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ナルト×考察:ナルトの同期をキャラ分類してみる【Ep27】

こんにちは、ひとかどさんです。
先週の“ひとかどタクソノミー by キャラ“はいかがでしたでしょうか?
今週は、わたしの大好きな漫画『NARUTO』を題材にし、ユングのキャラ分類のイメージを具体的な人物に当てはめてみたいと思います。
題して、「ナルトの同期は、ユングのキャラ分類のどれに該当するか?」です。ではお楽しみください!

画像:ナルトとその同世代(出典『NARUTO』541話雷影vsナルト!?扉絵イラストより)

第7班(カカシ班)のメンバー

第7班はカカシ先生率いる、主人公のナルトを始め、サスケサクラから構成される小隊です。

ナルト→英雄(Hero)
まさに『NARUTO』の主人公であり、強い意志と実行力のある「英雄(Hero)」でしょう。一方で、このキャラは、程度が行き過ぎると傲慢にもなり得ます。実際、ナルトは、忍の世界を巻き込む大きな戦争、第4次忍界大戦が始まった頃、修行によって力を得たナルトは、全てを自分で引き受けようとし、「仲間」を忘れかけていました(これをズバッと指摘したのが、イタチでした。さすが!)

…この戦争は全部オレ一人でやる!!
全部オレが引き受ける…それがオレの役目なんだ!!(うずまきナルト)

…お前は確かに前とは違い強くなった…力を得た
だがそのせいで大事な事を見失いかけてもいるようだな(…中略)
力をつけた今、他人の存在を忘れ、驕り…(…中略)
どんなに強くなろうとも全てを1人で背負おうとするな…そうすれば必ず失敗する(うちはイタチ)

第552話:火影の条件…!

サスケ→変革する者(Rebel)
既存のシステムを壊し、新しい枠組を再構築
する「変革者(Rebel)」のキャライメージ、それがサスケです…わかりやすい話で言えば、第4次忍界大戦の終幕時、色々と自分で考えた結果、「忍の世界を創り直す」ことをその場にいた皆に告げました。まさに変革者。さらに、サスケは基本的に集団に同調せず、反抗的な一面を持ち合わせています。

破壊し、そして創り直すのさ
闇を抱えぬ里、忍世界を一新する!
(うちはサスケ)

第692話:革命

サクラ→魔術師(Magician)
内なるサクラ」が精神世界に存在し、かつ気分屋なサクラは、「魔術師(Magician)」のキャライメージです。サスケには「サスケくぅ〜ん」で、ナルトには「ナルト!」と呼び方を変える、ここまではっきりとした二面性を持っているのに「表のヒロイン」というキャラ設定はさすがです。

第10班(アスマ班)メンバー

第10班はアスマ率いる、シカマルチョウジイノから構成される小隊です。

シカマル→普通でいたい者(Everyman)
IQが200を超える超天才児でありながら、「めんどくせぇ」が口癖なシカマルは、めんどくさがりともいえますし、もっと踏み込んで考えれば「普通でいたい者(Everyman)」というキャライメージです。

チョウジ→楽しませる者(Jester)
食いしん坊で「ポッチャリ系」のチョウジは、人生を思う存分楽しみたいお調子者であり、時には場を和ませる楽しませる者(Jester)」です。怠惰で、特に食に対して貪欲な側面もありますよね。

イノ→世話する者(Caregiver)
山中家の紫の花紋、「萩」の花言葉に相応しく育ったイノ。イノの父が誇りに思っているのは「友に対する“想い”」だと言います。そんなイノのキャライメージは、弱者を守り、困っている人を助けることに幸せを感じる奉仕者、「世話する者(Caregiver)」です。一方で、世話焼きなのは、自分が人より強いと思っていることの裏返しでもあり、最終話(700話)での夫サイやチョウジ夫妻とのやりとりでは、そんな一面も透けて見えているように思います。

第8班(紅班)メンバー

第8班は紅率いる、キバシノヒナタから構成される小隊です。

キバ→統治する者(Ruler)
犬の群れを率いるリーダー象徴するかのようなキバのキャラは「統治する者(Ruler)」のイメージです。第677話では、犬の日を決めて休日にすることを「火影命令!」と言っているあたり、これが自分の理想の世界(無限月読の世界)なのだからまさにこのキャラといえるでしょう。

シノ→賢者(Sage)
理屈っぽくて、近寄りがたい印象を醸し出しているシノは「賢者(Sage)」でしょう。忍界大戦の中盤、これまで敵として立ち振る舞っていたサスケが味方として現れ、誰もが動揺しているシーンでも、冷静に現状分析しているあたり、理屈っぽさは健在でしたね。

火影になるのはオレだァ!!(犬塚キバ)

キバ、今は誰も聞いていない(…中略)
なぜなら、いきなり出てきて“火影になる“と宣ったサスケのインパクトの方が強すぎるからだ(油女シノ)

第632話:共闘

ヒナタ→愛する者(Lover)
『NARUTO』の裏ヒロイン、ヒナタは、他者との繋がりや愛を大事にし、他者を愛し他者から愛されることに幸せを感じる愛する者(Lover)」のキャライメージです。人に影響されやすい側面も持ち合わせているからこそ、ナルトとともに成長する過程で、どんどん自分に自信をつけていったのではないでしょうか(こちらは過去の配信記事で考察しています)。

第3班(ガイ班)メンバー

第3班は、ガイ先生率いる、ネジ、リーテンテンから構成される小隊です(厳密にはナルトの同期ではなく1コ上ですが、ユングの12タイプをなるべく全て説明できるように同世代という括りで今回の考察に加えています)。

ネジ→※12タイプで分類が難しい「例外」と位置付け(同世代メンバーで唯一忍界大戦で殉職しており、その後の考察材料が乏しかったこともあり)

リー→無邪気な者(Innocent)
一途な努力家なリーは純粋無垢な子供のイメージであり、「無邪気な者(Innocent)」です。無限月読(自分の理想世界)では、ネジとナルトを倒したら、片想いしているサクラから「好きよ、リーさん!」と言われるという、あまりにも無邪気で単純な空想をしているほどです。

テンテン→創造する者(Creator)
忍界大戦編で六道仙人の忍具を拾い、戦争後も忍具店を開いているテンテン。彼女は、自由で豊かな発想力を持っていて、珍しいものが好きな「創造する者(Creator)」です。あまり戦闘シーンはないものの、多彩な忍具を扱うテンテンは、新しいアイディアを生み出し戦うイメージではないでしょうか。

おまけ

自来也→探求する者(Explorer)
12タイプの全キャラを出し切るために最後に登場してもらいたいのが「自来也」です。自来也は、まさに「探求する者(Explorer)」ではないでしょうか。明確なレールが轢かれていない道でも恐れず進む冒険家であり、彼の生き様は、忍の世界にはびこる憎しみと向き合い、それをどうにかしたいと答えを見つけようとする探求者そのものと言えるでしょう。
(自来也については過去記事でも考察しています)

おわりに

いかがでしたでしょうか?
『NARUTO』に登場する人物は、特徴が立っていて、非常にキャラ立ちしていますね。これも『NARUTO』の人気の秘訣かもしれません。

“ひとかどタクソノミー“、来週は「性格分類」をご紹介したいと思います。

【参考文献】
『NARUTO』巻ノ五十七:ナルト戦場へ…!!
『NARUTO』巻ノ六十四:十尾
『NARUTO』巻ノ六十六:新たなる三竦み
『NARUTO』巻ノ七十:ナルトと六道仙人…!!
『NARUTO』巻ノ七十二:うずまきナルト!!


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#心理学

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