見出し画像

『アメリカ暮らしの素人投資-10: マネーマーケットファンドとは』

アメリカ暮らしの素人投資-9でも触れましたが、7年以上使う計画がなければ株や長期債券への投資を検討すべきと言えます。ですが、2,3年以内に使う予定があるならば、流動性のある資産を検討することになります。

すると銀行に預金として預けるか、あるいは証券会社でマネーマーケットファンド(MMF)を買うべきか?というあたりが候補にあがってきます。MMFは流動性が高く短期で満期になる金融商品に投資する信託投資で、銀行口座と比較して以下の特徴があります。

マネーマーケットファンド(MMF)の特徴
1.銀行の預金よりも利回りが高め。
2.非課税のファンドを選択できる。一方、銀行預金は必ず課税対象となる。
3.銀行口座同様小切手を使える。ただし、最低金額が一定以上だったり、月あたりに使える小切手の枚数に制限がある可能性あり。
4.他の投資信託など、他ファンドにすぐ投資できる。

MMFは流動性が高いため、銀行預金と同じような感覚で扱われる傾向があります。また、株のような価格変動がありません。投資信託の中ではかなり安全だと言われています。

基本的には、投資を検討している最中に資金を一時的に置いておく場(parkingと呼ばれますね)として使うのに適しています。

ただし銀行口座と異なり、連邦預金保険公社Federal Deposit Insurance Corporation (FDIC)の保証対象ではありません。FDICはアメリカ政府機関で、銀行預金を銀行の破綻から保護する役割を担っています。銀行が破綻しても、一人当たり$250,000までは預金が保証され、お金を失うことがありません。

FDICの保証を受ける主な銀行の口座は以下の通り
-Checking accounts 小切手口座
-Savings accounts 預金口座
-Money market deposit accounts いわゆるマネーマーケットアカウント。(上記MMFとは別物)
-Certificates of deposit (CD) 譲渡性預金

詳しくはFDICのウェブを参照ください。ご自分が利用する銀行が保証対象か調べることができます。

FDICが保証しているマネーマーケットアカウントは、MMFとは別物で、前者は預金、後者は投資信託です。

マネーマーケットアカウントは、預金口座Saving Accountとほぼほぼ同じと考えてよいみたいです。MMFは、預金口座やマネーマーケットアカウントよりも利回りが良く、CDに近い利回りですね。ただCDは満期にならずに解約するとペナルティがあるため、MMFのほうが流動性に優れています。

結局は、FDICの保証がないというリスクをどう考えるか、ですね。FDICは、MMFはじめ投資信託、株や債券などの投資に対する保証はしていません。だからこそMMFは利回りが多少高くなるのでしょう。ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンの法則がここでも生きているといわけですね。

ちなみに私自身は、いざとなったときの生活費や数か月内に使う予定のお金は銀行口座に、数年以内に使う予定のお金(例えば家の大きな修繕費や海外旅行に行く)、投資に回そうと思っているお金はMMFと使い分けています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?