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中華料理(中国料理)の発展は
宋代にある。

それまでの中華料理は
「あつものに懲りてなますを吹く」
という昔のことわざにもあるように、
生の食材も多かった、と言われる。

しかし現在、中華料理のイメージは
中華鍋をふりふり
高温と油で一気に仕上げる!

そんな街中華的な、クックドゥ的な
イメージがある。

どこで変わったのか?
…それが宋代なのである。

この時代、木炭が高騰した。
人口が増え、木を伐り過ぎて
供給量が減ったからである。
そこで代替燃料として使われたのが
「燃える石」つまり「石炭」だ。

木炭→石炭への「エネルギー革命」。
ふつうエネルギー革命と言えば
石炭→石油を指すが、
その前段階の革命が、宋代に起きた。
西暦で言うと10~13世紀あたり。
イギリスの産業革命(18~19世紀)より
相当早い時代のことである。

高い火力により
金属が容易に作られるようになった。
陶磁器づくりも発展した。
しかし何よりも今につながるのは、
「炎を使いこなす中華料理」の誕生だ。

漫画『美味しんぼ』では
ちまちまと中華鍋の上で作った
ピラフのごときチャーハンを
周大人がダメ出しして
山岡士郎が料理人にドヤ顔で
「炎を制さないとダメなんだよ!」
と中華鍋を振るシーンがある。
まさに宋代のエネルギー革命、
火力革命がそれを生んだのである。

この高温と油での調理法が
中華料理の特徴とも言える。

世界中、どこに行っても
中華料理店はある。
なぜなら、この調理法は、
どの場所のどの素材でも通用しやすいから。
火を通せば、たいていの素材は
殺菌でき、美味しく仕上がる。
それが世界中に広まった一因だろう。

…ここまで、えんえんと
中華料理と調理法について述べたのは、
この事例を、SNS投稿にも
援用したいと思ったからである。

SNSで記事のネタがない、
困った、という人は多い。
しかしそういう人は意外と
新鮮な生の素材を持っていることが多い。

いかに、調理するか?

とりあえず、中華料理を見習って
高温と油で調理してはいかがだろうか?
つまり、以前に自分で書いた記事や、
日頃表現していることを、
中華鍋を振るがごとく「炒めてみる」
のだ。
具体的には、言葉を替え品を変えて、
表現を変えて「もう一度」書いてみるのだ。

もちろん丸パクリ・コピぺは良くないが
例えば1000字を500字に圧縮するように
大事なところだけ抽出したって、いい。
「炎を制さないとダメなんだよ!」と
山岡士郎のように調理すれば、
パラリと炎によって余計な水分の飛んだ
美味しいチャーハンのごとき
記事が生まれると思う。

調味料で味付けを変えれば、
立派な別料理(別記事)である。

1回投稿しただけでは、人は覚えない。
CMだって、何度もしつこく放映するから
「クックドゥって美味しそうだな」と
人は覚えてくれるのだ。

ネタに困ったら、自分の過去の記事を、
再構成して、チャーハンに。

それがSNS投稿を細く長く続ける
「中華〇千年の知恵」の援用だ、と思う。

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