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「情報革命」「IT革命」
進行中の乱世、である。

私は以前の投稿で、
「ざっくり過ぎる世界史」という
投稿をした↓

◆産業革命
◆世界大戦
が大きな境目となった
、という
趣旨の投稿だった。

…いま進行中の「情報革命」にも、
「境目」があるのではないだろうか?

そう考えて、
あくまで「日本の情報革命」、
という観点から、
「境目」を考えていきたい、と思う。
本記事は、その思考過程である。

結論から言うと、
◆「Windows95」の登場
◆「iPhone」の登場

この2つが、境目だ。

順に見ていこう。

①「Windows95」以前(~1995年)

冷戦が終わり、インターネットが
民間でも使えるようになると、
「パソコン通信」などが
生まれてくる。

職場でも、タイプライターから
ワープロが使われ出して、
ハチハチキューハチとも呼ばれた
今から考えるとすごく大きくかさばる
パソコン(マイコン)が使われ出した。

しかし、この頃の「情報処理」は、
「根性」の世界であった。

「ゲーム」がこの頃の少年たちに
多くの夢と希望を与えてきたが、
そのゲームを作る職場では
徹夜連続は当たり前、
まさにプログラマーは「根性」の世界
(『ファミ通』などでそれを知った)。

つまり、産業革命以前のモノづくりと
似ている所があって、
まさに「ハンドメイド」の時代
とも言えるのである。

職場での情報処理業務も、
紙で書かれたものをひたすら打ち込むなど、
力技の「工場制手工業的」な、
作業も多かったであろう。

「南蛮渡来の理解困難な技術」を
扱う技術者たちは、
神官のごとく敬われ、時には畏れられた。
「おらァ『マイコン』なんて知らねえぜ」
という庶民との間には、
見えない身分格差が生まれていった。

便利は便利なんだけれども
まだアナログチックにデジタルを使う…
そんな時代であった。

②「Windows95」の登場以後(1995年~)

先進的な職場ではすでに
進んでいたであろうが、
「情報革命」の観点から言えば
「Windows95」の登場は
まさに画期的であったと思う。

みんなが、個人的にPCを持ち出した。
わかりやすい「窓」。

…それまでのPCは、どことなく無機質で
英語だらけで、限られた神官たちだけが
使える特権階級のための環境だった。
『未来少年コナン』の
長老たちが操る不思議な機械だった。

Window95は、その身分格差を打破した。
誰でもPCを触れる、扱える、
そして扱えるようになれという圧力を伴う
まさに「革命」的なものだった。
PCの前での「四民平等」が謳われたのだ。

通信速度も飛躍的にアップ。
仕事でも「メール」を使うのが
当たり前になってきた。
「Word」「Excel」「PowerPoint」
などが必須の技術になった。

(もちろん通信料金が高かった頃は
個人的にネットを使う場合
安い深夜を狙ってアクセスする、
なんてことも多かったが)

「IT長者」という者たちも現れた。
明治維新後、新時代の欧米風の商売を行い
のし上がった商人たちにも似ている
(ついていけない者は
「武士の商法」で没落していった)。

彼らは、新しい環境を活かし、
「情報」を活用する術を売った。
それをもっとも象徴するのが、
ライブドアの堀江社長だったろう。
「ホームページ制作会社」という、
それまで見たことも聞いたこともない
会社や仕事が、世の中から求められた。

「システムエンジニア」がもてはやされ、
「根性」から「システム」へと、
時代は変わっていった。

…もちろん、明治時代の「四民平等」が
実際は新たな「身分」を生み出したように、
情報を「扱える」者と「扱えない」者の
格差は、まだ大きかった

(私も、ろくに扱えない側でした)。

③「iPhone」登場以後(2007年・2008年頃~)

さらにデジタルの世界を身近に、
本当に誰にでも使えるようにしたのは
「iPhone」(各種「スマホ」)だろう。

PCは、持ち運ぶのには適していない。
もちろんノートパソコンなら
持ち運ぶことはできるが
それでも、重い。

ポケットに入る大きさで、
好きなだけ情報に触れられる
魔法のような道具。

iPhoneは、それを可能にした。
今や電車内では、iPhoneやスマホを
操作する人ばかりである。

「アプリ」という外来語も、
すっかり定着した。
「根性」→「システム」→「自動化」
それぞれのニーズに応じた
AIやプログラムによって
いかに素早く、求められている
情報を提供できるか?
そのためのツールが、日々進化している。

逆説的であるが、
「自動化するプログラムを作るための根性」
も求められたりしている。

昔はアナログの極致と思われた
HR業界にすら、情報革命が起きている。
リクルートHDの出木場社長兼CEOは
「ボタン1つで仕事に就ける世界」
という言葉を打ち出した。

「プログラミング」が学校で必修になったのも
そんな時代背景を受けてのことだろう。
テキストや数値だけではなく、
画像・動画・音声、そういうものを駆使して
いかに必要な人に
必要な形で素早く提供ができるか?

そのためには、自動化。
自動化には、プログラムが欠かせない。

情報を「入力」する時代から
情報を「活用」する時代へ。
さらに情報の力によって
人間のほうが「活用」されていく時代へ…。

そんな激流があるように、私には思われる。

【まとめ】

と、情報革命史を
本当にざっくりと書いてみたのですが。

忘れてはならないのは、あくまで
「アナログ」「モノ」があふれる世界の中で、
「デジタル」「情報」が発達している、

ということですね。

理路整然とした
「仮想世界」がPCやiPhoneの中で
いくら広がったとしても、

「現実世界」の人間は
欲望も理性も併せ持ち、
時折意味不明なこともやらかして、
腹も空けばトイレにも行くわけです。

いかに折り合いをつけるか?

「フェイクニュース」「誹謗中傷」など
暴走するデジタル情報に
実在するアナログな人間が
壊されることも多々起きています。

情報に振り回され過ぎず、
革命騒ぎに対して
命を守る行動を取って、

この乱世を乗り切っていきたいですね。

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