料理は、人柄が出る。普通の大学生だった私が、1年続けて、１年お休みしてた間借りカフェ「ひとくちめ」を再開する話。卒業まであと、半年。@広島市
ひとくちめのまほです。
1年ぶりの出店が１週間後に迫りました。
(2023.10.14(土))
正直、ドキドキが止まりません。
久しぶりの出店、新しい間借り先での出店。
おやすみの間、就職活動でも、私生活で新しく出会った人との会話でも、
「なんでカフェを始めたの？」と聞かれる機会がたっくさんありました。
そこでいつもうまく説明できなくて、と、いうのも、
私の苦い苦い過去の経験、人との出会いがたくさん
重なって始めることができたものなので、
どこを切り取って話したら良いのか、いつまでたっても分からないからです。
だから今日は、うまく口では説明できない分、この投稿でお伝えできたら、と思い書き始めました。
前の記事にも似たようなものを載せているので、
興味がある方はそちらも
読んでもらえたら、嬉しいです！
(https://note.com/hitokuchime_1031/n/n54d6194e459d)
この記事では少し違う話も📝
話は遡って高校2年生の冬、彼氏に振られたのがあんまりにも悔しくて「炭水化物一切抜きのダイエット」を開始しました。
本当に文字通り、炭水化物一切なし。家で母がカレーを作ってくれた時も、ルウしか食べない。(じゃがいもも一切口にしない)パスタの時も、ソースの部分だけ。一時は、葉野菜、豆腐、卵、わかめ、ヨーグルトだけ、といった、究極のダイエット食ばかりを食べていました。
1日の食事はこんな感じのものを2回食べる生活でした
効果はすぐに出て、いわゆる、シンデレラ体重を達成。ダイエット成功と引き換えに、食べることが怖くなりました。「糖質は絶対悪だ」と思いこんでしまい、ご飯やパン、麺類などの炭水化物が悪魔の食べ物にしか見えなくなってしまいました。食べることが怖い。胃薬が手放せない。
でも心のどこかで、ここまで痩せられた嬉しさを感じている自分もいました。
「食べたいのに、胃も心も受け付けない。」それを周りにうまく伝えらなくて、
「もっと食べなさい」「たくさん食べる子の方がかわいい」という母や周りからの言葉に、ただ黙ることしかできない。
人との食事を心から楽しめない自分が嫌でした。
大学でスタッフとして入部したラクロス部で、
人との食事が、人との繋がりを作る上でどれだけ大切か、身に沁みて感じたからこそ、なおさら。
部活で辛いことやうまくいかない事があった時、
尊敬する先輩は、
「相談乗るよ」じゃなくて、
「ごはん行こう」と誘って、話を聞いてくれて、私を励ましてくれました。
「食は、1番のコミュニケーション。」
私が好きなキャッチコピーの1つです。
誰かと仲良くなりたいとき、落ち込んでいる人を元気づけたいとき、「食」、「一緒に食べよう」がきっかけをくれる。
また、日本の伝統儀式、冠婚葬祭の場面でも人は集まってご飯を食べます。
そんな、「食」が大切なものだと気が付いたからこそ、
人との食事が楽しめないのは、もったいない、と思うようになりました。
そんな、「食事を心から楽しめない」私を変えてくれたのが、今の私のカフェの相棒です。
相棒は、大学からの友人で、プロ並みの料理スキル、そして何より心の綺麗な子でした。
彼女は、私の体にも心にもメニューを一緒に作って楽しんでくれる。この子と一緒に作ったものなら、食べることへの恐怖は吹き飛び、心から食事を楽しむことができました。
料理は、人柄が出る。
彼女の料理には、彼女の思いな人柄が、優しい味となってよく出ています。私や他の誰が同じ材料、同じレシピで作っても、彼女の優しい味には勝てないと思っています。
そしてその感動、おいしさを、自分の言葉で、料理の写真とともにSNSで発信することが、時間を忘れて没頭してしまうほど「好き」でした。
相棒がいなかったら、絶対に挑戦できない料理でした。
この1年で、数十種類以上のスパイスカレーを2人で作りました。
その結果二人のオリジナルの配合で考案した スパイスカレーは、
のちにひとくちめ定番メニューになります。
そんな中、かわいがってくれていたバイト先の先輩が起業をしました。
これが、私の大学生活、そして人生を大きく大きく変えることになります。
大学生でも、起業して自分のやりたいことに挑戦しやり抜く人がいる。
その先輩が、私に「間借りカフェをする」という思ってもみなかったきっかけをくれました。
ゆうなぽんのおいしい料理を、私が一人占めするのはもったいない。感動を発信するだけでなく、実際に色んな人に食べてほしい。そんなお節介で、相棒を誘って、健康志向のカフェ「ひとくちめ」の出店を始めました。大学2年の秋、2021年10月が最初の出店。
しかし、このカフェのために手放さないといけない、あまりにも大きなものがありました。
それは、ラクロス部という、何よりも大切な居場所。
入学と同時にコロナ渦がやってきたコロナ大打撃世代の私にとって、部活は大学唯一の居場所、といっても過言ではないくらいでした。
時間もお金も青春も。大学生活の全てを注ぎ込んだ場所であり、先輩の背中を追いかけて、厳しさも温もりもある大好きな場所だったからこそ、
ラクロス部で4年間、（大好きな同期や先輩たちと）走り抜けたい、
という思い。
間借りカフェに挑戦してみたい、
