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事務局の雑感)ジュニア育成・部活動・プロスポーツ(1)

noteを始めてあっという間に数か月が過ぎました。自分のタイムラインにはスポーツ関連の記事が上がってくるようにしています。いろいろなプロスポーツの方のnoteがあり、わぁ、この競技のプロリーグもあるんだぁ、と、今更ながらに気づかされる次第です。スポーツ関連で気になった記事は、育成の話、部活動の思い出、プロスポーツを引退してからの話です。どれも深いテーマだなと思います。また、これらを目の当たりにして思うこと、その中に居て感じることを書いてみたいと思います。

プロスポーツを目指す場合、ジュニア育成・部活動という活動はとても深く関わりがあります。学校教育の中の部活動、それがどうあるべきか?というのが問われているのは間違いないようです。事務局は早々に学校教育の中での部活動を通じてスポーツで頑張るということには挫折した方です。方や元競輪選手の菊池仁志はスポーツで成功した事例です。しかし、プロスポーツ選手も引退の時が来ます。その後の人生に備えるために、養っておくべきことは、ジュニア時代に多くあると思います。挫折した事務局ですら、その経験がその後の人生で起きる様々な事象の縮図であったようにも思い、教訓を多く得ることができたと思っています。

ジュニア時代に大切なことは何だろう?

常に考えるテーマです。スポーツに向き合うジュニア時代、大切なのは何でしょうか?ジュニア時代は、スポーツで結果を出すという事の中に、将来自分の糧となる経験を持つことが大切なのではないかと思います。結果を出すというのは、良い成績を取るということではありません。自分の積み重ねた結果を受け取るという意味です。それが良くても悪くても、その中で、感じたこと、達成感や挫折感、悔しい気持ち、自分との向き合い方や仲間との関係のあり方などを学ぶのが大切なのではないかと思います。スポーツで好成績を残すことだけに焦点を当ててしまっているのが、諸問題を引き起こす原因となっているように感じます。

プロスポーツを目指す場合

将来プロスポーツを目指す子供たちのスポーツをする目的・目標はプロスポーツ選手になることです。応援する側も、スポーツで結果を出すことに焦点をあててしまいます。そして、プロスポーツ選手になれたら、または、もし、なれなかったら、どちらにしても、そこがゴールとなってしまうのです。それは、ある意味、気持ちの終点です。本当は、そこはスタートラインです。その後の選手人生を長く続けるためには、今の結果だけ見ていても、なることだけ夢見ていてもその後の糧にはなりません。

ジュニア時代の結果に右往左往しすぎない

結果に左右されているのは、子供たちでしょうか?もしかしたら、結果を求めているのは周囲の大人たちではないでしょうか?その結果は本当に子供たちのものでしょうか?子供は周囲の要望にこたえようと必死です。喜んでもらえればうれしい、だから頑張っている、そういう場合もあると思います。でも、その結果を受け取り、将来の糧にするのは、周囲の大人ではなく、子供たち本人でなければならないのではないかと思います。周囲に居る大人が、子供と一緒に夢だけ追っていては、どんどん視野が狭くなります。そして、ある目標点が来た時、そこの通過の仕方で重大な局面を迎えます。それが気持ちの終点です。物事の終わりは始まりでもありますが、燃え尽きるようなことがあっては悲しいだけです。良いことも悪いことも含めて人生の大切な経験。もし、プロを目指すならなおさらです。勝つことはひとときの喜びでしかない。プロはすぐに次のレースが待っているのです。子供のころから、勝つことにばかり焦点を当てすぎない、どっしり構えて、じっと待つ。思っているより長い人生、こういうことも必要なのではないでしょうか。

教育の中の部活動で故障が多い

noteを読んでいて一つ感じたのは、部活動での故障が多いことです。そして、故障しているのに続けた結果…という話があることです。故障した場合は、まず、休む。これしかありません。しっかり休む勇気、これも必要ですが、子供たちの気持ちだけではこれは実践できない場合もあります。休めない雰囲気になっているのは、良くないです。中学校の保健室に、美術の先生が描いた絵が飾ってありました。そこに「痛むときは 休みなさいとの 神の声」って書いてあったのを覚えています。水墨画のような優しいタッチの水彩画でした。プロスポーツ選手は自分で自分の身体を管理できますが、子供たちはそうはいきません。こういう環境を作ってあげて欲しいです。

いろんな道がある!

そうこういう自分も、人生を過ごしてきて、子供のころ思っていたより、人生長いなぁ、と、感じています。20代までしか想像できていなかったなぁ、とも思います。自分がいつまでも元気でいる、成長を続けるという感覚です。衰えていくことは元気な子供には想像しづらいことなんだろうな、と、今になって思います。

せっかく始めたスポーツが嫌いにならないように。自分はスポーツ挫折者ですが、自分なりに尽力したうえでの挫折だったので、その時々で気づきがありました。その後の人生の糧にもなっています。子供が大人になっていく中での最終目標は何者かになることではなく「自立」することではないかと感じています。プロになることも自立の一つ。また、プロになることだけがスポーツを通した将来の自立の道ではないとも言えると思います。自立した自分の中には、多くの道(幅広い選択肢)ができていると思います!

おわりに

事務局なりの視点ですが、7年近く現場を見て来た実感です。菊池仁志も30年のプロ生活を経験し、引退してセカンドキャリアを歩む中で感じたことがあると思います。記事を出す前に読んでもらっていますが、納得すると言ってくれました。この記事が、どこか、ふっと、肩の力が抜けるきっかけになってくれると嬉しいなと思います。読んでくださって、ありがとうございます。