見出し画像

原作『攻殻機動隊』全話解説 [第二話]

前回 [第一話]

第二話 SUPER SPARTAN

第二話は原作の攻殻機動隊を象徴する名作回であると同時に、実は非常に不親切で難解な漫画になっています。噛めば噛むほど味のするとてもおもしろい回です。一度読んでそれっきりの人は、ぜひ再読してみて下さい。必ず発見があるはずです。
単行本の第一話は単行本収録時に描き下ろされたものであるため、連載順では本作が『攻殻機動隊』の第一作目となります。
(電子書籍の方はページ数をプラス4してください)


p10・11

2029年4月10日、前話から約一ヶ月後が舞台です。素子たちが寺院で花見をしているところから物語がスタートします。「桜の24時間監視」は2ndGIGの最終話でも使われていましたね。

そこに荒巻からの連絡が入ります。
荒巻「貴様が要求してた予算は通したぞ仕事しろ」
荒巻と素子の間でなんらかの契約があったことが分かります。素子たちメンバーは「仕事」に取り掛かります。

p11/2・3・4コマ目
この回だけ、素子の額に機械的な表現があります。

義眼の大男・バトーが首筋からケーブルを引き出して、素子に接続します。この世界では多くの人間が「電脳化」しているため、無線で会話することが可能ですが、「有線接続」をすることで、盗聴されない機密性の高い会話が可能になります。二重線になっている吹き出しの会話は口に出しているのではなく電脳を通じてデジタルにやり取りがされています。荒巻に会話を聞かれたくないのです。

p11/5コマ目

接続したときに素子は呻きます。「この前埋め込んだ聴覚素子が接触不良なのよ!」
実はこのセリフがこの回の重要な伏線となっています。覚えておいて下さい。

素子「正式な特殊部隊の設立を内務大臣(ボス)に申請するには公安部の協力も必要だわ」
バトー「奴は我々に独立より専属を望んでいる

つまり、「素子たちは現在内務省に所属しており、この度自身の特殊部隊を設立したいと考えているが、それには(同じく内務省の)公安部の協力が不可欠であり、そのために公安部の荒巻から仕事を引き受けたが、荒巻は素子たちを自身の専属にしたがっている」
というシチュエーションがこの会話から読み取れます。読み取れるのです。読み取って下さい。

p12・13

素子は「予算通過」を確認し、任務を開始します。フチコマというAI搭載戦車に乗り込み出撃します。AI搭載戦車のことを思考戦車(シンク*1)と作中では呼びます。ちなみに、原作ではフチコマですが、SACではタチコマ、ARISEではロジコマと微妙にキャラクターが違います。

素子たちは公道を走りつつ「脳潜入(ブレインダイビング)」を行います。
チームが素子の脳に接続して、作戦内容を直接把握しようというものです。

バトー「無線だと枝がつくぞ」
「枝がつく」とは、盗聴されることを指します。原作では頻出する重要ワードなので覚えて下さい。

素子「枝祓いに超天才(ウィザード)電脳技師の攻性防壁を使うハッカー殺しのハードな奴よ」「チリチリする辺がゴーストライン それ以上は潜るな」

重要ワードがさらに続けて登場しました。「攻性防壁」とは、電脳に侵入し情報を盗んだり操作したりするハッカーに対するセキュリティ機能で、侵入者を探知し、その電脳を逆に破壊してしまいます。なお、電脳を破壊することを脳を「焼く」「焼き切る」などと作中では表現します。

「ゴーストライン」という言葉も出てきましたが、ゴーストの解説は後ろの方に残しておきます。

13pの1コマ目の風景ですが、新浜(兵庫付近)にこんな荒々しい崖はないでしょうから、前の核大戦で抉られたクレーターなのかもしれません。

(*1.おそらく"think tank"にかけたシャレ)

p14・15

p14/1・2・3コマ目

こちらのコマはバトーたちが素子の電脳に入り込み、素子の記憶にある、荒巻との会話を覗き見している様子を表現しています。
よくみると「国際的対テロ機関の設立予算を出すまで仕事せんだとォ?!」という荒巻の声が見て取れます。荒巻の「予算」素子の「組織」とはこれを指していたようです。
「千年王国」というワードもありますが、詳細は不明。アップルシードにて本編後に「オリュンポスとポセイドンにて千年王国宣言」が起きるという設定があります。もしそれに素子が関わっているのなら面白いですね。

