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2023年に読んで心に残った本TOP10 Part1

2023年は読書に目覚めた1年でした。私が読んだ本の中からお勧めする本10冊紹介します。先ずはNo.10~6まで。
ジャンルはほぼフィクションです。


No.10 限りある時間の使い方 (かんき出版)

オリバー・バークマン(著) 高橋 璃子(訳)

今までとにかく時間に追われ「時間がない!忙しい!」が口癖の私でしたが、この本と出会い、そもそも時間をうまく使うことは出来ない、という当たり前のことを学びました。
時間は限りあるものだから、できないことを捨てて、本当にやりたいこと1つに集中しよう。効率性を重視する世の中で、非効率でも良いんだよ、と肩をポンポンされたような読書体験でした。

No.9 星を掬う (中央公論新社)

町田 そのこ(著)

幼いころ母親に捨てられたトラウマを抱える主人公、千鶴は仕事も結婚もうまくいかず、人生のどん底にいた。そんな彼女はラジオ番組の賞金ほしさに、昔の母との思い出を投稿する。そのラジオ番組がきっかけで彼女は、母と再会するが、再会した母は別人のようになっていた。

過去のトラウマを理由に、自分は不幸だ、恵まれない、と目の前の人生から逃げることは簡単だけど、本当にそれでいいの?と私に問いかけてきた本でした。

No.8 連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

中山 七里(著)

中山七里の本はとても面白い!と紹介され本屋さんで選んだのが今作。
カエルがナイフを持って笑っているという表紙のインパクトが強すぎて、思わずレジに持って行っていきました。

タイトル通り連続殺人の話なので、殺害の描写や、後半の暴力の描写がなかなか痛々しいのですが、犯人が気になり一気読みしました。
警察組織についても熱く書かれていて、気持ち悪くなりながらも妙に心が熱くなりました。

グロ描写が苦手な人にはお勧めしません。

No.7 透明カメレオン (角川文庫)

道尾 秀介(著)

大好きなYouTubeチャンネル、ほんタメで泣ける本として紹介されていたので、読みました。

主人公は声が最高にイケボだけど、見た目は中の下以下の桐畑恭太郎。
声と顔のバランスがあまりにとれていないために、日常生活では嫌な思いをすることが多い恭太郎の職業は、ラジオパーソナリティ。
彼の放送ネタ元は、彼の行きつけのバー、"if"のママと常連客の会話。
彼らは、外見のせいで交友関係が極端に狭い恭太郎の唯一の友達でもあります。

仕事終わりにいつものようにバーで飲んでいた恭太郎たちの前に謎の美女が現れ、彼女が殺人をほのめかすところから物語がスタートします。

この本の作家さんはミステリーの中でも、ダークで怖い本を書くイメージでしたが、私はラストの主人公の独白で見事に大泣きしました。


No. 6 天使の囀り (角川ホラー文庫)

貴志 祐介(著)

アマゾンに行った彼氏が帰ってくると、あんなに怖がっていた死に魅せられ、奇行を繰り返した挙句に自殺してしまう。そんな彼の死を不審に思った彼女である医師が主人公。

調査をしていく過程で、彼と一緒にアマゾンに行った人たちも謎の死を遂げていることを知った主人公は、遺体解剖の結果からとある生き物にたどり着く。

食欲が減退するほど気持ち悪く怖い描写がありましたが、結末が気になり一気読みしました。

実はこの本の作家さんですが、「黒い家」が気になって最初に「黒い家」を読んだのですが、私は「天使の囀り」の方が好きでした。(もちろん「黒い家」もかなり怖くてお勧めです!)


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