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小学校6年生外国語 ~3学期最初のNew Year's レッスン②「世界のお正月」~

小・中学校の英語の先生のための英語の先生 Teacher Melody です。
先生方、毎日お疲れ様です♡ 子どもたちの笑顔は先生方のおかげです!

 

   Happy Lunar New Year!  How was your winter vacation? 
新年好! 新年快樂!

 まずは冬休み明けの最初の外国語の授業例①はこちらからどうぞ↓


 

 ここからは、冬休み明け2回目の外国語の授業例です。授業の初めは、久しぶりに会ったALTの先生と冬休みの思い出を話題にしてスモールトークを始めましょう。子どもたちには前時の授業で、冬休みにしたことについて既習表現を使って、ALTの先生に伝えることを言っておきます。前時に学習したとは言え、まだ定着していない場合もあるでしょう。でも英語は不完全でもかまいません。児童生徒が、伝えたい気持ちがあれば、相手に言いたいことが伝わる!と感じられる体験を積み重ねてあげることが大切です。

 さらに、ALTに "What's かがみもち?" "Why is みかん on mochi?" など、日本の特有の物について質問してもらいます。実際に、ALTの先生方はご存じではなく、かつ興味のあることだと思われます。そこで子どもたちは思考を開始します。もちろん、どう答えていいのかなんて、学校教育の中では学習していません。わからないけれど、なんとか答えようとトライしている、そんな姿が見られたら、OKです。ナイスな単語をチョイスして伝えようとする子どもたちが必ず出てきます。というのも、普段の会話も自分が知っている知識を引き出して組み合わせてアウトプットしていますよね。自分で考えて自分の言葉で発信すると、一生懸命ALTの先生が聞いてくれて理解してくれたという経験を増やしてあげることができます。また、うまく伝わらないことがあっても大丈夫です。教師が「もっといろいろなことが英語で伝えられるようになるとさらに楽しいだろうね!」ということを伝えて、日本文化に関する本を図書室から借りて教室に置いておいてもいいかもしれません。また、「”羽つき”をどうやって伝えたらわかってもらえるのだろう?」など、疑問を抱いたまま家に帰った児童がいるとします。すると家でネットで調べたり、家族に聞いたりして、”日本のバトミントン”って言えばわかってもらえるかな?などと考え、自主勉強ノートに書いてきたりします。次の日、学校で担任の先生が自主勉強ノートの内容をクラスでシェアしてくれると、子どもの自信になり、他の子どもたちも同じように主体的に学ぶ姿勢を持つようになります。

 次に、「じゃあ、ALTの先生は、どんなお正月を過ごしたのかな?先生の母国ではどのようにお正月を過ごすのかな?聞いてみようか?」などと教師が言って、ALTに説明してもらいます。もちろん冬休みに入る以前に、1月の授業では、母国のお正月の伝統的な過ごし方を児童生徒に紹介してもらいたいから、写真や動画など、パワーポイント等を使って用意をしておいてほしい旨を伝えておきます。検索するば誰でも見れるような資料ではなくて、実際のALTの家族や母国の家の写真、町の風景などを皆で見ることができたら楽しそうですね!

 さて、授業の開始は、前時までの学習内容を使って自分の経験についてのアウトプット、中盤は興味のある内容についてのリスニングでした。後半では子どもたちも少し疲れてくるので、クイズ形式でいろんな国のお正月の過ごし方を用意しておくと国際理解につながります。そこで世界のお正月についてグループ対抗で優勝目指してクイズに答えるという活動をします。

 ちなみにここでクイズを出しておきます。皆さんも一緒に考えてみてくださいね!答えは次回のnoteのどこかに書いておきます。

 スペインでは、大晦日にある果物を12個食べると1年間幸せに暮らせると言われています。さて、その果物は、いったい何でしょう?
 - What fruit do people in Spain eat on New Year's Eve?
 南半球のブラジルでは真夏のお正月を過ごしますが、ゲン担ぎのためにある色の服を着ます。さてその色は何色でしょう?
 - What color clothes do people in Brazil wear for good luck?
 ある国では、お正月が1月1日ではありません。それはいったいどこの国でしょうか?
 - People in this country don't celebrate New Year's Day on January 1st.  What country is it?
 お正月が4回やってくる国があります。それはいったいどこの国でしょうか?
 - This country has four New Year's days.  What country is it?
 アイルランドでは、お正月にある物を家の壁に投げつけます。それは一体何でしょうか?
 - What do people in Ireland throw at the wall of a house?
 フィリピンでは、ある形の物を食べたり、身につけたりします。それはいったいどんな形でしょうか?
 - What shape of things do people in the Philippines eat and wear? 

 最後に、「世界にはこの他にもいろいろなお正月の過ごし方をする国や地域があります。興味がある人は調べて自主勉強ノートに書いてみてください。」などと子どもに投げかけておくと、なかには本当に興味を持って調べてきてくれる子がいたりします。教師も知らないような内容だったりで、またそれをクラス皆にシェアしてあげると、その子の自己肯定感が上がり、周りの子への刺激にもなります。ぜひ、試してみてくださいね!

 1人でも多くの先生方子どもたちに、英語の楽しさ、人生の素晴らしさが届きますように!最後までお読みいただきありがとうございました!

Thank you so much for reading! I hope to see you again soon! Bye for now!

【英語の先生のためのひとことEnglish】

A people without the knowledge of their past history, origin and culture is like a tree without roots.                       - Marcus Garvey

日本文化を紹介しようというとき、自分がいかに日本のことを知らないかを実感します。鏡餅の上にあるのは、ミカンではなくダイダイですよね。令和の子どもたちが、このダイダイの意味を理解して外国の方に英語で説明できるように、英語の力を伸ばしてあげたいものです。


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