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幼児と自転車と私

娘の為に自転車を用意して半月が過ぎた。


運転はまぁ、初日ほどはふらつかなくなった。多少慣れも感じますね。よしよし。
(そういやこないだ言ってたレインコート、よく見たら首元にボタンありましたわ。ちょっと狭苦しい気もするし、やっぱり視界良好とは言えないんだけども……)

娘も大いに自転車を気に入ったようだ。
あれほどまでに「ベビーカーや(だ)!歩く!」と言い張っていたあの時間はなんだったんだってくらい喜んで自転車に乗る。休日の散歩すら自転車を活用したがるし、ヘルメットも嫌がらずにつけてくれる。風が涼やかで気持ちいいもんなぁと思ってたんだけど、どうも先日の雨以来、晴れていてもチャイルドシートをビニルで全方位覆えと言ってくる。蒸し暑かったり息苦しかったりとかしない?晴れた日は風を感じる方が気持ち良いと思うんだけど。いや君が良いならそうするけどよ。ベビーカーのレインカバーは全力で跳ね除けてたじゃん、なんなんだほんと。
そんで、なんか立ち漕ぎするとウケる。「たのしーい!」ってケラケラ笑ってる。立ち漕ぎするとちょっと左右に揺れるから、それが楽しいのかね。ピークスパイダー巻ちゃんに娘を乗せて漕いでみてほしい。いや流石に無理だし危ないからやっぱやめてくれなんだが。彼が子乗せ自転車漕ぐ時ってどうなるんだろうなぁと、自転車を漕ぎながらしみじみ考えたりしてる今日この頃。

サドルが向かって左側に見える。
異様なほどに傾いたダンシングで
山を登る巻島裕介
(『弱虫ペダル』)


さておき。
まぁ自転車を楽しみつつも、娘と手を繋いで、あちこち指差しながらのんびり歩いてた時間を既にちょっと懐かしみ始めている。我ながら早すぎる。
まぁ、あれは間違いなく宝物の時間だったので。咲く花をアプリで調べたり、たんぽぽの綿毛を摘んだり、どんぐりを探すまで帰らんと駄々をこねられたり、延々と「だっこ」を要求されたり、ほぼ休まずに走り続けたり……うむ、大変だったことが早々になかったことにされ、思い出が美化され始めてるのを感じる。だからまだそれは早いて。絶対自転車のが楽だから、目を覚ましてくれ私。


娘が、停めた自転車のペダルを手で回そうとして、自転車がバランスを崩しかけたりもした。三輪車とかでよく見るやつじゃん。子ども、なんであんなにペダル好きなんだろうな。
危ないからダメだよと教え込む。ちなみにママは昔、父親の自転車の後ろの荷台に立って乗って(父親の肩に手を掛けてた記憶。今だと考えられないスタイルすぎて、私の記憶違いがあるのではと時々首を傾げてる)、足を滑らせてタイヤに足が挟まってえぐいことになったことがあるよ。タイヤとペダルはマジで危ねぇから……ほんと娘ちゃん、気をつけて……(しみじみと諭す)。

そんで自転車を停めるたびに思うんだけど、自転車を駐輪場のレーンに乗せるのって数分の時間が必要で、まーーーーじでその間に娘がふらっとどっかに消えるタイプじゃなくて良かったなって。いやほんとに。これ、子のタイプに寄っては詰むやつでは?30秒目を離した間に姿が消えましたって言われても、もう私はその親を責められない。この作業、30秒で絶対できない。えっ更に兄弟とかがいた日には以下略。いやマジでみんなどうしてんのこれ……?
保育園に一瞬留めるだけだとレーンがないから問題ないのだ。今使ってる駐輪場は番号管理されて使用レーンが決まってて(の、割に番号が違っても勝手に停めてる人もいる。邪魔だから勘弁してほしい)、当然管理会社は1個でも多くの自転車を入れられるようにしたいからレーン毎の間隔は広いとは言えなくて、そうするとお隣のハンドルがこっちのカゴに引っかかったりとかもして、でも自転車自体もそこそこ重いし(電動にしなかったのに!いやマジで電動にしなくてよかった無理だわ)、みたいのと格闘しながら娘を制御するのが無理無理の無理。
なんなら後輪の真後ろとかにいてもチャイルドシート+カバーで姿が見えないから、自転車を出す時に娘を轢かないか怖い。側にいすぎても、離れ過ぎても怖いやんけ……。

自転車買う前には予想してなかったことがいっぱいあるなぁってしみじみしてる。
とりあえず娘ちゃん、今日も怪我なく元気に自転車楽しんでいこね。

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