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#14退院・退院後にあるといいもの ~がんサバイバーさんの運動指導をしている私が乳がんに~

入院7日目 いよいよ退院間近

術後から日を重ねるごとに、出来ることも増えてきました。
リハビリも徐々に始め、ベッドから起き上がるのも、まだまだぎこちないけれど、ずいぶんコツを掴んで起きやすくなってきました。

動くことが増えてきた分、血圧も安定してきて
術後2日間ほどは90台だった最高血圧もようやく100を超え始めました。

「よかった~!100超え出しましたね。もう大丈夫ですね」と
看護師さんが一緒に喜んでくださる(涙)

コロナ禍の入院生活は、家族とも会えない。
入院前は「久しぶりのお一人さまを楽しもうぞ」な~んてワクワクしていましたが、1週間もお一人さまだと正直「寂しい」

だから、検温に来てくださる看護師さんとの会話が唯一の楽しみ。

こうして一緒に喜んでくださるなんて、本当に気持ちが軽くなりました。

そして検温の後「もうそろそろシャワー浴びたいですよね」と看護師さん

そうなんです。

術後シャワーを浴びれぬままの状態が続いていました。
バストバンドが取れない日々が続いていたし、そりゃそうなりますよね。

毎日ホットタオルで体や頭を拭いたり、パジャマも新しいのに
交換しながら過ごしていました。

「シャワー浴びれるなら嬉しいです!髪の毛を洗いたい・・・」と私

「シャワー浴びれるか先生に確認してきますね。ダメなら頭だけでも洗いましょう」と看護師さん

ありがたい。

結果OKとなり、ひっさしぶりのシャワー♬決定。

うきうきでシャワー室に行く準備をしていたら、そこに主治医か来られました

「シャワーの後、傷口を見せてください。もし変化がなければ退院できるので、その状況に合わせて退院日も決めましょう」と。

おおっ!一気に退院へと近づきました。

もちろん傷口をゴシゴシ洗うことはNGなのでそ~っと体を洗うも、大丈夫かなあと恐る恐る。そして腕も上がりにくいので、髪の毛を洗う時はめっちゃ頭を下げた状態で洗うという、いささか滑稽な?姿勢でしたが、それでもシャワーを浴びれたことに何とも言えない気持ちよさと喜びを感じたのでした。

カラダも心もすっきり!!

その後しばらくして、主治医が傷口の確認にきました。

主治医「大丈夫ですね~。なので明日にでも退院できます。もう一日ゆっくりしたかったら居てもいいし、どうしますか?」
私「ありがとうございます。でも、猫が家で拗ねてるので帰ります」
主治医(笑)

ということで退院決定です。


退院するにあたり気をつけること

やった~退院だ~!と喜んではいますが、正直まだまだ体は動きません。

でも、家に戻って家事をするだけでもリハビリになるんちゃうかなぁって思って退院を決めたところもあります(猫だけが理由じゃないんですよ)

退院するにあたり主治医から以下のことを注意するよう言われました
・ワイヤー入りの下着はつけない
・猫に引っかかれないこと
・うつ伏せNG
・術部(私は右側)を下にした横向きの姿勢で寝ない

センチネルリンパ生検をしているので腕がむくみやすいのか、右手はあまり使わないほうが良いのかを確認したところ

「リンパ節4つ取っただけなので、そんなに気にしなくて大丈夫です。普通に右手で荷物を持ってもいいし、手をつくようなことをしても構わないですよ」とのことでした

良かった~~。

「できるだけ動いてください。でも術部や腕が腫れてきたり異変を感じたらすぐに電話をすること」というのも最後に伝えられました。


いよいよ退院

退院当日
朝から主治医はじめ乳腺外科の先生方が順番に「どう?もう大丈夫かな」と見に来てくださり、看護師さんからは「退院後の生活について」の説明がありました。

荷物もまとめ、ベッドなど使った場所をきれいに片付けて、いざ退院です。

入院中たくさんの方にお世話になりました。

乳腺外科や麻酔科、口腔外科の先生方、看護師さん、薬剤師さん
毎食配膳をしてくださる方、掃除をしてくださる方
誰もがみんな優しくて素敵な方ばかりでした。

ナースステーションで「今まで本当にありがとうございました」とご挨拶した時に思わず涙・・・。

感謝の気持ちでいっぱいです。

やや名残惜しく感じながらも病棟を去り、受付(お会計)へ

私の病院では、オンライン資格確認というのがあり事前に申請をしておけば限度額適用認定証の準備がいらないという便利なシステムがあったので、請求金額に目を剥くことなく、支払い手続きを済ませることができました。

院内のカフェでひとり退院祝い

退院後にあるといい物・工夫していること

<退院後にあるといい物>


手術前は「入院すること・手術をすること」で気持ちがいっぱいで
術後どんな感じにカラダが変わるかという具体的なイメージもありませんでした。

そんな中、乳がんサバイバーの仕事仲間が
術後は前開きのブラがあると便利だよ」と教えてくれ、退院時につける用にいくつか購入しました。

その中で一番使い勝手が良かったのが、ユニクロの前開きブラ。
オンラインストアで買いました。

レビューにも「乳がん術後に愛用していました」というコメントがたくさんあり、これならいけるかなと購入。

ユニクロオンラインで買いました

術後、やはり腕が後ろにまわし辛いんですよね

なのでブラのホックをうまく止めれないし、傷口に縫い目が当たることも違和感

このブラは素材も柔らかく、縫い目があたることも気になりませんでした。

下着以外にも、パジャマやTシャツなどは大きめサイズがあると便利です

パジャマに関しては、病院でも術後からM→Lに変えて着てました
(看護師さんからそのほうがいいと薦められた)
大きくてダボッとしている分、傷口に生地が当たる感を気にせず過ごすことができ楽なんです。
なので、退院後のパジャマも慌ててLサイズに買い替えました。

そして、退院後困ったのがTシャツなど被って着るもの
腕や頭を通す順番を間違えると、アイタタ・・・と途中から着れなくなるし
着ることよりも「脱ぐこと」の方が苦労しています

なのでこちらも脱ぎ着の窮屈さを少しでも減らすことを考えて、大きめサイズを着るようにしています
大きいサイズは、袖口も広いので少し脱ぎ着しやすい感じがしています。


<工夫していること>

寝る時右側を下に寝ることがNGな私。
でも、寝ている間に無意識に右を向きたくなる時があるので、右側に行かないようにストッパーを作りました。こんな感じ。

寝返り防止策

抱き枕とかいいものがないので、バスタオルを巻いて置いて、その上にちょこんと右肩を乗っけて寝てます。
なので体が自然と軽く左側に傾く感じになるので、寝返りも右ではなく左に打ちやすいかな~と。
今のところいい感じで眠れています。

動きづらさのストレスを少しでも減らせるよう、この先もいろいろ工夫してみようと思います!

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