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原稿納品前にもう一度最終確認を!編集者目線のチェック項目を紹介!<後編>

どうも!hitch+(ヒッチプラス)編集部の小山です!
 
Webライターとして原稿を執筆するのであれば、クライアントや編集者からの評価を少しでも高めたいと思うもの。そこで大きな武器となるのが「編集者の視点」です。原稿のどんな部分がチェックされるのかを事前に知っていれば提出前の対策もできます。
 
そこで、前編に引き続き編集者目線のチェック項目をご紹介。今回は社内の編集者を対象に実施した「やりがちだけどNGな表現」や「編集者としてのチェックポイント」についてのリサーチ結果をお届けします!

前編はこちら!


社内の編集者に聞いた「NG表現」や「チェックポイント」

「やりがちだけどNGな表現」や「編集者としてのチェックポイント」について社内の編集者にリサーチした結果をいくつかご紹介します! 編集者からの一言コメントも要チェックです!

「~することができます」という表現

今回のリサーチでは、「『~することができます』という表現の多用」という意見が多くの編集者から出ました。何気なく使ってしまいそうなワードですが、文中で多用すると冗長な印象になってしまいます。「~することができます」は「~できます」と言い換えられるので、提出前に修正しましょう。

編集者からのコメント
・冗長な表現が続くと文を読んでもらえなくなります。特定の名詞を指さないときは、「こと」「もの」などは不要なことが多いので注意すると良いかもしれません。

・「~することによって、~することができます」のように、一文で「すること」を連発するとやぼったくなります。言い回しを工夫してみてください。
例:Aを加熱することによって、Bをふっくらとさせることができます
  →Aを加熱すると、Bがふっくらとします

・こうした表現をすぐに改善するのは難しいですが、意識しながら数をこなして自分の頭にラーニングしていくことが重要かなと思います。

「~たり、~たり」という表現で「たり」が1つしかない

並列関係の事柄を表現する際、「○○したり△△することが~」と書いてしまう方も少なくありません。しかし、このような表現をする場合は「○○したり△△したりすることが~」と、「たり」を2回使う必要があります。日常的なやり取りでは問題なく通じるだけに注意しておきたいポイントです。

編集者からのコメント
・日常ではあまり意識することはないかもしれませんが、ライティングをするのであれば「たりは1回では使わない」と心がけてほしいです!

・最初は間違うこともあるかもしれませんが、経験を積みながら少しずつ癖付けしましょう。

まとめ文の「いかがでしたか?」など

コラムの中には、まとめ文に「いかがでしたか?」や「本記事では○○について解説しました」というような一文を使うケースがあります。記事のテイストにもよりますが、こうした表現は蛇足と感じられることも。このような一文を入れずに、スッキリと全体の内容をまとめるようにしましょう。

編集者からのコメント
・企業コラムなどのメディアを担当するのであれば、蛇足表現はカットしたいです。文面をスマートにするスキルを身につけることが大切だと思っています。まとめの他にも、「○○には、メリット・デメリットがあります。○○のメリット・デメリットを見てみましょう」などの表現は、文字数稼ぎと思われる懸念があるので避けたほうが良いでしょう。

・このような表現をするまとめ文は、一文が冗長で何が言いたいのか分かりにくい場合が多いです。体感として、一文は60文字くらいまでにまとめるのが理想かなと思います。

読み手やメディアに合わせた文章表現ができているか

掲載されるメディアや読み手に合わせた表現をすることは非常に重要です。企業のフォーマルなコラムにブログのような文章を書いたり、ファミリー向けのメディアで専門的な言葉を使ったりしていると「メディアや読み手の理解が欠けている」と思われてしまうかもしれません。メディアや読み手の情報を理解したうえで、ライティングに取り掛かりましょう。

編集者からのコメント
・案件にもよりますが、口語表現の文章が適さないコンテンツの場合は、編集者としてライターの文面を指摘しますね! 特に「形容詞+です」「逆に」といった表現は、口語では問題ありませんがビジネスではやめたほうが良いと考えます。また、より精度の高いライティングを目指すのであれば、ターゲットに合わせた情報のピックアップや伝え方を意識することが大切です。

・企業コラムなどの媒体では話し言葉(口語)がそぐわないことがほとんどです。「ちゃんと→きちんと/しっかり」「~してはいけない→してはならない」など媒体に合わせた言葉を意識できると良いかなと思います。

・口語ではよく使われますが、文章としては稚拙な印象になる言葉に気を付けてほしいと思っています。例として、「~が多いです」は「~が多くいます(あります)」「少なくありません」などに書き換えができます。

・読み手のレベル感にもよりますが、「一般人が読んでも分かるように」となった場合、専門的な言葉や情報を記載する際に自身で調べた情報を追記などして補完することが求められます。また、カッコイイ言い回しや表現を使おうとして、抽象的で読み手に伝わらない文章もNGですね! 特に小説好きな人にありがちだと思うのですが……(笑)。参考となる文章を読んで、求められている書き方を理解する(慣れる)ことが大切です。

編集者目線のチェック項目を知って高品質な原稿作成を!

編集者がどのような視点で原稿をチェックしているかを知っているのと知らないのとでは、ライターとして原稿を書く際の視点も変わるはず。ぜひ、ライティングや納品前のチェックに今回ご紹介したチェック項目を参考にしてみてください!

前編・後編でご紹介したチェック項目まとめ

前編

  • 依頼と原稿の内容は合っているか

  • 過不足なく必要で有益な情報を記載しているか

  • 同じ語尾の連続

  • 主述の乱れ

  • 一文で同じ単語の多様 

後編

  • 「~することができます」という表現

  • 「~たり、~たり」という表現で「たり」が1つしかない

  • まとめ文の「いかがでしたか?」など

  • 読み手やメディアに合わせた文章表現ができているか

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