発達障害を受け入れるということ。
はったつ応援事業市民講演会を聴講してきました。
目的はひとつ…
我が家の息子が小学校2年生の頃、「アスペルガー症候群」と診断されたその当時と今とでは、家族や社会の受け止め方に違いがあるのか知りたいと思ったからです。
結論から言うと、以前と大差がなく、子どもに発達障害がある保護者は…
その特性が持つ「優れた部分」に期待を膨らませ、
その特性が「社会の役に立ってほしい」ことを願っていることがよく理解できました。
講師の新潟お笑い芸人NAMARA所属の森下英矢さんも、息子さんの発達障害を受け入れながら、試行錯誤しながら前向きな子育てをしておられました。
森下さんのお話の中で、
「自閉スペクトラム症」と言われる、人とのコミュニケーションが苦手・物事に強いこだわりがあるといった特徴をもつ発達障害の理解が広まることの難しさを、「協調性を求める日本の国民性」としたことに共感しました。
特性を活かす環境をどのように探し、与えるか。
特性を活かす人びとにどのようにして出会うか。
「やたちゃんと森下家の人びと」の置かれている状況をお聴きしながら、発達の特性を「異なる」と受け入れるのではなく、「才能を活かす」受け入れ方に変えていくには、まだまだ遠い道のりなのかな…と感じたことも事実です。
家族が特性をどれだけ前向きに捉えても、
社会の受け入れが整わなければ、才能は光らない。
息子が小学生の頃(=約30年前)にようやく認知され始め、今は、詳しく知らないまでも、世の中にその認識が広まりつつある「発達障害」。
「知っている状態を保持する認識」から、
「分かったと思える心理状態になる理解」へ変えていく時が訪れているのだと思います。
これからも「どのように理解を広めるか」を、皆で事例を共有し、学んでいく必要があると思いました。
講演会を主催してくださった糸魚川市と、
後援してくださった関係各位に心から感謝いたします。
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