本は章ごとに読む

おすすめの読書法です。
つまり本は興味を引く一章を読むだけでも意味がある。
興味引く一章だけを抜き出して読んでいく読書法。

本というと通読しないといけない。
しかし実際にはできない。
だからすぐに読み通せない本は、読むこと自体をあきらめてしまう。
ということになりがちです。

けれども、通読ではなく、手に取った本に一章だけでも自分の関心や気分に引っかかる章があれば、その本は買って読み、部屋に置いておく価値がある。

また通読をしようと考えていると、もう一つのワナにもかかります。
それは、本は最初から読まないといけない、と考えてしまうこと。
しかし最初から読み始めても、冒頭の部分に自分の興味を引く内容があるとは限らない。
だから最初から読むのではなく、目次を見て、とくに今の自分にとって必要な章を探して、そこから読む、そこだけを読む、というのが効果的だと思います。

本は従来、知らないことを知るための道具だとは思います。
だから、上記のように興味あるところだけを読むのでは勉強にならないのではないか、という意見もあると思います。
けれども、第一に、興味ある章を読むだけでも、知らない話は登場してくる。
第二に、興味ある章だけ読む、というのを多くの本に対して行えば、自然と関連の話題に視野が広がっていく。
第三に、多くの本に(一章ずつだとしても)目を通せることは、読書をしている爽快感をもたらし、さらなる読書への意欲につながっていきます。

ただしひるがえって考えると、章を抜き出して読んでも意味がとれた場合、それは本であるのか、という問題があります。
本は、全体として一つの構造を持っている。
だから真ん中の章を読んで理解するには、その前までの章を読んでいないといけない。

これは本の一つの在り方です。
とくに一人の著者により書かれた研究書、哲学書などはそうだと思います。

しかし一方で、本は一人の著者によるものであっても、ばらばらに書かれ、たとえばそれぞれが異なる新聞や雑誌に掲載されていたものでも、一つのテーマのもとに集めて一冊の本にする、ということもあります。

そういう場合は、章を抜き出して読んでも意味はとれると思います。

そしてもちろん違う著者が一章ずつ担当して書いたような本は、特定の章だけ読んでも理解できるはずです。

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