素子は「そろいもそろってゴースト近くまで潜ってきやがって」とご立腹。
上記のコマは、右側に直近の記憶が、左側(素子側)により本質的な記憶が置かれ、幼少期の素子のカットも確認できます。これが「ゴースト近く」なのでしょう。

「少佐 義手が痛みますね」という(たぶん)トグサのセリフから、電脳に他人を受け入れてしまうと、身体や記憶の情報を他人に提供してしまうリスクがあることが分かります。電脳時代はリスキーな世界なのです。

そして素子たちが到着したのは「聖庶民救済センター」という福祉施設でした。公安部の連れてきたオペレーター曰く、戦災孤児(この世界は第三次核大戦・第四次非核大戦終戦後の世界という設定)を引き取っているらしい。

p16・17

オペレーターによると、センターには「洗脳装置(ゴーストコントローラー)」が隠れさているらしく、その証拠を抑え万一の場合は制圧するのが素子の任務です。この世界では電脳を洗脳することはゴーストハックといって重罪です。
ゴーストハックされると脳の情報や身体の自由をハッカーに奪われます。

素子は証拠も令状もない捜査を訝しります。「サル部長め ガセネタを強引に攻めさせ法廷で私を叩く気か」と勘ぐりますが、これは素子の勘違い。
原作は”キャラクターの勘違い”がそのまま吹き出しに表現されフォローもないので、セリフを真に受けてると物語の理解を間違えます。これもこの漫画の難しいところです。

「疑似体験」という重要ワードが登場しましたが、これは今回は活躍しないので、解説は次回に回します。

p18・19

おかゆは良食であって決して病人食ではないらしいです。

p20・21

児童たちが強制労働させられてる様子が映し出されます。どうやらこちらの就労コースとさらに「学習コース」というのがあるらしい。

p22・23

素子が「学習コース」の児童の電脳に潜入します。しかし少年は装置を抜け出し脱走してしまいました。

素子はオペレーターを問い詰めます。「ありゃただの学習装置だ!」
それに対しバトーは「気になる 切れる一瞬前「捕まったら何もかも終わって楽になる‥」って感じしなかったか?」と進言。

先述した通り、他者の電脳に侵入すると、その時の知覚や感情まで共有されます。素子と一緒にダイブしていたバトーは少年の感情の機微を感じ取っていたのでした。

p24・25

バトーは子供に「小グモ」を仕込むことをトグサたちに命令します。小グモというのは発信機か盗聴器といったものだと思われます。
トグサ・イシカワが排水路からフチコマに乗って施設に侵入します。アームスーツをまとった警備員が巡回しています。

p26・27

p26/8・9コマ目

イシカワが警備員を眠らせます。この世界では、首筋のコネクタに機器を有線接続することで相手を無力化することが出来ます。
一方トグサはマンホールからフチコマごと表れて、少年の首筋に「小グモ」を仕込んで撤退します。

p28・29

眠らせた警備員が軍用品を装備していたことが分かります。実はセンターは政府が関与する施設だったのです。するとこれから政府の機関を襲撃することになるわけで、素子たちは政治的に危うい事件に巻き込まれた形になります。はたして荒巻の命令の真意はなんなのか。

