「片恋は尊い。なんて　いわねえよ、絶対に」

『一方通行のラブレター』

あなたを初めて知ったのは　11歳のとき。
キラキラしたものに打ち倒され、私は根こそぎ持っていかれた。
一晩眠れず。
あの日から。一瞬たりとも忘れられたことは、ない。

忘れたいと、思っていました。忘れられたら、どんなにいいだろうと。
あなたから離れるために、あなたの影が及ばない場所へ行きました。
夜遊び、クラブ、アウトドア。
仲間がいて、楽しくて。熱中しました。

なのにあなたは。私の中から出ていかない。
夜のテントに、クラブで流れるエイトビートの休止符にあなたは、いる。
私は、その時々の男たちに笑いながら思う。
あなたがここにいたら、どう見るだろう、って。

出会わなければよかった、知らなければよかったと。
言うのは簡単です。
それでも。
手に入らないものを、ひたすら追い続けてきたから、今の私がある。



恋に落ちるのに、
2秒もかからなかった。
恋から抜けるのに、一生かけても足りない。
この恋は一方通行。
それでもあなたに、恋し続けることが
私の誇りに変わりました。

この手紙は
永遠に手が届かない、片恋の人へ。
きみの名は

「才能」。




おひたちさんの「片思いのラブレター」に参加しています。
「【企画募集】片思いのラブレター」おひたちさま

明日のヒスイ日記は、お休みです。
ちょっと。
いろいろあって、弱っております(笑)
また、月曜日のお昼にね💛

#片思いのラブレター

トップ画像は「Khusen RustamovによるPixabay」