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#12回復する力 ~がんサバイバーさんの運動指導をしている私が乳がんに~


入院5日目 回復力

4日目に尿管も点滴も取れ、随分身軽な入院生活となりました
といえども、術後なので
右手で扉を押すと痛い(力を入れるのちょっと恐い)
右手で遠くのものを取れない
右手に体重乗せれない(乗せたくない)
右下の寝返りはNG
うつ伏せなんて絶対だめ

おまけにバストバンドをつけてるから余計に動きにくいという状態

乳房にメスを入れてるからそりゃそうだわなぁ
で、私の場合、部分切除といえども右上を4分の1くらい切り取ってるから
乳房の形を整えるため、乳房の上の方の脂肪と乳腺を剥がして位置をずらしたそう。

こんなイメージ

そして、そのずらした部分の筋肉付近の血管を焼いて止血処理をした(これは合併症の手術)ので、鎖骨下あたりに水脹れと引っ張られている痛みもある


なので「動かしていいのか?いいっていわれてるけどちょっと怖いわ〜」っていう気持ちが先行してしまいます

リハビリ体操のプリント

そんな私を知ってか知らぬか、看護師さんからリハビリ体操のプリントを渡されました。
腕上げや脇開きなどなど6つの体操が書かれていて
可動域も段階を追って無理なく動かすように書いてある
「軽く一緒に動いてみましょうか」ということで
ひととおり看護師さんと一緒に体操をしました

意外と動ける!とびっくり。
そして動かすとやっぱり楽になるんですよね
当たり前〜と思えることにも、今は感動です。

ただ、まだびびりな感情も湧いてくるので
(動かし始めた途端無意識に躊躇してしまう自分がいる)どれくらい動かす?どう?いける?と自分との対話をしながらの作業
まさしくヨガやわぁ〜って感じです
(ヨガのことはまた改めて綴りたいと思います)

早い段階からゆっくり動かし始めること、やはり大事だと改めて実感

1日前までフラフラやったのに、もうこんなに動けるという回復力
体って凄いなぁと感じたのでした


痛みより痒み

痛みは痛み止めを飲んでいることもあり気にならないけど
それより気になるのが痒み
もともと皮膚があまり強くないので、普段も湿布でかぶれるタイプ
今回もバストバンドの圧迫とその下のガーゼで肌が真っ赤
で、かゆいかゆいかゆい!
絶対掻かないで〜(そりゃそうだ)とのことで
痒み止めの軟膏と飲み薬をいただく

痒み止め

痛いことと比べたら随分マシです。
夜中無意識に掻かないように、薬も服用のタイミングが眠る前

こうやって少しずつ治っていくんだろうなぁ


がんの治療はこれから


「傷口が収まってきていい感じになってますね」と主治医。

本当にありがとうございます

「今回腫瘍とセンチネルリンパを取って病理検査に出してます。今出来ることはここまで。あとは病理検査の結果とリンパ節転移の有無で、抗がん剤をするか、放射線治療と薬物療法だけでいけるかを決めましょう。」
「あと遺伝カウンセリングも受けておいてください」と、この先のことを話されました。

手術しただけではゴールに辿り着けない、逆にまだまだスタート地点にいるんですね…

はぁ〜とため息もつきたくなりますが、あのきついダブルでの手術を乗り越えたんだし、この先何があっても受け止めることができるはず。
そんな変な自信が湧いてたりもします。

と言ってもそんなに強い私ではないから、きっと途中で気持ちが折れることもあるでしょう。

それでいいんです。だって人間だものって感じです。

遺伝カウンセリングのことは、受けてからまた詳しく綴ってみたいと思います







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