![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/30742882/rectangle_large_type_2_fe6f1eb13ad44a0bbffe84c3e146e391.jpg?width=1200)
社会探究型課題研究「バラモンプラン」について(1)スタートアップ編 ♯2
前回の続き
遠野サミット
2016年9月24日キャリアガイダンスの主催する遠野サミットに樫本とY先生で参加しました。岩手県遠野市と言ったら柳田国男の「遠野物語」の遠野です。ビールの使われるホップや河童が有名なところで、河童のいる「カッパ淵」というところできゅうりをたらしてカッパ釣りをやりました。という思い出はさておいて、この遠野サミットでは、すでに全国で探究学習で活躍している高校の発表やそれを伴奏している方の話を聞くことができました。はっきり言って知らない世界です。正直、「え?世の中こんな感じなの?」って思いました。これまでは教科指導しか知らず、良い大学に入るのが全てで、キャリアは大学に入って考えろ的な思想でした。しかし、ここでは、探究学習を通して、いきいきと自分のプロジェクトに取り組む高校生や、こうやって地域を盛り上げていますという方々、それに携わっている先生方の活動を見ていて、今から進むべく高校教育の道はこっちだなと思いました。そこにはそれぞれ関わっている方の主体性があり、アクティブな教育があったからです。
遠野サミットについて
探究学習との出会い
以前、樫本はNHKのプロフェッショナルの流儀で荒瀬克己先生の回を見て、京都市立堀川高校が探究科で急成長をした学校だというから『探究』という言葉を知っていました。しかし、ここは何か特別な学校でだからマネするのは難しいと思っていたのです。そんなことはすっかり忘れてしまっていたそのとき、遠野サミットで「探究ってどこの学校でもできそう!」と思えるようになりました。遠野でも多くの人との繋がりができ、バケツジンギスカンをお腹いっぱい食べ、長崎に帰りました。
この年の方向性が決まる!
遠野サミット以降、思い切り方向性を変えてバラモンプランを進めることになります。これから模擬五島市長選挙を行うことにして準備を始めました。発表は翌年2月ということを決めて約4ヶ月でできることを考えていきました。市長選にしたのは、五島高校は主権者教育の指定を受けていたからです。この指定のお金で遠野まで行けたので、生かすていこうという考えました。最終的な投票には長崎県の選挙管理委員会の協力もあり、ハガキも送るし、投票所も設けるし、見届け人など全て本当の投票さながらの状況にすることを打ち合わせ、内容を詰めることしました。(今回は外側から作った感じです)
五島市長模擬選挙に向けて
10月から行ったのは、クラスを解体して、8つのグループ(模擬政党)を作り、党首と調査係、プレゼン資料作成係、広報係など係りを決めて、五島市を盛り上げるためのマニュフェストを作るという流れで行いました。(今回は政党の党首が選挙で1番になったら市長になるという設定です。)担任の先生を相談役としてお願いをしました。また、週1で市役所と長崎県の振興局から数名ずつ来校してもらい、生徒の質問を受けてもらいました。
↑選挙ポスター、校内のいたる所に貼りました。
市長模擬選挙開催!
2017年(平成29年)2月13日、体育館にて党首による発表会を行いました。選挙公報について
そのとき発表したスライドもあるのですが、1つ1つアップするのは大変なので、ここでは割愛します。上の公報がダイジェストになっています。週1回の総合的な学習の時間では、党のみんなはマニュフェストを考えているときに、党首は発表の練習をしてきたので、発表は想像よりもしっかりしたものになりました。高校生のポテンシャルを感じる瞬間です!内容について、良かった点は、自分たちがほしいものやニーズがあるものをしっかり表現できた点。悪かった点は、アイデアだけになってしまった点です。アクションができていないんですね。主体性がぐんぐん育ったかというと、ちょびっと疑問なところです。それは同時に僕の反省でもあります。しかし、救いは、この選挙は建付がガチなのです。そこに関しては体験を得ることができたのではないかと考えています。投票は党首の発表から3日間昼休みを使って行いました。現実に近づけるために、投票を義務にはしませんでした。都合が悪く行けないことだってあると思います。現実は期日前投票がありますが、今回はそこまでは行いませんでした。ただ、選挙の流れはそのまま行いました。
いよいよ開票です!
市長が決定しました!女性市長の誕生です!という流れで、行いました。終わってみると、課題解決学習とか課題発見学習というよりは、解決策提案学習だったなという印象でした。でも、その後の感想としては、五島市のことを知ることができたというものが多くありました。そうなんです。この人たちは、地元のことを全然知らないんですね。それは、大学進学で島を出て行ったら、出て行きっぱなしになりますよ。地元のことをあまり知らないんだから。ということで、樫本としては得るものは大きかったです。ここでの取組が来年度いくつかのプロジェクトに結びついたことは、ここでは知らないのですが、とにかく目の前のことを一生懸命頑張るのは意味があるなと思いました。
♯2で学んだこと
・やるならガチでやる
・生徒は最後しっかりまとめてくる
#探究学習 #社会探究型課題研究 #主権者教育 #五島市長模擬選挙
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?