生に課される、自習時間は週12時間ほどです。この内容のドラフトを、細かく精査し、必要に応じて修正のリクエストを出します。このプロセスを、2、3回繰り返して、最終案が出来上がります。

そして、出来上がった最終版をもとに、プロフェッショナルスタッフがオンラインコンテンツのデザインを行い、これが終了すれば、いよいよ講義の録画及び資料のアップロードが始まります。ここまで来るだけでも、かなり時間がかかりました(何しろ、コンテンツ作りを担っているスタッフは、私を含めて普段講義や研究もしていますから、かなり限られた時間内でこれらの作業を行わなければなりませんでした。また、この科目に関していうと、4つのストリームに分かれてコンテンツをつくりましたので、オーバラップしないように、確認する必要がありました)。

とにかく、デザインが1番大事ですので、それを入念に各教員に確認したり、議論することが1番大事なことでした。

この1連の作業が、昨年の10月から始まり、まだコンテンツを作り込んでいるところです。来週には出来上がる予定です。

多くの教員が関わっていますので、1人1人と確認を取る作業は、私のキャパオーバーでしたので、ここでも、プロフェッショナルスタッフが大活躍してくれました。この方の、デザインスキルと、コンテンツ作りの経験がなければ、もっと時間がかかっていただろうと思います。

もちろん、コンテンツは学生からのフィードバックをもらいながら、今後定期的にアップデートしていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?