ホフマン窯の思い出と赤れんが
昨日私が行った穴観音さまは、
舞鶴市の神崎という地区にあります。
高校生ぐらいの頃だったか、
その神崎にホフマン窯という、煉瓦を作るための窯があることを知りました。
貴重な産業遺産なのに、
管理する人がなく、倒壊の危険があるというニュースを見たような…
そんな記憶があります。
それを知った時に、近くで見てみたいと思い、
細い道を入って、近くまで行ってもらいましたが、
当時は立ち入り禁止だったと思いますし、
どう行ったらいいのかよくわからなくて…
由良川橋梁の脇にあるようだったので、
わざわざ列車に乗って、上から見てみたりしたこともありました。
ツタに覆われたいくつものれんがの煙突を遠くから見ると、
確かに今にも崩れそうな様子はわかりました。
高校を卒業して、栃木県に住んでいた頃、
日本に4基しか残っていないホフマン窯のひとつが栃木県の野木町にあると知って、
連れて行ってもらいました。
野木町のシモレンホフマン窯は、
20年以上前の当時もしっかりとした形で保存されていました。
本当はじっくりじっくり見たかったのですが、
こういうよくわからないものに魅力を感じている自分をなぜか恥ずかしく思ったのと、
連れて行ってくれた人に遠慮があって、
『もっとよく見たらいいのに』と言われながらも、
もういいから、と早々に退散しました。
昨日神崎で、遠目に煙突を見たので、
いろんなことを思い出して、
ホフマン窯について学ぶことができる場所に行ってみました。
ホフマン窯を模した展示。
舞鶴の、赤れんが博物館です。
中に入って、ホフマン窯の仕組みや歴史などを学ぶことができます。
今は神崎のホフマン窯も、丁寧に保存されているようですが、
わたしがかつて見た、倒壊しそうな頃の写真もありましたし、
野木町のものを含め、ほかの地域に残されている窯の写真や、作られていた刻印入りのれんがも見ることができました。
この赤れんが博物館、
初めて来たのですが、すごく良かったです。
展示内容が盛りだくさんで、
情報量が多すぎて…!
1回では足りない。何回も来なくては。
と思わせてくれる、
素晴らしい博物館でした。
れんがの歴史は、文明の歴史というか。
海外、日本、どちらの歴史についても学べます。
歴史が好きな人にはたまらないんじゃないかなあ。
わたしは別にそんなに歴史好きっていうわけではないけれど、
近代化遺産にロマンを感じるので、
楽しすぎる場所でしたね。
このところ暑苦しく語っている(笑)
わたしの大好きな鉱山の、
カラミ煉瓦や遺構についても、
舞鶴にたくさん残っている旧海軍の関係の施設についても解説があり、
行くたびにいろんなポイントで楽しめそうな博物館でした。
神崎のホフマン窯も、
実際に見学してみたいですね。
ずっと遠くから見ているだけだったので、
きっと感動するだろうなあ。
目の前に船が何隻も。
船が好きな人も、きっと楽しいです♪
好きなものを好きと言えて、
見たいものを自分で見に行くことができることは、
とても自由なことですね。
こういうものが好きなんだ、
と言うのは、恥ずかしいこと。
という思い込みは、どこでできたのでしょうか。
アンタの好きなものは、意味がわからん。
と言われた経験からでしょうか。
自由になろうと決めたら、なれますね。
自由でいましょう。
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