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SE女子の妊娠体験レポート(中期編)

こんにちは!システムエンジニア(SE)兼イラストレーターのHitomiです。

私事ですが、ありがたいことに第一子を授かり、今年の6月に出産予定です。
今回は妊娠中期の体験談を記載します。
出来事や感じたことをつらつらと記載している文章ですが、よろしければお付き合いください!

↓前回の記事はこちらです。

つわり明け最強モード⚔️

安定期、妊娠中期と言われる妊娠4ヶ月に入る頃、
2ヶ月間に渡って苦しんだつわりが落ち着きました〜!

今思えば妊娠4ヶ月ごろから落ち着いたなと思いますが、当時は吐き気がマシかも?という日が数日続いた後にぶり返して吐く、というのを数回繰り返し、なかなか終わりが見えませんでした。
ようやくぶり返しが軽くなった、ぶり返さなくなった、食後の胃もたれだけになった…というふうに遷移して、ようやく落ちつきました。
味のりとご飯、目玉焼き乗せご飯が当たり前に食べられることが本当に幸せでした✨

仕事にも復帰し、食べる楽しみも戻り、4ヶ月頃は軽くハイになっていたように思います。
多少嫌なことがあっても、人並みの生活を送れている!つわりよりはマシだ!と前向きになれました。
チェンソーマンのデンジ君みたいな気分でした。笑

つわりはもう経験したくない…ですが、「人生で最も辛い時期」がアップデートされたという意味では貴重な経験だったなと思います。
そして闘病生活を送っている方がどのような思いで過ごされているか、ほんの少しだけ想像できるようになった気がします。

胎動から生命を感じる🌱

妊娠4ヶ月頃から、横になるとニョロニョロ…ポコポコ…と、下腹部で何か動きを感じるようになりました。
最初は確信が無かったですが、後に胎動だったと分かりました。

エコーで子が元気に動く姿は見てきましたが、自分の体内で感じるのはまた違った感覚がありますね。
「本当に自分と違う生命が体の中にいるんだ」
「今だけは誰にも預けられず、自分だけがこの子の命を預かっているんだ」
「今キックしたのかな?」
胎動を感じる度にこのようなことが頭を巡り、何とも不思議でドキドキします。
動いていないタイミングあるかな?というくらい元気(そして痛い)なので、私に似て落ち着きのない子なのではと思っています。笑

家族がいる幸せを再認識👨‍👩‍👧‍👧

家族のことは好きで、安心できる大切な居場所。
だけど目の前に仕事や趣味、友人との時間なんかが目の前に並ぶとつい、家族との時間は刺激が少ない当たり前の時間のように感じて、優先順位が下がっていたように思います。

妊娠して、流産の心配をしたり、協力してくれる夫や親の存在を感じたり、妊娠を両親・義理の両親がとても喜んでくれたことを通じて、
家族は当たり前ではない奇跡の連続であり、かけがえのないものだなと心から思うようになりました。
もともと持っていたものなのに、自分の中では宝物が一つ増えたような気持ちです。
この気持ちを忘れないようにしたいと思いました。

安定期とは🤔

そこまで安定してない安定期

つわり中は、安定期に入ったらあれもしたいしこれもするぞ!と意気込んでいましたが、現実はそんなに甘くはありませんでした…笑
とにかく寝付きが悪くて不眠、頭痛、胎動が痛い、少し無理をするとお腹が張る、便秘、胃もたれ、日中の強烈な眠気、動悸や息切れ、肌がかゆい、肌荒れや黒ずみ、どんどん膨れるお腹と共に大きくなる不安…マイナートラブルと呼ばれるものに苛まれました。
個人的には不眠が一番つらく、睡眠不足で激しく気持ちが落ち込んだり、頭が痛くて仕事に集中できなかったりしました。
もちろんつわりよりはいいですし、妊娠期間中、ずっとつわりがおさまらない方や、妊娠の経過から入院される方もいらっしゃることもわかって入るのですが…。

妊娠中は激しいホルモン変化の他、血液量が1.4倍、心拍数が10〜20回も増加するため、様々なトラブルが出るそうです。
健診の度にメキメキと大きくなる子を見ていると、納得もしました。
体内で大規模な工事をしている妊婦さんに優しい世の中にしていきたいな〜と改めて思います。

とはいえ、つわり時期よりはできることが増え、日々の楽しみが戻ってきた時期でした。
体調がいい日は夫とノンアルコールで居酒屋に行ったり、友人とゆっくりランチをしたり、カフェで勉強をしたりと、自分の時間を楽しむことができたことはありがたかったです。

