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アイロンビーズをしてみよう

先日、後輩が遊びに来た。
オタク仲間なのでTwitterとかでのやりとりこそあれど、実際に会うのは久々。どこで会おうかと相談すると、『昔自分が子どもの頃使ってたアイロンビーズ、もし娘ちゃんが気に入りそうならもらってくれません?』とのこと。
お、マジで?私もやったことはないんだよな、アイロンビーズ。とはいえ義妹ちゃんが昔それでおそ松さんのコースターを作ってプレゼントしてくれたこともあったし、Twitterのお友達に至っては、何をどうやってるのか知らんが『電飾看板』として光らせたり、うにうに動いたりするようなアイロンビーズ製作をしている人までいる。オタクやってると何かしら「あーあれね、○○さんが詳しいから、困ったら聞こ!」の間口が広がるよな。助かる。
そんじゃとりあえず、うちまでおいで。

当日は朝10時に駅に集合。
娘はベビーカーに乗って、私と後輩は徒歩で(それにしても3歳半でも全然使うなベビーカー……何歳まで使うんだろなこれ)。家に近づいた頃に、娘が「もうすぐおうちが見えてきます」とか急に言い出すから笑ってしまった。カーナビならぬ、娘ナビ。いやまぁ、ベビーカーだからカーナビっちゃカーナビ。
3歳児、なんでも実況してくれるから楽しい。

余談ながら、駅に向かう頃。
まだ彼女と対面する前から、なぜか娘は後輩を『ママより高いお友達』と呼び始めた。「ママより高いお友達を迎えに行くんだよね?」みたいな感じで言う。えっ、別にそんな紹介をした記憶ないが……?
実際に会った時にこちらから名前を連呼したことでしばらくは娘からも名前呼びが続いたものの、数日経ってまた『ママより高いお友達』呼びになっている。なんで……?(ちなみに実際の身長差、2センチしかない。マジでなんで??????)

さておき、我が家に到着。
なんかでっけぇ袋持ってんなと思ったら、まさかのユニフィットまるごと持ってきた。衣替えで服とか詰められるサイズのやつじゃん、いやまぁこのユニフィットも捨てるなら粗大ゴミにしなきゃならんだろし、じゃあそのままくれた方がお互いWin-Winかもしれんけど。

そんでアイロンビーズ、あんな小さいのをよく均一に並べられるなぁと思ってたんだけど、ちゃんと穴に通す基盤があるのね。なるほど。
(ヘッダー真ん中の、白い円盤とかのやつ)
尖ってる部分が凄く深いわけではないので、最初は崩れやすい。ある程度ビーズが埋まってくるとちょっとやりやすい。まぁあんまり深いと、アイロン通せないもんな……なるほどなるほど。
小さなビーズをちまちまと嵌め込む娘を、手先が器用だと後輩が褒めてくれた。確かに指先の運動としてはかなり細かいやつだなこれ。ついでに「友人宅の男の子と遊んだりもしてますけど、やっぱり女の子、静かですね……」ってしみじみ言われた。まぁ今、黙々とビーズ詰めてるもんな……これだけ見ると相当大人しいよな。勿論うちの子も騒ぐ時は全然騒ぐけど、全体で見れば大人しい側になるのかしら。個々の性格もあるだろけど、性別差も多少あるものなのかしらねぇ(うちは女の子1人しかいないので、きっちりした回答はわからないぜ!)。

とりあえず、ハート型の基盤に沿ってぴっちり埋めることができた。1色でも良いけど、色んな色が入るとまた楽しいよね。モザイクアート感。
で、アイロンに直接くっつくと困るのでクッキングシート的なものを挟んで、ぎゅっ。温度を中くらいで……と聞いたけど、最初の私の設定温度が低すぎたようで、様子見しようと持ち上げたら中途半端にくっついたり、くっつかないところがバラバラ落ちたりした。うぉ、難しい。直せ直せ。でもこれ温度高すぎたらビーズどろどろになっちゃう可能性あるよな……大物に挑戦する前に、ある程度程よい設定を見出しておかなきゃダメだな……?

結局後輩に加熱処理をお願いして、ハート型を作ることができた。
裏面まで熱して、これでよs


むしられておるーーーーーーー。


完成品の写真を撮るまでもなく、娘が元気に完成品をむしりだした。おっと娘氏ーーー???今我々、頑張ってくっつけたんだがーー???????
後輩が「むしる感触もやわらかくて不思議な感じなので楽しいんだと思いますよ」って笑ってくれたので良かった。えーん優しいー。なんかもうすまんねほんと。まだ娘には早かったかな。

アイロンビーズは、一度接着済みのビーズでも再利用できなくもないのが強いところだ。加熱処理の状態によっては差し込み穴が歪むのでちょっと難しいけど。そもそもこれ、後輩が子どもの頃遊んでたものらしいからなぁ。痛まずに置いとける期間が長いおもちゃ、強い。

お腹が空いたら近所のピザ屋まで取りに行く。
我が家に遊びに来た人のおもてなし、大体ピザになります宜しくお願いします。
慣れてきたのかテンションあがった娘がやたら走るからちょっと怖かった。歩道狭いからよ、車道が近いとこであんまり全力疾走せんでもろて。

あとはベランダに出てしゃぼんだま吹いたりとか、テレビでこども番組つけたりとか。合間で上司がクソなんですとか聞いたり(笑)。
なんかこう、大人になってしまいましたね我々も。紅茶でも入れますか、安いパック品ですけども。

娘がちょっと眠そうだったので、ベビーカーに乗せてお見送り。家を出てすぐに娘が寝たので、ついでにスーパーで買い物もした。
後輩が娘にお土産をと、その場でりんごをひとつ買ってよこしてくれたんだけど、まさかその後全く起きる気配のない娘の耳元で「りんご食べる?」と聞いたらスッと起きてくれることになるとは思わなかった。こんな直近で活躍しようとは。
そろそろ家にりんごを常備したいシーズンだねぇ。

また遊びにきてもらおうね。
アイロンビーズも、むしらなくなったらまたやろう。

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