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#7治療方針が決まる ~がんサバイバーさんの運動指導をして知る私が乳がんに~ 

様々な検査を終え、ようやく主治医から検査結果と治療方針を聞く日が来ました。
ここまでたどり着くのに約2か月・・・長かった~。
この日は「ご家族とともに来てください」とのことだったので旦那さんとともに病院へ。

11:00予約だったので、少し早めに(10:30)病院に到着し
待合室で呼ばれるのを待つ

予約時間より10分くらい遅れて診察室に呼ばれ
「さぁ今から話を聞きますよっ!」っていう気合で椅子に座ったとたん
主治医から
「あの、先に婦人科と口腔外科の予約を入れますので受付して来てください。11:30までなので急いで~!」と。
「はい??」と私

「これ・・・腹部のMRIです。子宮のところの腫瘍が大きいから・・・」と先生。
確かに、画像を見て衝撃を受けました。
思わず「デカッ!」とつぶやいてしまうくらい。

なので、こちらも婦人科の先生の意見を聞いてきてほしいとのこと

そして、口腔外科は手術&入院があるので事前に歯の状態を確認したいため
だそうで
とりあえず「予約が間に合うように急げ~」ということになりました

え??という顔をしている旦那さんを置いて
とりあえず、婦人科と口腔外科へ行き、受付と問診表記入を済ませ(汗!)
乳腺外科へ戻る
上へ下へと走り、いささか疲れた~。

その時すでに12:00すぎ
そこで、改めて診察室に呼ばれました


乳房切除の選択

先生から、MRIやCT、エコーの画像結果と共に手術説明書を見ながらの
説明が始まりました。

私の右胸にあるしこりの大きさは2㎝×2㎝×3.5㎝で、乳輪・乳頭から少し離れた位置にあるとのこと。
以前、乳腺クリニックでは「2㎝くらいかそれより少し大きいかもしれないので抗がん剤で小さくしてから部分切除かな~」と言われていたので、大きさを聞いた時に「あ~、抗がん剤か…」と思いましたが、「まず手術しましょう」とのこと。

「部分切除といっても扇形に大きめに切る部分切除が可能です。乳輪・乳頭が残せます。もしくは全摘。どうしますか?」と聞かれました。

この時以前言われていた「決めないといけないことがある」とはこういうことか~と思い出しました。

でも主治医はこの後とても詳しく話をしてくれます
・形がやや凹むけれど部分切除の方が乳頭を残せるので良いと思う
・全摘をしてインプラント(シリコン)再建をする場合、7~8年おきに
 メンテナンス(シリコン入れ替え)が必要
・部分切除+放射線治療と、全摘+放射線治療なしを比べた場合、再発の
 リスクは1%くらいしか差がない
・ただ、部分切除の場合、万が一がんが取り切れていなかったら再手術に
 なる(そんなケースはとってもまれ)

などなど
それぞれのメリット・デメリットを話してくれました。

私は、もともと全摘の場合の再建はしたとしてもインプラント(シリコン)再建を希望すると話していました。シリコン、定期的にメンテナンスがいるとは知らなかったし、先生の言う通り乳輪・乳頭を残せるって気持ち的にも全然違うな…と思い
結局「扇状部分切除+放射線治療」を選択しました。


サブタイプ

私も当事者になるまでは、がん=ステージ(病期)によって治療が決まるというイメージを持っていましたが、あれこれ調べると乳がんの場合「サブタイプ」というのがあり、それによって治療も若干変わるそうです。

出来たがんは、何をベースに増殖しているのか、増殖能力が高いかなど
細胞診などの結果からサブタイプが決まるそうです

引用 乳がんINFOナビ:
https://www.nyugan-infonavi.jp/senmoni/yakubutsu3.html

私はルミナルAタイプ(HER2陰性・Ki67 10%)とのことで

ルミナルAタイプ
増殖能力が低いルミナルAタイプは、典型的なホルモン受容体陽性乳がんといえます。ホルモン受容体をもつ乳がんは、女性ホルモンを養分として増殖するため、ホルモン療法が推奨されます。なお、リンパ節転移が4個以上ある場合など、がん細胞の悪性度が高い場合は再発リスクが高くなるため、化学療法の追加が考慮されることもあります。

https://www.nyugan-infonavi.jp/senmoni/yakubutsu3.html

進行は遅め、だけれど10年・20年後でも再発のリスクがあるそうです。

なので、薬物療法(ホルモン療法)は、この先10年続きます。
どうやら長い付き合いになりそうです…
「まずは手術。でも手術の日まで期間があるので増殖を抑える意味でも
ホルモン療法を始めましょう」と、手術後から飲むと思っていた薬を先に飲み始めることになりました。

そして「術後の病理検査の結果で先の治療を決める(抗がん剤の有無や放射線治療の回数など)」とのこと。
抗がん剤治療からスタートしないということが分かっただけで、少しホッとしました。

「抗がん剤から」と言われたとしても「はい」と受け入れるつもりでしたが
やはりできることなら避けたいと思っていたので
まずは手術からで良かった、と思ったのが正直な気持ちです。


子宮筋腫

そして、もうひとつクリアにしておかないといけない「子宮の腫瘍」
乳腺外科で治療方針をひとまず聞いてから婦人科へ
やはり「子宮筋腫」だろうということに
それも10㎝くらいの大きさに成長しているそう

9年前に子宮筋腫の手術をして、アラフィフにもなったから
「そんなに大きくならないだろう」と勝手に高をくくっていたら
なんとまぁ、急成長~~!と言いたくなるくらい大きくなってる。

「もう子宮取ってください!」と思わず言う私に
「いやいや、取ってもメリットがないし、年齢的にも閉経を迎える年だと思うから。そうなると2まわりくらいは小さくなるのでわざわざ取らなくてもいいでしょう。でも乳がんの薬の影響で大きくなる場合もあるから、しっかり経過観察していきましょう」と先生。

こんなに大きくなるなら、初めての子宮筋腫の手術の時に子宮全摘をしておけばよかったのか?とか、変な後悔みたいなものもよぎるけれど
今さら過去のことをあ~だこ~だ思っても仕方ないので、言われる通り
経過観察ということで、乳がんの治療にまずは専念することになりました

とりあえず、しこりをとらねば!

その後、口腔外科にも行き
入院センターで説明も聞き、薬局で処方された薬ももらい
全て終了したのが17:30。

一日仕事でした。。。疲れた~。

でもこれで、この先のスケジュールが組めそうです!

今まで乳がんだということも、いつから仕事を休むということも
仕事関係の人に詳しくお伝え出来ぬまま悶々と過ごしていたので。

この日に主治医が話していた「だいたい〇日くらいの手術予定」という情報をもとに、スケジュール調整に入るのでした

が・・・これもまた
スムーズにいかないという~~。

前途多難さは続くのでした。




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