ちなみにアームスーツを開発した「佐川重工」は第七話にてフォーカスされる佐川電子の関連会社です。

p30・31

しかし素子は決意を固め突入を宣言します。
「そういうクソ野郎共を一掃するためにサルと取引したんだ」
「そうしろとささやくのよ 私のゴーストが」

p30 5・6コマ

出ました!ゴースト。ゴーストとは一体何でしょうか。それは「私の本質」と言うようなものです。卑近にいえば、「魂」と読み替えれば大体の意味は通じます。

しかし、魂を構成するものとは何でしょうか。記憶でしょうか。記憶が偽物なら私の魂も「偽」なのか? 私の存在は本当に実在しているのか?という疑義が押井版の映画「攻殻機動隊」で語られますが、実は原作のテーマとはあまり関係ありません。

ちなみに、士郎正宗曰くあらゆる森羅万象にゴーストはあるそうなので、アニメで語られる「ゴースト」よりかなり広範な意味のようです。


素子が見得を切るコマに「プシュッ、シュシュシュ」という擬音があります。前のコマの「ピ」という擬音から考えて、おそらく素子の着ているプロテクター(防弾チョッキ)は、空気圧か特殊なジェルか何かで、身体に合うように形態を変えて、機能性をあげるような仕組みが搭載されているのだと思われます。
読み返してみると、P16・17で同じように素子が腰に手を当てて「ピピピ」とアーマーの装置を弄っています。膨らます準備をしていたのでしょう。

p31/4コマ目

少年を捕まえた警備員の一人が、「はッ」と何かを察知しあたりを見渡します。そして「なにか」に気づき、「大至急排水路を封鎖しろ 枝がついてる!」と叫び警告。素子たちの潜入がバレてしまいました。

本ページは本漫画の中でもトップクラスに難解で、士郎正宗の面目躍如な演出がみてとれます。警備員は、いったいなぜ侵入に気付いたのでしょうか。その答えが、上のコマにあります。

マンホールの周囲に注目して下さい。草がマンホールに巻き込まれています。 ここから侵入者(トグサ)が侵入し、”枝をつけ”、またマンホールに戻り去っていったことを警備員は察知したのです。

はたして一読でこのページがわかる読者がいるのでしょうか。

「枝がついてる」は盗聴を意味することは前述しました。最初の「はッ」はトグサのつけた「小グモ」を見つけた驚きと考えられます。

警備員(白目)は「チキ」と少年の首筋にプラグを突き刺しなにかをやっています。「枝」から逆に素子たちを探知しようとしているようです。

p32・33

そして敵の攻性防壁によってオペレーターが破壊されてしまいました。ここでオペレーターが実は疑似人格(プログラム)が注入されたロボットであることが明らかになります。

バトーは「ゴーストがないお人形は悲しいね」「特に赤い血を流す型はな…」*2と評しますが、これは生命体を名乗るプログラムがのちに登場することへの前フリとなっています。

(*2.このセリフは「ゴーストのない人形は哀しいもんだぜ 特に赤い血の流れてる奴はな」と押井守の劇場版でも引用されていますが、人形遣いによって洗脳された犯人(人間)に対して使われており、意味が180度変わっています。気の利いた引用ですね。)

ゴースト(脳)を焼くときは、人間とAIで感触が違うようです。警備員も相手がAIを用いるプロ集団であることを察知します。

p33 3コマ

一方トグサ、「なんで排水路だと判ったんだよ!? 情報漏れか? やっぱしワナか!?」と叫んでいます。すべて新米トグサくんによるミスが原因なのですが、これもツッコミがないので、マンホールの件を理解してないとこのコマの面白味がわかりません。
排水路が封鎖され、トグサのフチコマはここでスタックします。

p33 6コマ

トグサへ連絡しようとした素子に「ジジジ」のオノマトペ。
「くそォ 肝心なときにこの不良聴覚素子め!」
覚えてますでしょうかp11で語られた「聴覚素子の調子が悪い」というセリフがここで再び確認されます。

p34・35

警備員(坊主)にむけてイシカワのフチコマから機関銃が掃射されます。
ドカドカドカ!
しかし最後の一発だけが身体一つ分よこにそれています。イシカワがわざと外したのです。
「これは命を粗末にするなってメッセージだ 大戦はもう終わったんだ‥‥ これ以上殺すのはイヤだ‥‥!」
以前に説明した通り、攻殻機動隊の世界は、第三次・四次世界大戦を経た世界です。それがここでも示唆されています。彼は元は傭兵か軍人だったのでしょう。ちなみにこの警備員二人はSSSにも出演しています。探してみて下さい。