という思いの葛藤は、本当に苦しかったです。
決めきれず、先輩に相談した時にもらった言葉、あの時の風景は、今でも鮮明に覚えています。（部活で悩んだ時、近くのお好み焼き屋で相談に乗ってもらうのがいつもの流れでした。これぞ広島！）
「やめたからといって今までの繋がりが0になるなんてない。そこは1ミリも心配しなくていい。
あとは選んだ道を正解にするだけだよ。」
この言葉のおかげで、今のカフェの道を選ぶことができました。
（引き留めるのではなく、私の人生を考え、背中を押してくれた先輩に、今も感謝でいっぱいです。）
.そんな、「ひとくちめ」では、私のように食事制限をしている人もそうでない人も、「心から食事を楽しんでほしい」そんな思いから、季節の野菜をたっぷり使ったランチプレート、豆腐を使った焼き菓子など、体に優しいメニューを提供しています。
大学に入ってからは中々会えないけど、ずっと大切な親友に作ってもらった、思い出のメニュー表
もちろん最初からうまく言っていた訳ではなく、初めての営業日の集客数は10人程度。しかも、ほとんどが友人や知り合いでした。
(その時に来てくれたバイトの先輩や友達には、本当に感謝しています。)
そもそもカフェの存在を知ってもらうことも難しい。その上で、広島に1万店以上あるお飲食店の中で「わざわざ」行きたくなる、通いたくなる店、はもっと難しい。
だんだんお客さんが増えてきてこれから、という時期に２人して疲れ切ってしまったこともあります。
どんどんお店が忙しくなって、営業中の２人の会話は作業のことしかなくて、
でもお互いにカフェをやるのがしんどい、とは言い出せなくて、
「ゆうなぽんだってあんなに遅くまで料理を頑張ってくれてるし、、」
「まほちゃんはあんなにインスタやお店の管理をやってくれてるし、、」
とお互い気を使い合って、ただじっと、悶々としていました。
「私は、カフェを始めたせいで、ゆうなちゃんと二人で体にも心にも優しい料理を、おいしいねって笑い合いながら楽しめなくなったのが辛い。」
「たくさんのお客さんに来てもらうことよりも、ゆうなちゃんとこのカフェを楽しみたい」
「その上で、来てくれたお客さんにも感謝をきちんと伝えることを大切にしたい」
電話越しに先輩にわんわん泣きながらこの言葉を吐き出した時から、
私がこの「ひとくちめ」で本当に大切にしたかったものが分かった気がしました。
そこからは、今のひとくちめの「完全予約制」の営業が始まりました。
このおかげで、ゆうなぽんとの会話もお客さんとの会話もぐっと増えて、
お客さんの「おいしい！」という嬉しい言葉に、
「ゆうなぽん！おいしいね！って言ってもらえたよ～！嬉しいね～！！」
という、店を始めた頃と同じように、お客さんからの嬉しい一言ひとことを喜び合う、何よりも大好きな瞬間を
噛みしめることができるようになったと思っています。
なぜひとくちめを始めたのか、という話からは随分とそれてしまいましたが、
少しでも「ひとくちめ」に親近感や感じるものがあれば嬉しいです。
大好きな相棒と、10/14(土)、「ひとくちめ」でお待ちしています。
席に空きが出たので、もしまだ予定が空いている方はぜひお越しください！
イートインでも、テイクアウトでも、お手数ですがDMでのご予約をお願いいたします✉
ひとくちめは、２人が卒業する2024年３月までで終了です。
残り何回になるか分からない出店の間で、さみしい気持ちでいっぱいの中で、
どんな出会いや経験ができるのか、楽しみです。
それではみなさん、すっかり秋らしくなって、夜は冷え込みますので、
くれぐれも体調にお気をつけてお過ごしくださいね
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
🏠カフェの概要
広大生2人組による、心にもからだにも優しい
手作りごはんとおやつのカフェ👨🏻🍳
間借りでの不定期出店
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次回出店日:
2023年10月14日（土）
1年ぶりに再開☕️
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間借り先
https://www.google.com/maps?q=%E3%80%92730-0016+%E5%BA%83%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%B8%82%E4%B8%AD%E5%8C%BA%E5%B9%9F%E7%94%BA%EF%BC%99%E2%88%92%EF%BC%93+%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%8A%E3%83%80%E3%82%B1%E3%80%82&ftid=0x355aa3446dc68549:0xab739b36554f85d4&hl=ja-JP&gl=jp&entry=gps&lucs=,47083425,47071704&g_ep=CAISBjYuODQuNBgAINeCAyoSLDQ3MDgzNDI1LDQ3MDcxNzA0QgJKUA%3D%3D&g_st=ic
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