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【突撃!ナレトーーク】SNS戦略と突撃営業!~島田洋子さん(番外編)
ナレーター界を盛り上げるべく始動したメディアプロジェクト『HITOCOE』。
ナレーターのさかし(坂下純美)とあこ(甘利亜矢子)が、ナレーターの皆さんのライフスタイルや人生観、それぞれの働き方を紹介していきたいと思います!
今回は、異色な経歴を持つパワフルナレーター・島田洋子さんの積極的な営業スタイルについてお聞きできた部分をまとめてお送りします!
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島田洋子さん
フリーランスのナレーター。舞台女優25年。都会的なクールさとエネルギッシュな表現を併せ持つ。中音域から重低音まで、かつて劇団四季で鍛え抜いた体と声で勝負する。またミュージカルスクール講師の顔も持つ。
<代表作>
【ナレーション】テレビ東京『ミライダネ!』、フジテレビ『妖怪ランキング大百科』、日本テレビ『バカリと大悟の人類極限クイズ』、WebCM『亀田の柿の種』【舞台】『コーラスライン(シーラ役)』『ライオンキング』『サロメ(王妃役)』
〇HP…https://www.yokoshimada-voice.com
〇Twitter…@ShimadadaYoko
自分に興味を持ってもらうための情報発信!
さかし:島田さん的にそれぞれのSNSの違いってどう感じてらっしゃいますか?
島田:Facebookは限られた人しかやってないですよね。やってない人も多い。だからTwitterのほうが見てもらえることが多いって感じはあるかな。
LinkedInは海外ナレーション市場に向けてやっています。
日本の場合は制作の方もよくTwitterはやってるじゃないですか。番組もTwitterで公式アカウント作ったりするし。
情報を発信したりハッシュタグを付けたりすれば、制作の方が見にきてくれる可能性も高いかなと。さらに興味持ってもらえたらラッキー。
Facebookで繋がっている方は、メッセンジャーでこちらからうるさくない程度に情報を送ると空き時間に見てくれたりとかするみたいです。私はボイスサンプルのURLも送りますが、それも一部の方はちゃんと聞いてくれてるって手応えは感じています。
でもまだ知り合ってない人とつながるとか、接点を何かしら見つけるとか、記事を見てもらうといったらTwitterのほうが見てもらいやすいのかなという印象はありますが。
さかし:営業の入り口としてはTwitterがよさそう?
島田:いいんじゃないかなって。
でも、FacebookでもTwitterでも相互フォローで繋がってくれていれば、たまには私の記事やツイートも見てもらえると思って発信しています。活動してますアピールはしたほうがいいじゃないですか。私動いてます的なのはたまに載せています、鬱陶しくない程度に。「こういうの観に行きました!」でも発信したら「こういうのに興味持ってるんだな」というアピールになる。
私だったらお笑い番組のナレーションやりたいなと思ってるから…
さかし:だからお笑いに関する投稿が多いんですね!
島田:好きだから見てるというのもあるけど。お笑いの人たちの爪痕残すために頑張ってる姿に共感するし、番組を見て思った事とかも投稿しておくと「お笑いに興味あるんだ」って記憶に刷り込まれるかも?
そしたら、何かのときに思い出してもらえて呼んでもらえるかもしれない、なんて!
さかし:営業でもあるんだけど、ワクワクしてる感じが伝わっていいですね。
島田:自分の興味のあることの延長で営業してる。それは大事かもしれないですね。興味ないことは継続できないですからね。
あこ:学ぶことばかりです!ありがとうございます。
島田流営業方法!
さかし:島田さんは突撃営業してたころがあるんですよね。今はちょっと難しいと思うんですけど、コロナ流行前までは積極的にされてたんですよね。単純にその勇気がすごいなって。
島田:行き始めると案外行けちゃいます。あそこも行きたい、ここも行きたい、まとめて回っちゃおうとか。制作会社をあらかじめピックアップして、7、8件まわるとかあった。心臓に毛がはえた感じ(笑)
さかし:そのときはもう毛をはやして行くんですね(笑)
島田:テレビ局とかも行っていましたよ。一人知り合いがいたら受付で「〇〇さんお願いします」とか。局によっては厳しくて「アポイント取っていますか?」「取ってないです」「だめです」ってなるけど、連絡が取れたら入れてくれることも。
中に入れてもらったらその方にご挨拶して、差し入れとかもちろん持っていって、その足で各フロアをまわるという。まわって「こんにちは!」って声をかける(笑)そういったことをやっていましたね。
さかし:そのときに心がけてたこと、気を付けていたこととかありますか?