「俺はそんな腰抜けじゃねーぜ!」と言った警備員(グラサン)はp35の4コマ目にてあっけなく蜂の巣にされて絶命します。

しかしイシカワのすぐ後ろには警備員(白目)が!

p35/7・8コマ目

細かい解説ですが、「ミシ」「ヒュン…」という擬音から、このアームスーツには腕を射出する機能があるようです。8コマ目は射出した腕を伝って高速移動したという描写なのでした。
些細なコマですが、こういう丁寧なSFギミックもこの漫画の面白さです。

p36・37

トグサのフチコマを回収している素子・サイトーに、イシカワのフチコマが掃射してきます。サイトーがイシカワに無線で文句を言おうとすると…

p37/3コマ目

警備員→イシカワ→サイトーと電脳がリンクしてしまったのが表現されています。このバーコードのような表現は無線通信を表しています。洗脳装置を用いてイシカワを洗脳(ゴーストハック)していた警備員が、無線連絡で回線を開いたサイトーにまで接続してしまいました。

p37/5・6コマ目

そして、サイトーが素子に連絡しようとして、素子にまで洗脳が感染してしまいます。
この「洗脳されてる」ことを示す漫画的表現は見事です。

p37/7・8コマ目

「フチコマ 回線を切れ! 閉鎖モードに」と緊急脱出ボタンをおそうとしところで、身体を警備員に乗っ取られてしまいました。

ところで、この「閉鎖モードに」というセリフは、初期は「自閉症モードに」というセリフだったのですが、ある版から「閉鎖モードに」に書き換えられてしまいました。
意味としては「完全オフライン」くらいの言葉だと思います。確かに不適切だし、分かりづらくて誤解を招く使い方なので仕方ないかなとも感じますが、でも口に出して言ってみたいよなあ「自閉症モード」って…。

p38・39

p38/1・2・3コマ目

体を乗っ取られた素子でしたが、一瞬の隙を突いてフチコマから脱出します。しかしなぜ隙が生まれたのでしょうか? この漫画にはすべてのコマに必然があります。 ヒントは「ジジ…ジ……」の擬音です。

これまでもどこかで目に(耳に)しなかったでしょうか。そう、素子の不良聴覚素子が奏でるノイズ音です。皮肉なことに、聴覚素子の不良が警備員との接続を阻害して、その一瞬のすきに素子は脱出を決めたのでした。
冒頭から何度も丁寧に撒かれていた、聴覚素子が不良であるという前フリが、ついにここで活用されたのです。

しかし士郎正宗は「聴覚素子のおかげで助かったわ」なんて分かりやすいセリフを素子に言わしてはくれません。一切の解説はありません。
この「ジジ…ジ……」と「?!」と「はッ」の文字だけで我々はなにが起こったのかを理解しなければならないのです。

p39/1コマ目

そして今度は逆にフチコマが警備員に攻性防壁で反撃します。電脳通信は漫画の文法に則って、右から左に通信が流れていることを理解すると読みやすいです。
「ゴースト侵入鍵」というのは電脳に入るパスワードのようなものです。

p39/2コマ目

バンッッと警備員の頭部の装置が爆発し、二人の洗脳が解けます。
頭にあったのは「身代わり装置(アクティブプロテクト)」と呼ばれるもので、攻性防壁で脳が焼き切られる場合に、身代わりになってくれます。これはアニメでも公安9課の面々がよく使っていて、印象的ですね。

素子は光学迷彩を被り透明化します。

警備員が「あのヘンな女隊長をおさえねば―――」と独り言を吐きますが、それをしっかりと盗聴している素子は怒り顔。これはp25の

イシカワ「ハラくくりな新米 俺たちの金玉ァ あのメスゴリラが握ってんだから」
素子「それに耳もいい」
イシカワ「いやあ 嬉しいなあ 若くて美人でやさしい隊長ってのは!」

