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企画書、事業計画書のことを勘違いしていますね

初めて起業される方、初めて融資を受けようとされる中小企業の方、実際に事業を起こしたことがないコンサルタントの方など、多くの方が事業計画書や企画書を勘違いされているようなので、お知らせしておきます。

私は事業開発のプロデューサー。

新しいビジネスアイデアを発展させて、課題はあるけど行けるぞ?!と思ったら「企画提案書」を作ります。その企画案が通って、次の段階に進めよう!となったらより具体的に詰めて実現可能性の高い事業計画書に落とし込んで、最終GO!の声を待ちます。
これまでこの作成の流れを何百という数を経験してきました。
また公的な中小企業支援機関などでのアドバイス業務もしていましたので、起業家や中小企業が国の補助金申請をしたり、銀行から融資を受ける際に必要な事業計画書作成サポートでは、これまでに千を超える事業計画書を見てアドバイスしてきました。

だから自信をもって言えます。

企画書も事業計画書も最終理想形は1~3枚にまとめることです。
いや、まとまるはずです。

つべこべ参考資料や統計数値データをくっつけないとプッシュできないような企画書、事業計画書は、そもそものビジネスアイデア自体に魅力がない場合に多いです。付けるなら資料集として別で綴じて添付しましょう。

そして、企画書、事業計画書の作成を誰かに代行させてはいけません。

たった1~3枚に企画や事業計画をまとめられないあなたに、リスクを背負って誰がゆだねてくれますか?

提出したり、見せたりする相手先によって、見栄えや重要ポイントは変化させますが、しっかりしたビジネスベースは変わりません。
例えば私が実際にアプローチしたケースで申しますと、相手がとても忙しい大手企業の社長と15分の面談機会を得たとき、元々1枚の事業計画書(サマリー)を作っていましたが、老眼対応を考え、フォントを超大きくして、社長として心に響きそうなどれくらいの事業収益が望めるかの数字を前面に押し出した事業企画提案書をA3サイズ3枚にまとめて、超短時間で事業提案をしました。
結果は、もっと詳しいことを知りたいからまた別の日にゆっくり時間を取って聞かせてほしいという返事をもらいました。
これで最初の壁クリアです。
数十ページの提案資料なら「あとで読んでおくよ」の一言で一巻の終わりだったでしょう。

その次に会う時は、現場の営業責任者などが参加することを事前確認出来ていたので、資料は競合他社との差別化や新規顧客獲得のやり易さなどを前面に押し出した企画提案書を用意しました。
これもベースは同じ1枚の事業計画書の変化形ですが、具体的な話になって行きますので詳細資料をこの時から持参しておきましょう。

銀行で融資を受けたり、国の補助金申請をする時も同じです。
出来るだけ簡単にまとめてください。
資料を受ける側の担当者が全ての業界や新規ビジネスに精通している訳ではありません。午前中は美容室開業の事業計画書を審査していたかと思えば、午後一には、植物工場運営と廃棄ロス率向上を目指すローカルスーパーの新規事業計画書を見て審査していたりするんです。

だから、専門用語を避け、要点を簡潔にまとめて、誰にでも理解できるような言葉遣いで、事業の発展性や収益性などと共にビジネスの魅力をシンプルに伝えることを心がけましょう。

しかし、事業計画書や企画提案書なんて、毎日、毎週作成するような機会はないでしょうから、慣れないと結構むずかしいんですよね。
どうしても、言い訳のようにだらだら説明しがちになるんです。

次に作成する機会があったら、シンプル!を意識して作成してみてください!



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