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デザイン/ UX:スペシャリストvsジェネラリスト どちらが良いのか..。

数ヶ月前、社内で自分自身のキャリアパスについて話し合う機会があり、デザイナーのキャリアパスについてもう少し理解しようと思い、いろいろ調査しました。

私たちはもうUI/UXデザイナーはいらない

なぜたくさんの人はUIUXにキャリア変更するのか。

もうTwitter、Google、Faceebookは”UI/UXデザイナー”を募集していません。

大きなIT系企業はもうUI/UXデザイナーの募集はしていません。もうデザイナーを必要としていないのか、ということではなく、デザイナーの仕事がもっと細分化されそれぞれのトピックに特化されているようです。

😎 Twitterの募集ページ
- Product Designer
- Instructional Designer
- Staff Designer

😎 Facebookの募集ページ
- Sound Designer
- Visual Designer
- Product Designer
- Industrial Designer
- Communication Designer
- Brand Designer
- Conversation Designer

😎 Googleの募集ページ
- UX Research
- Product Manager
- UX Writer
- Staff Interaction Designer
- Visual Designer
- UX Designer
- UX Interaction Designer
- UX Interaction Designer
- Senior UX Engineer

ご覧の通り、”UX/UX Designer”は募集していません。もっと役割、仕事内容が細分化されています。Google, Twitter, Facebook, Airbnbなどのビッグプレイヤーはスペシャリストを探しているのが分かります。UI/UXという名前では、もはやカバーしきれないほどデザイナーの仕事の範囲が広がっているわけです。それでは、全員がスペシャリストになるべきなのでしょうか。次の章では、スペシャリストとジェネラリストについて深く見ていきます。

スペシャリスト vs ジェネラリスト

専門性の高い職業の場合、スペシャリストとジェネラリストの2つのタイプが存在します。スペシャリストはそれではスペシャリストとはどんな人のことを言うのでしょうか。

別名:T-Shaped Designer

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画像の例は、プロダクトデザイナーとして専門家レベルで、UX戦略家、リサーチ、UXライター、アニメーションデザイナーとしても知識・経験がある状態のスキルセットです。このT字スキルセットを持つデザイナーはスペシャリストです。UXBESIGNER.COMでは、スペシャリストについて次のように説明しています。

T-shaped designers are strong generalists who know how to do all aspects of design sufficiently, but excels especially in one discipline. For example, a UX designer who specializes in front-end development.

The horizontal part of the letter “T” refers to the breadth of design skills, while the vertical part of “T” refers to the depth in one design specialty.

Some teams are built by selecting T-shaped designers whose strengths work well together. For example, pairing the UX designer who specializes in UI design with a UX Designer who codes.

引用元: UXBESIGNER.COM
日本語訳:
T字型のデザイナーは、デザインのすべての側面を十分に行う方法を知っている強力なジェネラリストですが、特に1つの分野で優れています。たとえば、フロントエンド開発を専門とするUXデザイナー。

文字「T」の横の部分はデザインスキルの幅を示し、「T」の縦の部分は1つのデザイン専門分野の深さを示します。

一部のチームは、長所がうまく連携するT字型のデザイナーを選択することによって構築されます。たとえば、UIデザインを専門とするUXデザイナーとコーディングを行うUXデザイナーをペアリングします。

スペシャリストは、大きな企業にフィットします。彼らは、たくさんの優秀な人を採用する経済的なパワーがあるので、全部まあまあできるより、一つのトピックに非常に強い人に関心があります。

ラーメン屋さんの例で例えると、あなたは初めてそのラーメン屋さんに来ました。どんなラーメンが食べられるのか知りたいのでメニューを見ます。

・味噌ラーメン
・醤油ラーメン
・豚骨ラーメン
・鶏白湯ラーメン
・塩ラーメン
・坦々麺
・餃子
・焼き飯
・リゾット
・海鮮丼
・焼きそば

このお店は、どの商品に一番自信があってどれが一番美味しいのかぱっと見てわかりません。

スペシャライズされたラーメン屋さんなら、、、

・豚骨ラーメン
・大盛り豚骨ラーメン
・餃子

それよりも、メニューが少なくてもそこに統一感が見えると「あー、このお店は豚骨ラーメンが売りなんだな。じゃあ、豚骨ラーメンさえ注文すれば美味しいラーメンが食べられるはずだ。」と簡単に判断できます。

デザイナーにも似たようなことが言えます。このデザイナーは、他の知識もあるけど、UXライティングのスキルはトップレベルだ。じゃあ、他の仕事が得意なデザイナーと一緒にチームでUXライターとして働いてもらおう!とチームリーダーは考えるわけです。

じゃあ、ジェネラリストになるべきじゃないの?

