見出し画像

私 VS 麦粒腫


※治療にあたり、読んでる方が「痛たたた!」ってなりそうな表現があります



************


ばくりゅうしゅ。
そう、ものもらいというやつです。


どっかでnote書いた気がするなぁと思ったらあれか、娘ちゃんに目薬差す話の時についでに書いたんだった。
私のnote、なんでも記録されとるな。

そう、6月。
ここが最初。
で、眼科行って目薬もらって一旦治って、
また再発して(8月)目薬もらって一旦治って、
この9月末にまた再発したってわけですよ。

なんだなんだ、しぶとすぎる。
倒しても倒しても復活するタイプの敵かよ。
どっかに『先に倒しておかないとやっかいな回復役の敵キャラ』が潜んでたりするの?

実際、「治った」って言っても、地味に白いポッチがぽつんと残ってはいたのね。
でもかゆみとかゴロゴロ感もないし、とりあえず落ち着いたならまぁえぇかーって感じでほっといた訳です。眼科でもらった目薬も使い切ったし。でも、いよいよ3回目。これを適当に市販の目薬でなんとかするのは無理だ、こんなのは迷うことなく医者だ医者だ。

丁度『パパが休んで娘を見てくれるからママは仕事帰りに寄り道して良い』の日が来たので、何はともあれ眼科に向かうことにした。

「えーと星干さん、今回は……」
「前回のが再発しました!(ハキハキ)」
「あらっ、ホントだ8月にもいらっしゃってますね!」
「その前も来てるかと!」
「ですね、6月にもいらっしゃってて……全部同じ場所ですね!」
「そうなんですよ!」


こういうのは、全部同じ医者に行くに限る。
前の薬も効いてはいるからヤブではないし、何より説明が早い。
お医者さんも、「3ヶ月か〜……」とちょっと眉をしかめて考え込んでいた。まぁね、悩むよねぇ。こんなしつこいの、ジョイくんもびっくりやで。

「うーん、また目薬にしてもいいんですけど……ちょっと種類を変えてみるとか。ただ、6月からなんで、結構しっかり固まっちゃってる可能性もあるんですね。
で、もう1つが、針で切って膿を出すやり方。
ただこれも、中に芯がしっかり残っちゃってると取り切れない可能性があります。
そうなってくるともっと深く切らなきゃいけないんで、手術ですねぇ……
──どうします?」


出た、『どうしますか』。
この、医者から『好きな方法を選べ』って聞かれるのが苦手なの、多分私だけじゃないと思うんだよね。こっちは素人で知識がないからプロに聞きに来てるのに、選べる道などあるはずもなく。
いやまぁ、3種類のルートがあるけど医者の好みでこれにしますね!患者の拒否権なし!っていうのも、確かに炎上しそうだけど。

まぁなので、こちらの要望を交えつつ、あくまで向こうの出方を伺うことにした。

「仕事休みたくないんですよねぇ。
先生ならどうします?」


質問に質問で返すなって?
そもそも最初に「どうすればいいでしょう」って相談(質問)を持ちかけたものに対して、質問で返してきたのは向こうだからいいんだよ。


「私ですかー。
私はサクサク切っちゃう方なんで……」


まぁ、『切る』『手術』という話に対して「無理です怖い!!!!」という人も多いのだろう。
私は割と現代医学を信用してる方なので、必要なら切りゃいいんじゃね派なんだけど、それより気になるのは必要な期間だ。
娘の発熱に合わせて会社を休みまくってるので、そこに更に私自身の体調不良休みを追加したくない。目は大事なので最終的にはしょうがないけど、可能な限りそれは避けたいし、ついでに言うと『仕事帰りに医者』ルートは保育園のお迎えが間に合わないので、『パパが休みでママが仕事、でも医者が休みじゃない日』という限定条件で動けるのが理想だ。


「時間かかるんですか?」
「手術は日数かかりますねぇ。針で切るやつはすぐできます」
「針で。」


1秒の躊躇もなく即答した。


***********


「すぐ」と言っても「じゃあ明日以降で予約取ってください、その1日だけで終わるので」とか言われるのかなと思ったら、マジでその場で施術スタートになった。
場所も、ベッドに寝そべってとかじゃなく、今問診を受けてるその椅子でそのまま。えっ、ここでやんの?あっ、助手とかなし?先生1人で全部やれちゃう感じ???

「上向いてー。はい、麻酔目薬しますねー。」


そんなものがあるのか。
そのまま目を閉じて、浸透させる。
痺れたりはしない。充血した時みたいな……?突っ張るような……?うーん、それともちょっと違うな。なんと表現するのが近いだろうかと考えてる間に麻酔タイムが終わってしまった。


「じゃあそのまま目を閉じててくださいね。
針刺していきまーす」


プス。


あ、麻酔って言っても普通に感触あるなこれ。
鍼治療受けたことあるけど、あぁいう細い針刺されてる感じ。や、鍼治療は全然痛くないけど。
これはちょっとチクチクする。


「はいそのままー」


プス。


プス。


感覚的には、3本くらい刺されっぱなし(うち1本をぐりぐりして中をほじくる)感じ。
目を閉じてるので正確な状況はわかんないんだけど。


「イテテテテ」
「あー、痛いですよねぇ」


まぁ、痛い。
でも、そんなもん。耐えられないほどではない。
私は注射平気な方だから、注射ダメな人だともう一声つらいかも。でも叫ぶほどではないと思う。
「麻酔効いとらんやんけ!」とも思ったけど、多分麻酔がなかったらこんなもんじゃなかったんだろうなぁ。
普通に「お子さんおいくつです?」「あ、1才4ヶ月で」「なるほどー、それはなかなか家を空けられませんねぇ」「そうなんですよー」とか雑談しながらやってた。
呑気か。



やっぱりまぁ3ヶ月しぶとく残ってた麦粒腫なので、先生もちょっと苦戦してた。
ぐりぐりチクチク。いたたたた。


でも最終的に、


「あっ取れた!これ!これが取りたかったんですよ!でっかいの取れましたよ!見ます?!」


テンション高ぇ~(笑)。
まぁわかる、耳掃除とかでもでかいの取れるとちょっと嬉しくなるよね。達成感。

目を開けたら、ゴマの半分くらいの大きさの白い塊があった。パッと見「ちっちゃ……」ってなるけど、これが瞼の奥にあったんだと思ったら確かにでけぇな。

瞼から血が出てるのをちょっと抑えて、軟膏を塗ってもらって。血はすぐ止まった。
あ、目のゴロゴロがなくなってる。これは期待。
先生が取れたーってテンション高かったのも期待できる感じで良い。



帰宅後も使うための目薬が処方されたので、まぁまだ様子見なとこはあるんだけど。
とりあえず、見た目に白いとこが確かに消えたので、「今度こそ……やったか?!」っていう気持ち。あ、ダメか、これじゃフラグか。

今度こそ、フラグではない『勝ったッ!第3部完!』になるように祈っててください。

©️荒木飛呂彦

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?