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ひとかどタクソノミー〜①キャラ編〜【Ep26】

こんにちは、ひとかどさんです。
別れの季節3月が過ぎれば、出会いの季節4月はもうすぐですね。
というわけで、入学や異動で多くの人と出会うこのタイミングで、ご紹介したいのが、MAPのアイディアを使って編み出した「ひとかどタクソノミー」です!

ひとかどタクソノミーとは?

「ひとかどタクソノミー」とは「他人を分類する方法論」です。
※タクソノミー:taxonomy(同じような性質を持つグループに分類するための名前付けのシステムで、分類・分類学・分類法などの訳語が与えられる英単語)

血液型占いというものがありますよね?
O型はおおらかで、A型は几帳面で…みたいな。
アレと似ていて、MAPで得た数々のアイディアから、キャラ・性格・価値観の3つの側面から、他人を分類することで、人付き合いを楽にすることを目的としています(あの人は「せっかち」だから…ということがわかると、その人との付き合いが楽になるということもありますよね?ウチのOttoがまさにそうです笑)。今回は3つの側面のうち「キャラ」についてご紹介します!

ただし、ご注意いただきたいのが、人を分類するのは、「人をジャッジする」のとは違います。ジャッジすると、その人の社会的地位や容姿などから先入観を持ってしまい、ありのままのその人を見ることができなくなってしまいます。「ひとかどタクソノミー」が目指すのはそういったジャッジではなく、【他人に気づく】ための一つの足掛かりであり、人付き合いを楽にすることにあります。

図:ひとかどタクソノミーのイメージ(他者をキャラ・性格・価値観から分類する)

人をキャラで分類する

スイスの心理学者・カール・グスタフ・ユング(1875〜1961)は、人間の心には無意識の領域があると主張した深層心理学の研究者です。
ユングは、無意識には2種類あるとも主張し、一つを「個人的無意識(後天的無意識)」と名づけました。これは、生まれてからその人が個人的に獲得した無意識のことです。
そして、もう一方を「集合的無意識(先天的無意識)」と呼びました。これは、人類に共通する普遍的な無意識を指します。そして、興味深いことに、ユングによれば、集合的無意識には、いくつかの型(パターン)があるというのです。

このアイディアを活用したのが、「ひとかどタクソノミー」の「キャラ」というわけです。
ユングのいう集合的無意識は、心の動きの傾向を意味しており、言い換えれるなら「キャラ」みたいなものではないでしょうか。
ユングによれば、「キャラ」とは万国共通で、日本人でも、イギリス人でも、フランス人でも、だいたいは12の型(パターン)に当てはまるというのです。

12個のキャラ(集合的無意識の型)

1.統治する者(Ruler)
周りを率いて、チームを引っ張るリーダーのイメージ。一方で、周りの人間を自分の意のままに操ろうとするきらいもある。

2.変革する者(Rebel)
既存のシステムの課題を見つけ出し、再構築をしようとする変革者のイメージ。一方で、集団行動とは同調せず、反抗的と捉えられることもある。

3.愛する者(Lover)
他者との繋がりや愛を大事にし、他者を愛し、他者から愛されることに幸せを感じる。一方で、繊細で人に影響されやすい側面も持ち合わせている。

4.世話する者(Caregiver)
弱者を守り、困っている人を助けることに幸せを感じる奉仕者のイメージ。一方で、世話焼きなのは、自分が人より強いと思っていることの裏返しでもあり、暴君的な側面も孕んでいる。

5.創造する者(Creator)
自由で豊かな発想力を持ち、新しいモノやアイディアを生み出すことに価値を見出す。一方で、珍しいものが好きで、飽きやすくもある。

6.賢者(Sage)
真理を見つけ、世界を理解することに興味や関心がある思想家のイメージ。聡明である一方、理屈っぽく、近寄りがたい印象を持たれることもある。

7.無邪気な者(Innocent)
純粋無垢な子供のイメージ。楽観的で、何事も良い面を見つける。一方で、騙されやすい側面がある。

8.探求する者(Explorer)
ワクワクすることを大事にし、明確なレールが轢かれていないレールでも恐れず進む冒険家のイメージ。一方で、リスク管理が甘い一面を持ち合わせる。

9.英雄(Hero)
強い意志と実行力のあるヒーローのイメージ。一方で、行き過ぎると傲慢にもなり得る。

10.魔術師(Magician)
どこかミステリアスで秘密主義者な不思議ちゃんのイメージ。気分屋な側面もある。

11.楽しませる者(Jester)
人生を思う存分楽しみたいお調子者で、ジョークなどを言って皆を楽しませるピエロであると同時に、自分もその場を楽しむことに長けているため、誰とでも仲良くなることができる。一方で、怠惰で貪欲な側面もある。

12.普通でいたい者(Everyman)
平凡でいたいと望み、人と違うことを嫌がる。没個性的な人。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
「ひとかどタクソノミー」by キャラでは、相手を観察し、この12キャラのうち「こうかな、ああかな」と考えることで、その人との付き合いを楽にすることを試みます。
何らかの心理テストをするわけではないので、その人の「外向けの顔」を分類するに留まるかもしれません。一つに特定できず、2〜3個当てはまることもあるかもしれません。
(実際、ひとかどさんは、外向けの顔は「12.普通でいたい者」や「11.楽しませる者」ですが、家では割と「5.創造する者」だったりします)

そんな時は、今後紹介する性格や価値観で分類する方法なども組み合わせて、より相手を理解することに繋がればいいなぁと思っています。


【参考文献】
林道義,2000,『無意識への扉をひらく ユング心理学入門Ⅰ』,PHP研究所

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