見出し画像

コミュニケーション:自分が思っていることを正確に相手に理解してもらうって難しい【Ep20】

こんにちは、ひとかどさんです。いつも読んでいただきありがとうございます。
この5ヶ月、わたしは、このnoteというプラットフォームで、全編英語の「現代応用心理学(Modern Applied Psychology:MAP)」を、自身の学び直しも兼ねて発信してきました。引き続き、MAPの知識・アイディアを紹介していくつもりですが、今後のキーワードは自分から「他者(他人)」に移行します。

MAPのおさらい

MAPは、①自分に気付き、②自分を管理し、③他人に気付き、④社会に良い影響を与えるという4つのステップを通じて、人間的な成長を目指す、実用的な心理学です。

わたしは、これまでの計19のエピソードで、【①自分に気付く・②自分を管理する】ためのアイディアをいくつか紹介してきました。

そして、今後、エピソード20からは、【③他人に気付く】のステップへと進みます。他者と関わり生きる社会的な生き物である私たち人間にとって、「他人に気付く」ことはとても重要ですし、心理学は人の行動や心の動きを説明する学問であるという点からも、まさに心理学の真骨頂かもしれません。そこで、【③他人に気付く】のステップは、より多くのエピソード数で、色々なアイディアを紹介していきたいと思っています。

【③他人に気付く】で今後紹介予定のアイディアは…?

今後配信予定のMAPの知識やアイディアをごく簡単に前出しすると、

  • 他者を「理解する手段」を考える:コミュニケーションの4段階(今回のテーマ)、推論のはしご、精緻化見込みモデル

  • 他者を「分類」する:キャラ、性格、価値観

  • 他者との「向き合い方」を考える:人をジャッジする要因、関連性

“コミュニケーションの4段階“

少し前置きが長くなりましたが、今日の本題に移りましょう。
今回のテーマは、「コミュニケーション」です。
「コミュ障」や「コミュ力を上げる」など巷で溢れる「コミュニケーション」に関連する言葉。今回は、他人を理解する手段の一つである「コミュニケーション」について考えることが、「他人に気付く」ためのヒントになれば幸いです。
では行ってみましょう。

いきなりですが、コミュニケーションとはなんでしょうか?
MAPでは、コミュニケーションとは、
自分の中に考えたことがあり(ABCDE)、
②それを自分言葉で発して(aBD)、
相手がその言葉を聞き(aD)、
相手がその聞き取った内容をもとに考え理解する(ad)
という①〜④の一連のプロセスであると説明されます。

※括弧内は伝えたい内容や理解した内容を模式的に表したもの(イメージは下図のイラストの通り)。小文字は、対応する大文字の内容が少し変わったことを意味する。

図:コミュニケーションの4段階のイメージ

つまり、コミュニケーションとは、あらゆる自分の思考を出発点(段階1)にしており、その思考を自分がどういう言葉で発するか(段階2)、そして、発した言葉を相手がどこまで正確に聞き取るか(段階3)、さらには、聞き取った言葉をどういう内容で理解するか(段階4)、ということです。

したがって、最初の自分の思考(ABCDE)が、プロセスを経る中で減退し、最終的なアウトプットである相手の理解(ad)と一致しないことは、ある意味起こりうることなのです。

※逆もまた然りで、上記の説明は、「自分」と「相手」を入れ替えても成立します

う〜ん、改めて「コミュニケーション」とは難しいですね…!
ですが、コミュニケーションにはこのような4つのステップがあることを意識することが、コミュニケーションの第一歩なのではないでしょうか。
以上、今回の内容が【③他人に気付く】ための参考になれば幸いです。

まとめ

  • コミュニケーション4つのステップで行われる

  • 4つのステップを経る過程で、自分(または相手)が伝えたかった内容と、実際に相手(または自分)に伝わった内容齟齬が生じることがある

  • 4つのステップとは、①自分(または相手)が考え、②自分(または相手)が言葉を発し、③相手(または自分)が聞き、④相手(または自分)が理解するというコミュニケーションの一連のプロセスである

#心理学
#コミュニケーション

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?