まさかの切迫早産

妊娠5か月頃、お腹の張り(子宮がぎゅーっと収縮して固くなる、嫌な感じ)が気になって受診したところ、まさかの切迫早産と診断され、自宅安静となってしまいました。
(お腹の子は元気だったのですが、張りが3分おきと頻回で早産の危険があるとの診断でした。)
仕事は当然休むように言われ、外出も家事も禁止、基本横にならなければならなくなりました。

今生まれてしまったら生存確率が低いし、
仕事は突然メンバーに引き継ぎ、計画していた旅行や家族・友人との予定も全部中止…。
自宅安静中は、早産になったらどうしようという不安、何もできない無力感や情けなさで落ち込みました。
ですが夫をはじめ周囲の方に支えられ、服薬と安静で経過がよくなったため自宅安静は解除となりました。本当によかったです!

切迫早産の原因ははっきりとは分かりませんが、やはり妊娠期間中は妊娠前と同じように過ごせないものであること、またその個人差を再認識した出来事でした。
私の場合はもともと張りやすい体質であったり、通常の8時間勤務の緊張感や座りっぱなしの状態が、思ったより負担になっていたようです。
その後は自分が疲れたと思う前に休憩を挟んだり、妊娠前であれば仕事をしていた体調でも半休を取ることで、持続可能な範囲で仕事に取り組むことができました。

性差について考える

性別判明!

妊娠期間中は、普段意識しない性差について考える機会が多くあったと感じます。

5か月頃、ベビーの性別が男の子と分かりました!
性別が分かると、ベビー用品をそろえやすくなったり、生活イメージがよりはっきりとしてきたりと、楽しみな気持ちが倍増しました。

同時に、今まで自分が聞いてきた『男の子のイメージ』が次々に思い浮かんでしまい、罪悪感を感じることがありました。
男の子だから・・服はこの色?野球をする?おままごとはしない?
「男だから」「女だから」といった性別で縛る言葉は嫌いだったのに、なんとも申し訳ない、悔しい気持ちになりました。
周りの環境に存在しているステレオタイプを捨てることの難しさを感じました。
また、男性の立場になって考えてみたことで、日本人男性は特にステレオタイプによるしがらみが大きいと感じます。

一方で、性差による育て方の違いがあることも事実だと思います。
例えば、一般に男の子の方が運動機能の発達が早く、言語の発達が遅い(そのため手が出やすい)こと、プライドを重視する特性があること、などです。
子どもにはのびのびと育ってほしいので、性差も含めたその子の特性を理解し、その上でステレオタイプを押し付けない子育てを探っていきたいです。

妊娠出産とキャリア

赤ちゃんが来てくれたことはもちろん嬉しいのですが、やっぱり自分のキャリアが止まる気がして、もどかしい気持ちになる自分もいました。
体調不良や休職で思うように仕事ができない日々。
職場では体調をかなり配慮してもらい、夜間作業や突発作業を免除してもらいました。
妊婦が働きやすい環境にはとても感謝していますが、やっと参加できた念願の新規事業のプロジェクトからも外れる形になってしまいました。
頭では分かってはいるけど、何だか悔しい、どうして女性だけ、と思ってしまう…でもそう思うことが赤ちゃんのせいにしているようで、自己嫌悪になりました。

そんな妊娠中期、周りの先輩ママパパからのコメントにはとても救われました。
「妊娠出産で休む期間なんて、長い人生の数ヶ月、数年!あとで振り返ると大したこと無いから、今はしっかり休んでね。」
「自分は女性ではないけど、世の中異業種に転職して活躍する人もたくさんいる。数ヶ月数年のブランクは、絶対大丈夫ですよ。」
先輩からの言葉は心強く、またチャンスを掴めば、きっと大丈夫!と思える時間が増えていきました。

妊娠出産子育てとキャリアの関係は、時代と共に変わっている真っ最中であり、モデルとなる人物が周囲にいないことも不安の一つのように思います。
今後自ら経験する中で変えていくつもりで、柔軟に積み上げていきたいです。

まとめ

妊娠中期も様々な出来事がありましたが、つわりに苛まれた初期と比較して、子どものこと、自分の過去や将来、家族、仕事、性差などについてじっくり考えることができました。
体調不良や自宅安静の時期は足踏みをしているように感じていましたが、こうやって書き起こしてみると、貴重な経験をしたものだなと思うことができます。
何事も経験してみること、一次情報を得ることが大切であると改めて認識しました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
(何があるかわからない妊娠期間ですが)次回は妊娠後期について投稿できればと思います。



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