コンセプト?何それ?つおい?
今日はコンセプトについての考えを。
あんまりこういう言語化するのは得意ではないんですが、そもそもコンセプトって何ですか?
Wiki先生によるとコンセプトとは
1 概念
2 企画、広告などで全体を貫く基本的な観点、考え方
だそうです。
有名ブランドを例に出すと
スターバックス
家庭でもなく職場でもない第3の空間
シャネル
女性の服の解放
iPod
1000曲をポケットに
みんな何かカッコ良く聞こえますね。
もう少し調べてみるとコンセプトは「問題+解決策」で構成されているとありました。
スターバックスは家と職場以外で場所が欲しかった人がくつろげる空間を提供してるんですね。
だから他のコーヒー店にはないゆったり出来るソファーとかが置いてあるみたいです。
シャネルは女性の服が男性の理想を反映するものとして扱われていた現状を革命。制限をもたらすコルセットなどを廃止し、女性の服の機能性を革新。物理的にも社会的にも女性を解放することを目指した。
など、その時々の問題に対して解決策としての基本的な考えが統一されているそうです。
じゃあ自分はどうするか
僕がお店を始めるのに考えた時、もっと食卓にパンを広めたい!とかあんまり思ってなくて。
働いてきたお店のシェフ達は社会の問題を解決しようと活動していました。
障害者との垣根を無くそうとNPO法人を立ち上げたり、北海道の余剰野菜を使って惣菜のお店を作ったり。
単純にその背中を見て口だけの人が多い中でカッコいいと思いました。
自分としても飲食に関わる中で食の問題は耳に入る訳です。
でも一般の人に広まってる印象はありませんでした。
それはあまりテレビでは流されないから。
食品ロスに始まって、プラスチック、添加物、農薬、遺伝子組み換え、種子法、日本の漁業、、、
でも発信しようとしても僕も知識が中途半端で発信出来ない。
なので僕が勉強してそれを一緒にお客さんと共有出来ないかなー、と考えました。
僕の勉強嫌いも強制的にしなくちゃいけない環境になるので一石二鳥。
そこでコンセプトを「パンを通して食の未来を考える」で決めました。
ただなんかしっくり来ないなーと考えていて。
もうちょっとシンプルにならないか…と。
その時ぼくの好きな漫画にきくち正太さんの「おせん」ってのがあって。
老舗料理屋の2代目女将が活躍する食の本質とは何かを考えさせられる漫画になんですけど。
その漫画に書いてあるのが「まっとうを受け継ぎ繋ぐ」だったんですね。
その「まっとう」というフレーズがとてもしっくり来たんです。
食材も、作り方も、お店も、人も。
まっとうにと考えると自然といい方向に向かう気がして。
なのでそれをオマージュ(パクリ)しまして
「まっとうに生きる」
これを心に刻んでお店をやろうと思います。
売り上げを上げようとか、有名になろうとか何かその為に道を踏み外しそうになった時この言葉を思い出して行きたいと思います。
パクったの怒られるかな………。
おまけ〜これまでの道のり②〜
前回でパン屋に就職する事が決まりました。
バイトもそれなりにしてたので何とかなるかなー、と考えてましたが生地は重いわ、部屋は熱いわ、新店舗だったのでかなり忙しかった記憶があります。
それでも何とかこなしながら仕事を覚えていきます、失敗しては怒られながらも嫌な人はいなかったので充実した生活を送っていたと思います。
大きい会社だったので社内の講習会なんかも参加させてもらいました。
それから2年位?経った頃にフランスのパン屋の「モワザン」というブランドを日本初出店で千葉に出す事になって末端として参加出来る事になりました。(なぜ東京ではなく千葉なのかは今考えても分かりません)
元からの店舗の改装リニューアルも一緒にやるのでモワザンと2店分のパンを作る訳です。
改装中は会社の工場で働いてその後にリニューアルの試作とかしてたんですけどまぁ長かったですね。朝から夜中までやってました。(この辺から遅刻魔になり4時間寝坊を2回ほどしました、当時の関係者の方すみません…)
無事にオープン出来て生地の種類とかは多いんですがいつと違う材料だったり、作り方だったりいい経験でした。
そんなこんなで会社内で中堅位になっていって他の店舗の人とパン屋巡りを始めるんですね。
最初は東京を回っていてそのうち遠征しようという事になり、関西巡りを計画しました。
そしてこの旅行が僕の人生を変えるお店との出会いとなりました…。
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