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そろそろ上がりたいのですが

 2月初旬。
 職場のカウンセラー的な、別機関から派遣されてくる方にあれこれと相談したら、最後の最後に『あなた、暗剣殺ね!2月は運気が最低なの。これ以上は下がらないから、この先、少しずつ上がるから、今は耐えて』といわれて、それまでの話がみんな吹っ飛んで、妙に納得した2月が終わった。
 
 終わってみて、本当にどうにもならないことに翻弄され、打ちのめされ、落胆したことが異常に多かったと実感している。

 極めつけは、2月末に仕事の多忙のピークを越え、ほんのわずかほっとした瞬間に風邪を引いたことだ。

 それでも、仕事は相変わらず追いかけてくるので休むこともできず、出勤した最終週は、よく覚えていない。

 休んで早く治して溜まった仕事を後から慌てて片付けるのか、多少体調が悪くても、出勤して仕事を前に進めて行くほうが良いのか。迷って迷って後者を選び、結局、風邪はあまりよくならず、今は通常『寒暖差アレルギー』というような強い咳き込みに悩まされている。

 私的なことでのもやもやも続いている。

 何が悪くて良いのか、そんなのはっきり白黒つかないことは百も承知だし、悲喜こもごもで人生ということも頭では理解しつつも、心がついていかず、合間を見てはABC理論の本などを読んでみる。

 人は、痛いところを何度もなぞりたくなるとか。だから、嫌な思い、辛さ、傷ついたことなど悲しい出来事があると、そこを何度も何度も思い返しては、その辛さに浸ってしまうらしい。
 本当はそこから抜け出したいはずなのに、その思いが強いほどに、位置や形を確かめたくなるのかもしれない。

 今の私はそんな場所にいる気がしている。

 あー、まいっか。
 みんな忘れたわ!アハハハ。

 と、笑い飛ばした瞬間に恐らく世界は変わるだろう。

 でも、その世界に行くことをためらう自分がいる。
 そこにエネルギーをよいしょ、と運び出して一歩踏み出す自分を想像すると、悲しくて疲れてしまう。

 その努力、誰にも見えないんだろうな。一番見えていて欲しい人に気づかれないんだろうな。
 それが余計に悔しくて足踏みさせる。

 でも、そういうことじゃないはずだ。

 全ては自分のため。
 自分を幸せにするため。

 なのに、人に気づいてほしいとか、わかってほしいとか、それが一体何になるというのか。

 私はなかなかどうしてそこから抜け出せない。

 理由は、すごく昔にあるような気はしている。

 祖母と母のそれぞれとの関係。

 自分の理解のためにも、一度は書いておきたいところ。

 しかし、あいにく今は体力がない。
 記事を書きたいばかりに書き始めてみたけれど…。

 それは、またの機会に。

 ひとまず暗剣殺は終わった(らしい)。そこに頼るのもどうかと思うが、自力ではどうにもならない時期だと思うと、かえって慰められるから不思議だ。

 徐々にでも事態が好転していくことを願うばかりだけど、とりあえず、咳き込まずにぐっすり眠りたい。
 全ては、そこからだ。

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