という地獄耳な素子がフリになっています。
丁寧な漫画…。

p40・41

警備員が侵入者と思って襲ったのは前ページで設置していたダミー人形でした。
「姿も音も熱もない?京レの「隠れ蓑」か!?」
は名台詞ですよね。よくわからなくてもたったこの一つのセリフで「なんかすごい」ってのが分かります。京レは攻殻機動隊の世界に存在するメーカーで、よく名前が出演します。

警備員は降参します。「脳は傷つけないでくれ!!」 義体化(身体のロボット化)が進んだこの世界では、身体はいくらでも替えが聞きますが、脳だけは一点ものなのです。

「僕らを外へ開放しに来てくれたんですね!?」という少年に、素子は「はあ??」と冷たい対応。
素子「なにが望みだ? 俗悪メディアに洗脳されながら種(ギム)をまかずに実(フクシ)を食べる事か? 興進国を犠牲にして」 

キャラクター性の違いはもとよりですが、特に神山健治と士郎正宗、両者の描く草薙素子の政治的な相違は興味深くあります。
ちなみに興進国という日本語はありません。

「そんなこといわれてもォ」という少年の最後の言葉がいい味を出しています。

p42・43

荒巻はセンターが政府の洗脳施設であることをしっていたようです。今回の捜査はそれら施設への見せしめの意味もあったようです。

しかし上司である内務大臣は政府施設に突入したことに立腹のようです。素子が望んでいた特殊部隊の設立は許可しないことを仄めかされます。素子は大臣との有線接続を望みます。
遠距離の有線接続という現代的にやや違和感を覚えるシーンですが、おそらく有線接続には電脳セキュリティ上の承認を相手に与える意味があるのだと思います。

接続した瞬間、大臣の右腕がおもむろに上がり、自分の顔面に拳をめり込ませてしまいました。辞職覚悟の遠隔素子パンチでした。

「有線接続とゴーストハックの危険性」を何度も説明してきた2話にふさわしいオチが付きました。セキュリティの重要性を啓蒙するお話なのでした。
みなさんも不信なデバイスをPCに接続するのは控えましょう。

p44・45

p44/一コマ目

トグサはイシカワの持つ写真を見て消沈して帰宅していました。よくみると、件のマンホールの写真で、草を巻き込んでるところに印がつけられています。一応ここでマンホールのネタの解説がされてるわけですが、攻殻一周目でこの意味が理解できる人は頭がいいと思います。

自宅に戻ったトグサは凹んでいます。トグサは元刑事で、電脳化はしているが、身体はほぼ生身というキャラクターです。生身のわりには無茶なことをいろいろやらされて気の毒です。

バーで酒をあおってる素子のもとに、荒巻がやってきます。

素子「ボスは私が突入するかしないか試したりしない」

政府の施設であることを荒巻が隠していたのは、正義に従って突入できるか素子を試していたのです。
素子パンチで怒った内務大臣(ボス)によって、素子の部隊は解散したことを告げられます。

p46・47・49

荒牧「国際的対テロ機関の予算が出たと言ったろ あれはウソだ」
二話冒頭の「貴様が要求してた予算は通したぞ仕事しろ」がこれであったことがここで初めて台詞で明かされます。

p46 4コマ

そして、その約束のかわりに、犯罪の目を摘む攻性の組織「攻殻機動隊」を創設することを荒巻は告げます。
ここに公安9課が誕生しました。

「してやられたな ボス(内務大臣)も施設も俺たちも 独走もでっち上げだぜ」というイシカワのセリフから、元から荒巻が洗脳施設を潰すためにすべて画策した捜査であったことが伺えます。「ムダ使い」の予算を潰して攻殻機動隊の創設資金を通す意図があったのかもしれません。

翌日には公安9課の初仕事として全洗脳装置の回収が待っています。


つづく…

次回は第三話「JUNK JUNGLE」です

マガジンはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?