流動的なサッカーでの立ち位置、『ジッグラト・スペアリブ』モデル

先日、野球で例えましたが、今度はサッカーで!
「立ち位置」が目まぐるしく変わるスポーツ
と言えば、サッカーが思い浮かびますよね。
人によっては、野球よりこちらの
サッカーの例えがしっかりくるかもしれません。

ポジションは、あります。
しかし、それはあくまで便宜的なものであり、
試合の流れによって流動的です。

全員で一斉に「なだれ攻撃」的に
カウンターで攻撃してもいい。
その逆に全員ゴール前に固まって守備しても可。
ゴールキーパーがシュートしてもいいんです。

これが、野球との大きな違い。
守備と攻撃が完全には分離しておらず、一続き。
さすがに野球でキャッチャーがレフトフライを
捕るのは無理がありますので…。

毎度おなじみ?の
『ジッグラト・スペアリブ』モデルを使って、
サッカーのポジションによって
立ち位置を分けてみましょう。

◆ミッドフィルダー
◆フォワード
◆ゴールキーパー
◆ディフェンダー

もちろん、それぞれ属人的な
アドリブでのプレイを求められますが、
その中でも環境や行動は、少し異なります。

ミッドフィルダーは、試合の狂言回し、
もとい、ボール回しが大事になりますよね。
フォワードにボールを回し、アシストし、
いかに点を取ってもらうか?
また、守備陣にいかに動いてもらうか?
流動的な組み合わせの中で
標準化、システム化された動きが大事です。

フォワードはそれに対し、
個人技、GKやDFの意表をつく
アドリブ的な行動が第一に求められますよね。
いわばエゴの塊。点をとにかく取る。
そういう傾向がとても強いポジションです
(最近のサッカー漫画『ブルーロック』では
FWをひたすら育成するお話が展開されます)。
マラドーナの『神の手』ではありませんが、
点を取ったもん勝ち、なのです。

一方、ゴールキーパーも、属人的な、
キャラクターがよく出るポジションです。
しかし守備というものは
一人だけではすぐに点を取られてしまいます。
キーパーだけじゃ、だめなんです。
キーパーの指示の下、ピラミッド的な
堅い「組織的な」守備が求められます。

ディフェンダーは、最もサッカーの中で
献身的、組織的、標準化的な動きが
求められるポジションでしょう。
一人で指示無視の勝手な動きをしては
致命的な失点になりかねませんから。

◆ミッドフィルダー:ジグソーでスペア
◆フォワード:ジグソーでアドリブ
◆ゴールキーパー:ピラミッドでアドリブ
◆ディフェンダー:ピラミッドでスペア

そう考えた時、読者の皆様、
あなたのポジションはどこですか?
どのポジションで活躍したいですか?
あなたの組織では、このポジションが
それぞれしっかりと機能していますか?

「替えが効きやすい」のはディフェンダー、
「エースになりやすい」のはフォワード、
そう言うこともできますが、逆に言えば
「仲間と分担して動ける」のはディフェンダー、
「点を取れないと批判の的」になるのはフォワード、
そのようにも言えるでしょう。

また、フォワードを活かすのはミッドフィルダー、
ディフェンダーを活かすのはゴールキーパー、
そしてその逆、
フォワードがいなければアシストできない、
ディフェンダーがいなければキーパー丸裸、
そんなことも言えるでしょう。

すべてのポジションが、それぞれ、
連動しており、大事なのです。

ポジション間には、優劣の差はありません。
すべて、大事です。

『ジッグラト・スペアリブ』モデルの
四象限で言うと、こうですかね。

◆ジャスパーミッドフィルダー象限
◆ジドリフォワード象限
◆ピラニアゴールキーパー象限
◆ピラティスディフェンダー象限

野球に比べて、ポジション、立ち位置が
目まぐるしく流動的に動く可能性が
高いのが「サッカー型組織」と言えそうです。

最後に、サッカー漫画の名作
『キャプテン翼』に例えて、まとめましょう。

「ジャスパーミッドフィルダー」は
何と言っても、キャプテンの大空翼
岬太郎との「ゴールデンコンビ」で
敵を翻弄し、試合を作っていきます。
もちろん自分でシュートも打てますが、
アシストもまた、多い。

「ジドリフォワード」の典型例は
日向小次郎でしょう。
タイガーショットでGKも吹き飛ばします
(沖縄の海で練習していましたね)。
そういえば日向君の地元は埼玉県ですが
「日向」と言えば宮崎県、
地鶏が美味しいところですよね。

「ピラニアゴールキーパー」と言えば
SGGK(スーパーグレートゴールキーパー)
こと、若林源三が思い浮かびます。
ちなみに『キャプテン翼』には
ドイツのミューラーくんとか
「そうなんどもぬかれてたまるか~!」と
言いながらシュートを決められてしまう
森崎君など、個性的なGKが多く出てきます。

「ピラティスディフェンダー」と言えば、
通称「パワーディフェンダー」こと
次藤洋ですかねえ…。
最初は敵キャラとして出てきたんですが
Jr.ユース編ではディフェンダー要員に。
「立花兄弟」とか「石崎君」の発射台
(スカイラブハリケーンの応用)として
ありえないディフェンスを披露しています。
うん、ピラティスで体を柔軟にしてないと
よい発射台はできませんからね…。


ただ、私がどうしても忘れられないのは、
「空手ディフェンス」「三角飛び」など、
数々の属人的なGKプレイを見せながら、

続編(『GOLDEN-23』から)では
「俺は若林のかませ犬じゃねえ!」と叫び
FWも兼任で活躍するようになった
「若島津健」でしょうか。
作中、もっともアドリブが効いている男。
ゴールキーパーとフォワードは、
得点・失点に直接からむという点では、
似ているのかもしれません。

以上、本記事ではサッカーのポジションを
『ジッグラト・スペアリブ』モデルに
当てはめて、イメージを膨らませました。

手前味噌ですが、以前に
若島津をテーマに記事を書いたこともあります↓

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