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カンブリア宮殿から:松屋百貨店

今日もご覧いただきありがとうございます。

私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。
今回は先般の放送で取り上げられた「松屋百貨店」について、書いていこうと思います。松屋百貨店は、銀座、浅草を主とする老舗百貨店です。銀座店だけで1010億円の売上があるそうです。

松屋百貨店が成功した理由

来店理由を作る

松屋百貨店は「東京にある地方百貨店」を目指しているそうです。なかなか面白い考え方ですね。
百貨店は長く業績が低迷している業界です。かつてはファッションの発信地や、様々な商品が集まる店として、百貨店は豊かさの象徴でした。
しかし、現代ではイオンに代表されるGMSがその場に代わり、さらに大量の取り扱いにより価格面でも安くなっています。つまり、あえて百貨店に行く意味が薄れてしまったのです。

それに対して「東京にある地方百貨店」という考え方は、真っ向から戦うのではなく、顧客にとって新たな来店理由、意味を与えるもの、だと考えます。
番組中、銀座の地場を活かした売場の展開や、東京のレアな店を誘致するといった取り組みが紹介されていました。これは言わば「東京のセレクトショップ」のような考え方であり、他のGMS、さらにはAmazonなどのネット通販とも違う立ち位置になります。
東京の立地という人の多さを活かしながら、地方のような独自性により来店理由を作ったことが、松屋百貨店の成功理由だと考えます。

その他感想など
その他、番組中では、お得意様に担当がつき、アテンドする外商についても取り上げられていました。お客様に合わせて商品を提案する外商の提案力はとても高く、1つのノウハウと言えます。そのノウハウをAi化し、簡易的な商品提案をオンラインで出来るようになると、ライトユーザーの取り込みに繋がりそうです。GMSやネットショップのおすすめよりも精度も高まり、差別化になるのではないでしょうか。

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