いいえ。ジェネラリストにピッタリの場所もこの世にはあります。小さなデザインチームの会社、スタートアップ企業、フリーランサー、など小さな企業・グループで、ジェネラリストは力を発揮します。デザイナーが一人しかいない会社はこの世に山ほど存在します。すべてのことを一人でしないといけないなんてよくあることです。その代わり、すごいスピードで全体的なデザイナーとしてのスキルが上がります。ジェネラリストになるのは、全然悪いことじゃないです。ちなみに私は現在ジェネラリストに近いポジションだと思います。一人しかデザイナーが会社にいないので、全てのことができてない現状です。UXバリデーション、ユーザーリサーチ(マーケティングチームと一緒に)、プロダクトデザイン、デザインシステム管理を一人でやっているところです。

いきなり大きな企業で働いていたら、これだけ多様性の高い仕事は経験できなかったと思います。それに、いろいろな経験をするうちに自分の得意なこと、好きなこと、得意じゃないけどこれから得意になっていきたいこと、などなど色々なことが見えてきました。

経験が少ない人は、まずはジェネラリストを目指して、経験が溜まって、自分のことをもっと理解してきたら、スペシャリストにキャリアパスを変更したっていいと思います。ただ注意するべきなのが、小さな企業で募集要項に「UI/UXデザイナー募集」と書いている企業は、デザイナーがどんな仕事をするのか深く理解していない可能性が高いです。デザイナー=綺麗なデザインを作る人、みたいな感じで。私が現在働いている企業も、スタートアップ企業で機械エンジニアが社長の企業で、最初私は山ほど毎日デザインを作っていました。でも実際はユーザーリサーチが十分にできてなかったり、デザインレビューが実現可能かを度外して行われてたり問題が山積みでした。現在はもっとシステム化されています。なので、就職した後は結構カオスな可能性が高いですが、スタートアップにはよくある話なので、それを楽しめる人はおすすめです。

ただ年収800万円以上などデザイナーとしてビックプレイヤーを目指すのであれば、最終的にスペシャリストになるのをお勧めします。ジェネラリストとスペシャリストの関係について、次のように説明している文章を見つけたので、皆さんとシェアしたいと思います。

Specialists draw from the deep wellspring of new ideas and spread that knowledge to the masses of generalists.

引用元:Design / UX: Specialists vs Generalists — What’s Better? Here’s the truth
グーグル日本語訳:
スペシャリストは、新しいアイデアの深い源泉から引き出し、その知識をジェネラリストの大衆に広めます。

スペシャリスト、ジェネラリスト、どちらになるのが良いのか、それはあなたがどんなキャリアパスを計画しているのか次第です。

”UI/UXデザイナー”を目指していた方は、もう一度いろんな就活サイトをチェックして今の転職・就職市場がどんな人材を求めているのかチェックして自分のスキルセットややりたい分野とどうマッチしているのか確認してもいいかもしれないです。役職名は市場が決めます。

まとめ

あなたはどんなデザイナーになりたいですか?自分のキャリアパスに応じて、どうスキルアップしていくのか戦略的に行動していけば、どのような選択をしていくべきなのかより明確に見えてくると思います。ちなみに私はスペシャリストになりたいです。私は、プロダクトデザインに自信があります。人間中心型のデザインを考慮しながら、正しいコンポーネントを選ぶことができます。ただ、UXリサーチ、UXライティング、UX戦略についての経験や知識はまだまだ発展途中です。プレゼンテーション能力もまだまだ発展途中なので、もっと経験・練習して、少なくても”得意である”といえる状態まで持っていければいいな、と考えています。
ありがとうございました。

参考URL
デザイン/ UX:スペシャリストvsジェネラリスト—何が良いのか?これが真実です

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