島田:大きな差し入れは持っていかない。あえてちょっとした差し入れを持って行ってた。キットカットみたいなものをビニールの小さい小袋に入れて渡すとか。大阪のおばちゃんか!みたいな(笑)向こうも負担にならない程度のものを、お話してくださったお礼として。ちょっとした甘い物ならデスクでつまむかもしれないし。こんなのくれた人いたよってくらいかもしれないけど。
ただボイスサンプルを渡すんじゃなくて、ちょっとしたものをカバンにいっぱい入れておいて、帰り際に「お仕事の合間に食べてください」ってお渡ししていました。
さかし:島田さんはサービス精神旺盛!人を飽きさせないようにしたいっていう想いが伝わって、皆さん心地いいんじゃないかなって。
島田:あまり押し売りにならないように気をつけています。あとはしつこくない程度に切り上げるのも大事。私も話がそんなに上手なわけじゃないんだけど、そこはもう「やらなきゃいかん」と思ってトライしてた。40代の女がそんなことやっていいのか!?そんなに必死さを出していいのか!?って思ったこともある。
20代なら営業に必死感が出ても可愛げがあると思うんだけど。私はなるべく明るい雰囲気で帰るようには心がけていましたね。あまり必死すぎても痛々しくなっちゃう。
あこ:お話を聞いていて、こんなに営業をしないとダメなんだっていうことに驚きました。これから宅録を始めようと思ってるんですが、こんなに営業しないと仕事取れないんだって。
覚悟を決めてやらないといけないんだっていうのを感じました。
島田:突撃営業じゃなくても全然いいと思うんですけど、やっぱり知ってもらわない限りは仕事来ないので。本当にそれしかない。私はテレビナレーションをやりたいからテレビ局に行ったりとか、テレビを作っている制作会社に行ったりとかしていた。目的がはっきりしていたから。
宅録の仕事だと営業の仕方も違うかもしれない。でも全国の会社に営業できるわけだから、範囲は広いかも。
![](https://assets.st-note.com/img/1648073515525-POfKGS5oCx.jpg?width=1200)
さかし:自分が目指しているナレーションの仕事を取るために、的確なところへ的確なアピールをしていく必要がある。島田さんの場合はテレビだから。
島田:テレビを作ってる会社と繋がらないとしょうがない。
さかし:バラエティーやりたかったら、バラエティー作ってるところに持っていかなきゃいけない。
島田:ボイスサンプル渡すにも、ドキュメンタリーを制作しているところへバラエティーのサンプルを持って行ってもだめだから、ドキュメンタリーのサンプルも今は用意してあります。とにかくあとは人間力で訴えていますね、私の場合。こんな人いたよって印象を残して思い出してもらうように心がけています。
さかし:前にお菓子配ってた人いたなって。
島田:ちょっと思い出してもらうことの積み重ねで、それも本当に実るのは一握り。どの営業やっている人もそうだと思うんですが、車の営業とかでも1割実ればいいほうだと思うんですよね。車なら1台売れれば大きいけど。この一握りにどれだけ労力をかけられるかですかね。
私が突撃営業してたときはなりふり構わずいっぱい行きましたけど、まずは自分が本当に行きたいところをピックアップして1件でも行ってみたらいいと思う。
一握りでも実ったらつなげていく作業が大事。そこで終わりにせず次の仕事につなげていけたら成功だよねって。だから、私は実ると嬉しいから、自分で営業して…と、フリーでやっているのが楽しい。
さかし:フリーランスが向いてるんだ。
島田:うん、そんな気がする。自分でギャラ交渉もしなければいけないから大変だし、安く見積もられることもあるかもしれないけど、自分で納得して仕事ができる。
さかし:安くてもやってみたいものもありますしね。
島田:それもある。逆に思ったよりいいギャラを提示してもらえたら「やった!」っていうのも。
さかし:積極的な営業についてお話が聞けて、とても勉強になりましたね。
あこ:テレビ局に伺ってお菓子配って、明るく元気に印象を残していく。そんなパワフルな営業は初めて聞いたので、ビックリしました!
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積極的ではありながらも、謙虚さ(前記事でいうところの島田さんの優しさ)も見えてくるインタビューでした!
また島田さんは、忙しい制作のかたたちのためにボイスサンプルを1分でまとめるということもやってらっしゃいます(島田さんのTwitterをご覧ください)。
ナレーションスタイルや目標が違っても、学べることがたくさんあるのではないでしょうか。
島田さん、ありがとうございました!
これからも「HITOCOE」ではナレーターに特化した上質な記事を連載予定です。今回の記事を気に入っていただけたら、スキやフォロー、サポート(投げ銭)を頂けると幸いです。いただいたサポートは、今後の活動費として役立たせていただきます。
【ライター】
さかし(坂下純美)
東京在住のナレーターで一児の母。都内スタジオでの収録を主に活動。1年ほど前に宅録を開始。Twitterで情報を集めながら日々勉強中。
〇HP…https://www.sakashitamasami.com/
〇Twitter…@sak1013
あこ(甘利亜矢子)
静岡在住のナレーター。司会業を中心に伊豆半島全域を走り回る日々。只今育児の為、司会業は育休中。宅録はスタートラインに立ったばかり。
〇note…https://note.com/amariayako
〇Twitter…@amariayako
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