子供のペースに合わせてみたら【生き物からのラブレター#41】
飼育中のアオウミウシの餌となるカイメンを採集するため、磯へ行った。夏休み中のため息子も一緒に。それに、アオウミウシは息子のために飼育しているといっても過言ではないので、自分でお世話もさせないとね!
詳しくはこちらを参照↓
目指すはいつも行っているひたちなかの海。日本海と太平洋の違いはあれど、通い慣れたこの磯にもカイメンがたくさん生息している。とにかく色々な種類のカイメンを採集してみて、うちのウミウシがお気に召すものが見つかることを祈るのみだ!
カイメンについて詳しく知りたい人はこちらを読んでね!
さて、磯についたものの懸念していた事態が起きた。うちの息子、超ビビリなのだ。ひとでちゃんの子供だからさぞかし元気いっぱいで海の生き物大好きで、海を駆け回っているのだろうと思われがちだが、彼は安全な場所で母を眺めているだけのことが多い。
年齢が上がってきて少しずつ海に入れるようにはなってきたものの、この日も「波こわい〜」「そこ深い〜」「おおきいカニ怖い〜」となかなか進まない。他の場所ならば。生き物採集でなければ。私ももうちょっと彼に寄り添って合わせられるはずなのだが、ここが海で生き物採集となるといつもより我慢が効かない。
そんなとこで止まってないで、もっと奥のほう探索したい!怖いもんなんて何もないから早く来てよー!!!!こわいこわいうるさい!生き物探しに集中させてくれ!とイライラが募っていく。。。でもやっぱり子供を放っておくわけにはいかない。
だからもう子供を連れてきた時点で諦めるしかなかったのだ。。。と渋々息子が立ちつくしている場所まで戻って、その周辺で観察を始めた。
すると、「ママー!これなにー!」と後ろから声がした。「なになに?」と息子の呼ぶほうを見てみると、お!ヒラムシが泳いでいる!しかもこの辺で見たことないやつ!!!「ヒラムシじゃーん!すごいすごい!」と言うと、「やっぱり?そうだと思った!」と息子も嬉しそう。
さらに、周辺の石をひっくり返しているとウメボシイソギンチャクが動いてる!?のを発見。いやいやイソギンチャクはこんなに速く動かねぇ。これ、ウミウシじゃない?ということで、ホオズキフシエラガイというウミウシの仲間までゲット!
この磯にたくさんいるウメボシイソギンチャクという真っ赤なまさに梅干しのようなイソギンチャクに色も大きさもあまりにソックリだったので、私も息子も大ウケ。帰りの車でも「ウメボシイソギンチャクかと思ったよね〜」と度々話題になった。
子育てをしていると子供に振り回されることが多い。イライラしてしまう時もあるけど、自分のペースじゃ気付けなかったこと、自分一人ならやらなかったであろうことを経験させてもらえてるんだよなぁと思う。振り回されてみるもんだ(笑)
この日もたいして動いてないし時間も短かったけど、なんだかんだ良い収穫があり、目的のカイメン採れて、満足のいく採集となった。
さて、採集してきたカイメンをウミウシが食べてくれたかというと、、、また面白いことがあったのでまた次回!
☆生き物との出会いや体験を綴るエッセイ連載中☆
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