『ジッグラト・スペアリブ』モデルから見た、私の立ち位置の変遷

「自身の立ち位置を示すモデル」として、
『ジッグラト・スペアリブ』モデルを提案しました。
（モデルの詳細をぜひ↓）

本記事では、このモデルを使って、
「新卒期から現在に至るまでの
私の立ち位置の変遷」をあらわしてみたいと思います。

長嶺 将也 さん・高崎 澄香 さんの
「せんのみなと」の「#ライフキャリアメーター 」
でもあったように、
「棚卸」（たなおろし）が大事ですからね…！！

≪『ジッグラト・スペアリブ』モデルの概要≫

◆縦軸と横軸により、四つの象限に分ける
◆縦軸は柔軟的（ジグソー）か固定的（ピラミッド）か
◆横軸は標準的（スペア）か属人的（アドリブ）か
◆「環境」と「仕事」で、四つの象限の立ち位置分析

①「ジグソー」な環境で「スペア」の仕事
→柔軟的な環境で、標準化された仕事を行う
②「ジグソー」な環境で「アドリブ」の仕事
→柔軟的な環境で、属人化された仕事を行う
③「ピラミッド」な環境で「アドリブ」の仕事
→固定的な環境で、属人化された仕事を行う
④「ピラミッド」な環境で「スペア」の仕事
→固定的な環境で、標準化された仕事を行う

なお、私の簡単な変遷のストーリーは、以下の通り↓

≪新卒期≫

私は、教育産業の仕事に就きました。
実際に教壇に立って「授業」を行ったり、
「学習指導」のための「教材」を作ったり…。

環境としては、職員の出入りが（かなり）激しい、
あまり固定的ではない環境でした。
学歴が高めの、でも一般の会社勤めや公務員には
あまり向いていないような、クセのある、
よく言えば「野武士集団」、
世間的には動物園状態のフキダマリ的なイメージ。

新卒と言っても、生徒たちの前では
「先生」として扱われますので、
教壇に立てば、属人的な仕事でした。
ましてや生身の人間相手の「サービス業」。

ただ、教える内容としては固定。
すなわち「入試に対応できる内容」です。
また、教材を作ったりすることは
以前の教材を参考にしたりするので
自由奔放に好きなことを教える、
というわけではない。固定でしたね。

そう考えますと、完全にどれかの象限ではなく
①「ジグソー」な環境で「スペア」の仕事
②「ジグソー」な環境で「アドリブ」の仕事
の中間あたりではなかったか、と思います。

≪大学院期≫

お金を貯めて、大学院に行きました。
ここでは、地歴（教育）等の研究に没頭しました。

ただ、生活費などは稼ぐ勤労学生だったので
公務員試験対策の講師（地歴政経）もしました。

研究としては、かなりフリーダム。
バイトとしては、固定的な内容。

そう考えると、先ほどの
①「ジグソー」な環境で「スペア」の仕事
②「ジグソー」な環境で「アドリブ」の仕事
の中間あたりと同じ。その中でも
②フリーダムなほうに寄っていたかなと思います。

≪カイシャ期≫

ここで私は、「カイシャ」に就職（転職）します。

というのも、最初に新卒で入った
「教育産業」の会社には、
漫画『島耕作シリーズ』に出てくるような
「課長」「部長」がいなかったからです。
「カイシャ」を経験していなかったといっていい。

次の会社には、いました。いっぱい。
教壇に立たずして給料がもらえるのが、
何だか不思議な感覚でした。

環境的には、けっこうガチガチな
上意下達のピラミッド的な構造でした
(就職時、外から見た感じでは
ベンチャーっぽい感じだったので
そうとは見抜けなかったのですが…）。

業務内容的には、どちらかというと
フリーダムに業務を行う上司の
「アシスタント」「お使い」
をすることが、多かったです。
決まり切った定型業務ということではなく、
その時その時で手掛けているプロジェクトの
非定型業務（作業的なこと）をしました。

そう考えると、
③「ピラミッド」な環境で「アドリブ」の仕事
に近いのではないか？
ただし、自分の権限・意志でアドリブでできる、
という業務ではなかったために、
④「ピラミッド」な環境で「スペア」の仕事
という要素もあったように思います。

≪家庭構築期≫

さて、ここまでは、仕事に専念、
「自分が食っていくための仕事」に大きな時間を
費やしてきたのですが、

ちょっと考えを変え「家庭を構築」するために
時間とエネルギーを割くことにしました。

そのため、会社を、何回か変えました。
住む場所も、何回か変えました。
色んな会社がありました。
「ワンマン独裁者」のピラミッド的な環境もあれば、
ジグソー的なフリーダムなところもあった。
権限を任せられ、放任気味なアドリブ業務もあれば、
完璧に「監視」されるような、スペア業務も。

いわば、①②③④すべてを
ぐるぐると経験したような感じです。
ただし、それぞれの期間はそんなには長くない。

≪複業クリエイター期≫

そんなこんなで、今に至ります。
「中年世代の複業クリエイター」ですね。
40代で、SNSを始めました。

今の職場環境と業務としては、
③「ピラミッド」な環境で「アドリブ」の仕事
があてはまるように思います。
固定的な環境、属人的な仕事。

ただ『クリエイター』としては、
けっこうフリーダムにやっていますので
（リンクトインにこんな記事を投稿したり
小説を書いてココナラで販売したり…）
②「ジグソー」な環境で「アドリブ」の仕事
があてはまります。
柔軟的な環境、属人的な仕事。

この③と②に両足で立っている。
二足の草鞋、立ち位置二つ、が今の状況です。

≪最後にまとめますと≫

以上、とても簡単ではありますが、
『ジッグラト・スペアリブ』モデルを使って、
「新卒期から現在に至るまでの
私の立ち位置の変遷」をあらわしてみました↓

④「ピラミッド」な環境で「スペア」の仕事
→固定的な環境で、標準化された仕事を行う

…この④の象限だけ、あまりやってないですね。

生来、飽きっぽいようですので、
「固定された環境で同じ業務を一日中やる」
ということに向いていないのかもしれません。
そのため、逆に、④の象限で、着実に仕事を
達成していける方を、リスペクトしています。
自分には、なかなかできないことなので…。

さて、次はあなたの番です。

読者の皆様におかれましては、
どの象限の立ち位置で、過ごしてきましたか？
他の象限の方を、リスペクトしていますか？
それとも「あなたとは住む世界が違うんです」と
突き放していますか？

自分が経験してこなかった象限は、
なかなか理解しづらいものです。

でもだからこそ、情報を集め、想像し、
凸凹を補完するかの如く
しっかりと理解しようとすること、
協働していく意識を持つことが、
大事なのではないかな、と思っています。