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さくらもゆを読んでいて、この作品とは合わないと感じている(いた)人へ。

本記事は、『さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation-』の体験版をやっている(いた)、または購入してやっている(いた)が、文章を読んでいてキツい、辛いと感じる人に向けたものです。

まず最初に。

そのキツさ辛さを、

自分に合わないからだろうと勘違いしてしまって、途中で読むのを諦めてしまうのは非常にもったいない

です。
さくらもゆに一度興味を持ってくれたあなたが後悔しないで済むよう、最後まで読むためのちょっとしたコツをお伝えします。


さくらもゆという物語の読者の感想に多いのが、文章が独特でクセがあり、しかも冗長で、読むのが辛かったというものです(特に体験版の範囲、共通√)。

みなさん同じように感じており、実は私もその1人です。
(まぁ冗長といいましたが、文章に無駄があるとは全く思いませんし、むしろこの作品の良いところだと思っています)

1周、2周、3周と何度も読んでいるのですが、やはりいつも少し辛さを感じます……。
この状態で読み続けていては、内容があまり頭に入ってこないし、感動も薄れることでしょう。
だから、人によっては、あぁさくらもゆ良かったなという気持ちより、読むのがきつかったなという印象の方がより大きくなってしまうかもしれない。これだけは避けたいです。

そこで、その辛さを感じないための方法が、

長時間続けて読まないこと


です。それだけ。
キリのいいところで休みつつ読み進めると、ほとんど気にならなくなります。
少なくともマシになると思います。
一人ひとりプレイスタイルが違いますし、いろんな理由から早く最後まで読みたいと思う人もいるかもしれませんが、さくらもゆは長時間続けて(そして短期間でさらっと)読むのにあまり向いていないです。


さて、この作品には魅力がたくさんあります。例えば、
・メッセージ性があり、考えさせられる(そして美しい)一文一文
・緻密に練られた世界観とシナリオ、そして終盤で明らかにされるたくさんの謎(回収される伏線)
などです。

そしてこれらを十分に味わうためには、この物語をじっくりゆっくり丁寧に読むことが求められます。
というかおそらくですが、それを前提としている作品であるように私には感じられました。

この物語を完璧に理解しようと思うと、時間軸や人物の相関図、世界観設定について細かくメモを取りながら読まなければいけません。(とはいえ1周だけで完璧に理解することはそもそも不可能だし、完璧な理解は作品を楽しむのに必要ではないと思います笑)

読むハードルが上がるかもしれませんが、内容をできるだけ理解しながら読み進めるためには、必要最低限でいいのでメモを取りながら読む方が良いかなと思っています。
つまりは頭の中で情報をすべて整理できるかどうかという話です。
メモしておけば、スムーズに理解する助けになると思います(例えば人間関係や時間軸など)。


このことも含め、さくらもゆを読むコツ、
それは、

重要と感じたことについてメモを取りながら読み進め、辛さを感じてきたらキリのいいところで休憩を挟んでから読むのを再開すること


これが結論です。
普通のことだなぁと感じたかもしれませんが、さくらもゆは特にそういったところを意識しないと、“もったいない”ことになる可能性が高いです。物語に集中できず、良い印象より悪い印象の方が強くなってしまうかもしれません。

さくらもゆは間違いなくノベルゲーム作品の中でも別格といっても過言ではない作品の一つです。
他の高く評価されている作品をやればやるほどそう感じます。決して優劣とかそういう話ではなく。きっと強く共感する人が多いと思います。
だからこそ、この作品の良さを一人でも多くの人に感じてほしい。
 
これは、とても長い、あなたの人生のための物語です。
この物語から大切なものを得られることを保証します。
あなたの人生の支えに、救いになりうる素晴らしい作品ですので、ぜひ。

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