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声×NFT 第33回「ナレーターのChatGPT活用法!」

こんにちは!NFTナレーターの松本ふみこです。
「声×NFT」というこのシリーズでは、まったくITの知識がなかった私が、NFTやメタバースなどのWeb3業界に飛び込んで、声の活動をどう活かしていけるのかを模索し発信しています。

今AI技術はすさまじいスピードで進化していますよね。
Web3の業界でも多くの人がその技術を取り入れ、活動に生かしています。もちろんナレーターや声優の方々にとっても、AI技術は新たな展開をもたらす可能性を秘めています。
以前も画像や動画などの生成AIをご紹介しましたが、今回は、ChatGPTの利用方法に焦点を当て、ナレーターとしての新たな可能性を深掘りしたいと思います。


 朗読イベント

前回も記事でご紹介した声DAOの朗読イベントの第2弾として「声のクリスマス企画」が開催されました。
クリスマスにまつわる物語を各自朗読して発信するという企画です。
前回の朗読イベントでは、作家さんが作られたお話を使わせてもらいましたが、今回用意された台本は、ChatGPTを活用して作成したものでした。


参加者は、用意された台本を使用するか、自らオリジナルのストーリーを書き下ろして朗読します。
自分でお話を作った参加者もいて、それぞれの個性が出ていてとてもユニークでした。
こんな時、一からお話を作るのも面白いですし、アイディアが浮かばない時は、ChatGPTに助けてもらうのも手だと思います。
AIを活用することで、自分では思いつかないストーリーやキャラクターを生み出してくれます。

ちなみに、私は用意されていた台本を使用しました。
ChatGPTを活用して作られた「クリスマスライト」という台本です。
動画内のイラストは、ストーリーに合わせて、私がChatGPTに作ってもらったものです。
ChatGPTの有料版は、このようにイラストも描けるので、ストーリーを作ってもらうと同時に最適なイラスト出してもらう事ができます。
声優やナレーターの方で、朗読作品をYouTubeなどで発表されている方もいらっしゃると思います。
これまでより簡単に小説や挿絵を作ることができるChatGPTは、重宝するのではないでしょうか。


小説制作のためのプロンプトのコツ

ChatGPTを使うと様々な物語を作ることができますが、その際、効果的なプロンプトの作成が非常に重要です。
プロンプトとは、AIに与える指示や質問のことです。
例えば小説なら、登場人物の設定、物語のジャンル、あらすじなどの情報をできるだけ具体的に与えておくとよいです。
さらに言うと、物語のトーンやスタイル、読者が期待する感情的な反応なども考慮するとよりクオリティの高いものとなります。
ChatGPTにこれらの要素を提供することで、AIはより鮮明で一貫性のある物語を生成します。

深津式プロンプト

プロンプトの入力の仕方で最も有名なのが、深津式プロンプトと呼ばれるものです。
これは、note株式会社CXOの深津貴之さんによって考案されたプロンプトシステムで、ChatGPTの創造力を最大限に活用することを目的としています​​。
プロンプトは以下のように構成されます。

命令文:「あなたは〈 〉です。以下の制約条件と入力文をもとに〈 〉を出力してください。」
制約条件:具体的な条件を箇条書きで明示
入力文:具体的な情報やデータ
出力文:期待される出力内容​​

小説制作において、深津式プロンプトは以下のように使用できます。

小説制作のためのプロンプト例

#命令文
あなたは小説家です。以下の制約条件と入力文をもとに、小説を執筆してください。

#制約条件
・ 本文の長さは1000文字以上 
・あらすじは100~200文字程度

#入力文
・主人公:花子という名前の女の子
・性格:天真爛漫
・ジャンル:ミステリー 
・トーン:軽快かつユーモラス
・読者が期待する感情的な反応:深い共感を呼ぶ

#出力文
あらすじと本文、ストーリーに沿ったイラストを出力

これにより、ChatGPTを用いた小説制作において、より具体的で創造的なストーリーやキャラクターの制作が可能になります。

CryptoNinjaを使った二次創作

キャラクターをAIに作ってもらうのもいいですが、すでに一定の人気のあるキャラクターを使うことができれば、注目も集まりやすいですよね。
そういう意味では、自由に二次創作が可能なNFTのキャラクターCryptoNinja は、様々な展開を期待できます。

CryptoNinja は、キャラクターを題材にしたイラストを描いても、音楽を作っても、グッズを作って売ってもいいのです。もちろん、小説や絵本の制作も自由です。
わたしは、自由にカスタマイズしたチャットボットが作れるMyGPTsという機能を使って、CryptoNinja を主人公にした小説を作成するための専用GPTを作ってみました。
これは一般に公開することができ、ChatGPTに有料課金している人であればだれでも使うことができます。
良かったら触ってみて下さい。

このGPTには、キャラクターの名前や基本情報をあらかじめ読み込ませているため、「(キャラクター名)についてのショートストーリーを作って」というだけで、公式設定に沿ったオリジナルの物語を生成してくれます。
このプロセスは、従来の物語作成方法に比べ、迅速で多様なアイデアを生み出してくれます。
私はこのやり方で作った小説を朗読したいなと思っています。
NFTにして販売してもいいかもしれません。
このような二次創作は、コミュニティを活性化し、新たな交流を促進する手段となると考えています。

その他のChatGPTの活用法

ここからは、Web3には直接関連しませんが、ナレーターに役立ちそうなChatGPTの活用法をご紹介したいと思います。
例えば、営業メールの作成やボイスサンプル用の台本制作です。

営業メールを作成する際には、ターゲットに適した言葉遣いやトーンを用いることが重要ですよね。
ChatGPTは、これらを考慮して効果的な営業メールを生成するのに役立ちます。例えばこのような感じです。

#命令書:
あなたは〈優秀な営業マン〉です。
以下の制約条件と入力文をもとに〈フリーランスナレーターの営業メール〉を出力してください。

#制約条件
文字数:600~800文字
スタイル:謙虚でありつつ自信を持って。硬すぎない表現で。

#入力文
目的:ナレーターとして業務提携の提案
宛先:映像制作会社
構成:挨拶・自己紹介・実績・メリット・挨拶

#出力文
映像制作会社への業務提携提案を含む、自己紹介と実績を強調した営業メール。

#このタスクで最高の結果を出すために、追加の情報が必要な場合は、質問をしてください。

最後の一文は結構重要で、こうすることで、足りない情報をChatGPTの方から質問してくれます。
ここでは、プロフィールや実績などを聞いてくれると思うので、そこで答えてもいいですし、あらかじめプロンプトを入力する時に入力文の項目で入力しておいても良いかと思います。

また、ボイスサンプル用台本を作成する際も同様に、ターゲットやジャンル、与えたいイメージなどをプロンプトとして入力しておきます。
するとこれらの要素を考慮して、魅力的な台本を作ってくれます。
ぜひ活用してみて下さい!

まとめ

今回は、私のWeb3でのChatGPT活用方法と、ナレーターとして使えそうなアイディアをご紹介しました。

ChatGPTは、創造的かつ効率的に活動するための強力なツールです。
来年は、これらの方法を活用して新たな挑戦をしてみるのはいかがでしょうか。AIを味方につけて、活動の幅を広げていきましょう!




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〇Twitterアカウント:@narratorfumiko
〇WEBサイト:フリーランスナレーター松本ふみこ
〇NFTコレクション:https://opensea.io/collection/ninjartcollection

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