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「ねこ!」

大抵はベビーカーに揺られながら、時々は家の中でも。それは唐突に始まる。
娘による「ねこ!!!」遊び。

最初は猫を『見つけた』と教えたくれてるのかと思い、「おっ、猫いた?どこどこ?」とか言っちゃったりもする。
でも、そこに猫はいない。否、ねこはいます。よろしくおねがいします。(と、つい続けたくなる。ご存知ない方は『SCP-040-JP』で検索してください。そこにねこはいます。ねこです。よろしくおねがいします。)

※ ↑ SCPとは

さておき、娘の話に戻る。
まだミーム汚染されてない娘が「ねこ!」と声を上げるのは、基本的に3パターンだ。

①本当に猫がいたと思った(娘の気のせい、あるいはいるのに私が見つけられてないだけ)
②過去の記憶から「(この間ここに)ねこ!(がいた)」の話をしている(割とある。数日前に見た猫の記憶がまだそこにあるらしい)
③「猫の鳴き真似をしろ」

で、この③が圧倒的に多い。


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昔から、「猫」は「にゃー」で「犬」は「わんわん」という固定観念に、やや違和感を覚える方だ。それは合ってるけど、正しくないように感じる。声帯的に真似が出来るものと出来ないものはあるにせよ、彼らの鳴き声はもっとバリエーション豊かだし、そうじゃなくてもそんな平仮名発音ではなかろうという感じなのだ。
「りんご」を「あっぷる」と言われたら違和感がある(敢えて書くなら「アァポゥ」くらい)みたいな、そういう話。
別に他人がうちの娘に「あっぷる」で教えても構わないけれど、私はなるべく本物に寄せたものを教えたい。

それをしてたら「ヤギ」「ヒツジ」の鳴き真似を「めぇめぇ♡」ではなく「へへへへへ」ってするようになっちゃったけど、私はそれで満足している。多分他の人には全然伝わらないんだけど、私がヤギの鳴き真似する時は「メ゙ヱ゛ェ゛エ゛エ゛ヱ゛(喉震わせ)」なので、それを真似ているのだ。いいぞ、正解だぞ娘。絶対他人には伝わらないけど(大事なことなので2回言いました)。

そんでまぁ、ヤギは私もその1種類くらいしか出来ないんだけど、猫ならもうちょっとバリエーション豊富にいける。娘としても、それが特に楽しいのだろう。件の「鳴き真似をしろ」指示、圧倒的に猫が多い。

「ねこ!」
「ナァオ!」
「ねこ!」
「うルゥにゃん!」
「ねこ!」
「みゃ?」
「ねこ!」
「シャーッ、フッ!!!」
「ねこ!」
「ミヤァーーーオゥ」

この調子である。
そりゃまぁ楽しいやろなと、私も自分で思う。押せばランダムで違う音が出るスイッチをぽちぽちしてるようなものだ。娘はベビーカーの中から、背もたれに体重を預けて悠々と指示することもあるし、指揮者よろしく「ねこ!」の掛け声と共にサッとあちらを指さし、こちらを指さし、両手で指さしたりすることもある。
にゃあにゃあ言いながらベビーカーを押すおばさんがどう見られてるかは知らん。それは割とどうでも良い。娘が楽しいならそれでえぇんや。

尚、猫率が7割だけど、他の動物も混ぜてくる。
予告なく急に変えてくるので、こちらも対応が大変である。

「ねこ!」
「ホミャゥ!」
「いぬ!」
「ワゥ!」
「いぬ!」
「キュウ~……」
「いぬ!」
「アフアフ!」
「パンダ!」
「ぱ……? えーと、パンダ!(苦肉の策)」
「ねじゅみしゃん!」
「(良かった通った)チュチュゥ!」
「はむったー!」
「チチッ!(ネズミとハムスターの鳴き分けするのキツない……?)」
「りしゅ!」
「キキッ!(ネズミ科から離れてくれ)」
「かも!」
「ケーーーン(で、いいんだろうか)」
「はと!」
「クルゥポッポッポ、クルゥ」
「ねこ!」
「(良かった戻ってきた)フミャァーーーゥ……」

やるのは楽しいけど、地味に難易度も高い。
でも私の芸人魂が「やるならリアルにやらんかい」と言ってくる。これも日々、勉強ありきよな。知らないと、真似もできない。鳥は全部「ぴぃぴぃ!」しかない、みたいなレパートリーの少なさから脱却したい。ペット飼ってないからなー、ちゃんと自分で調べないと、増えないんだよな持ちネタ。
ウサギとかは強いて言えば「ブッ!」だと思うんだけど、流石にそれはウサギ飼いの人じゃないと通じにくいんだろうなぁ……『うさぎさんはぴょんぴょん、たぬきさんはぽんぽこぽん!』ってあれ、可愛いけど毎回脳みそが「いや鳴き声ちゃうやろそれ」ってツッコんでくるから悔しい。いや、娘の「ぴょんぴょん♡」めちゃめちゃ可愛いからそれはそれでいいんだけどさぁ。

ペット飼いの方、あるいは動物に詳しい方。
「この動物、こう鳴きますよ!」みたいのがあったら是非お気軽に教えてやってください。
参考にした上で、YouTubeとかで本物の音も聞いて、糧にしていきとうございます。

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