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「お客さん、こってますね~、肩! 腰も!」
「…わかるかい?」
「へえ、こう見えて何年も
こってるお客さんを見てきたもんで」
「自分でもほぐしてるんだけどね、
なかなかこりが取れなくてね…」
「まあ、自分でやろうとしても
なかなか取れない『こり』はありますよね。
他人の冷静な『ほぐし』でこそ、
取れるものもあるってもんですよ…」

「こり」は、辛いですよね。

ずっと同じ姿勢で動かさずにいると、
こりがどんどんたまってきます。
それを防ぐために、
首を回したり腕を回したり腰を伸ばしたり、
時には姿勢を変えてみたり、
わざと立ち歩いてみたりと、
まあ色々とやるわけですけれど、

それでも蓄積していくのが、こり。
特に四十肩や五十肩と呼ばれるように、
年齢を重ねると、辛くなってくる。

…実は、「キャリアのこり」
同じなのではないでしょうか?

ずっと同じ会社(組織)にいて、
ずっと同じ仕事をしていると、
「こり」がどんどんたまってきます。

それを防ぐために
情報を集めてみたり、
自己分析してみたり、
時には立ち位置を変えてみたり、
(会社に強制的に変えさせられたり)
わざと競合他社の情報を見てみたりと、
まあ色々やるわけですけれど

それでも蓄積していくのが
キャリアのこり、というもの。

特に四十肩や五十肩と呼ばれるように、
年齢を重ねると辛くなってくる
(時には「肩たたき」もありますし…)。

本記事では、キャリアをほぐすことについて
考えて書いていきます。

『身体のこり』は、
どんなに自分だけで気を付けていても、
なかなかこりに悩まされる人は減らない。
だからこそ「10分ほぐし屋!」などの
クイックなほぐし屋さんが、
街の中にはいっぱいある。

しかし『キャリアのこり』については?
「10分でキャリアをほぐします!」という
キャリアのほぐし屋は、あまりいない。
それはそうでしょう。
10分で全部をほぐせるような
浅いものではない、から。

もし根本的にほぐそうとするならば、
その人のこれまでの歩み、
ひいては人生観やキャリア観まで
「潜って」しっかりと把握して、

◆これまでの「転機」がなんであったか?
◆どんな「体幹=軸」を持っているのか?
◆「知らず知らずのゆがみ」はないか?


…そういうことを、見なければならない。
もしあまりにもひどいようであれば、
「ハリ治療」や「外科手術」まで
必要なのかもしれない。

昨今では、必ずしも
「転職をゴールとしないキャリア相談」の
サービスも出てきてはおります。しかし、
なかなかお手軽に、とは
いかないことが多いのが、現状なのです。

と、ここまでを踏まえて、改めて、
「身体のこり」のほぐしサービスと、
「キャリアのこり」のほぐしサービスとを
対照させて考えてみましょう。

《身体のこり》
①無料:自分でほぐす(セルフマッサージ)
②安価:10分でほぐしてもらう(クイック)
③高価:本格的にほぐしてもらう(通院など)

《キャリアのこり》
①無料:自分でほぐそうとする
②(この間があまりない?)
③高価:本格的に他人を交えてほぐす

このように『キャリアほぐしサービス』は、
『身体ほぐしサービス』ほどには、
発達しきってはいないように思えます。

…でも、本当に、②はないのか?

他人の視点を交えられ、しかも
あんまりお高くないような方法は…。
実は、考えてみれば、
けっこうある、のかもしれません。

とりあえず、私が思いついた方法を
三つ挙げてみることにします。
「キャリアをほぐす」方法について。

①SNSを活用する
②複業
③ワーケーション

ここから、それぞれについて、
一つ一つほぐして、書いていきます。

①SNSを活用する

「キャリアのこり」は、
自分の視点でのみ、いつもと同じ姿勢で
考えるからこそ、発生しますよね。
…となれば、あえて「他人の視点」で、
いつもとは違う姿勢で考えてみれば
その発生を防ぐことができるのでは?

そこで、SNSの活用です。
まずは、他人の投稿を見てみる。
次に、自分の考えをまとめてみる。
良ければ、発信して他人とつながってみる。
このように他人の視点を取り入れることで、
「自分の視点」を自覚して、
無意識に取っていた「自分の姿勢」を
意識することができる
のです。

特にLinkedInでは、これらが
効果的にできると思います。

…ただし「もみ返し」ではありませんが、
他人の考えに触れることで
かえって自分の考えを凝り固める
ケースもありますので、どうぞご注意を。

②複業

同じ仕事ばかりだと、こりがたまる。
ならば違う立場で違う仕事をやってみては
いいのではないでしょうか?

私も複業にチャレンジして以来、
「いつもとは違う筋肉を使っている感」
をよく感じます。
ふだんは従業員として働き、
真の意味では「経営」について
当事者意識を持ちにくい方でも、

自分が個人事業主として行動してみれば、
経費、予算、存続、廃止、
そういった経営について考えます。
考えざるを得なくなります。
原則自腹、ですから。

その経験は必ず「従業員」ライフにも
生きてくる
ように思うのです。

ただし、やり過ぎると
「筋肉痛で動けない」状態に
なりますので、これまたご注意を…。

③ワーケーション

「場所」を変える、というのは
『キャリアをほぐす』ための
雰囲気や意欲を整えるのに
とてもいい機会を与えてくれます。

あえて日常とは違う場所に行き、帰る。
日常~非日常の境目である
「行き帰りの時間」においても、
自分の「キャリアのこり」に
しっかりと向き合うことができる。

ほら、会社や自宅ではなかなか
上司・同僚・部下の目もあって
明らかなほぐし行動はしづらいですよね。
たとえ、こりを感じても、
感じていないふりをすることも多い。


でも、公園や山・海などに行けば
開放感が出ますよね。
何となく気分が軽くなる。
深呼吸、体操、軽い運動をしても
全く違和感がないじゃないですか?
みんな、自然とほぐしている。
あれと同じだと思います。

ましてや、いつもとは違うメンバーで
刺激し合って仕事や対話をしてみれば?
自然とほぐれてくる部分がある。
『ワーケーション』とは、
元々はワーク+バケーションの造語。

こういう方法もあり、なのでは。

…以上、三つの方法を挙げてみました。

おそらくLinkedInや他のSNSを
うまく活用している方ならば、
「キャリアのこり」は自然と、
ほぐれているのではないでしょうか?

まとめていきます。

身体のこりが個人や状況によって
まったく異なり、
それに対する対処法も千差万別なように、

キャリアのこりも個人や状況によって
まったく異なるもの。


となれば、早めに「自分に合った」
キャリアのほぐし方、対処法を
見つけていくこと
が大事だと思います。

さて、読者の皆様の周りには、
「キャリアのこり」に
悩んでいる人はいませんか?
…あなたのキャリアに、柔軟性はありますか?

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