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Win vs Ubuntu vs Pop!_OS Blenderレンダリング対決

以前この記事の中で「WindowsとUbuntuでのBlenderレンダリング速度比較」について書きました。↓

今回は同じデータ・同じハードウェア(Ryzen 3700X・Geforce RTX2060 SUPER・RAM64GB)を使ってPop!_OS上でレンダリングしてみました。

Pop!_OSは速い

結果から言いますと、Pop!_OSが1番速い結果となりました。

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・Windows 10:17秒36
・Ubuntu : 13秒66
・Pop!_OS:10秒80


ということで・・・陸上100mで例えれば、

・Windows 10:小学校6年生レベル
・Ubuntu:高校3年生レベル
・Pop!_OS:陸上部全国大会レベル

という感じでしょうか。(※別に元陸上部とかではありません。単なる例えなので、詳しく突っ込まないように)

おまけ:macOS on インテルMac mini

ハードウェアが同じではないのであくまでも参考資料としてですが、インテルMac mini 2018での結果はこの通りでした。

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M1 Macは持っていないので検証は出来ませんが、 ディスクリートGPUのないインテルMacではBlenderでのレンダリングはちょっと厳しいです。(ZBrushはCPUベースなのと、ZBrush 2021.5.1移行はインテルCPUへの修正が行われたのでRAM積めばまだまだ結構いけます)


感想

全く同じデータ・同じハードウェア構成でこのくらい違いが出るのは非常に興味深いです。

このレンダリング比較をやってみようと思ったのは、Linux系Youtubeチャンネル「Linux For Everyone」のこの動画を見てからです。

動画の中で、Pop!_OSを3つのラップトップ上で動かしたらSystem76のLemur Proが一番遅い、という結果を話したら、72時間でカーネルをアップデートして改善させたという話です。

前にも書きましたが、Ryzen 3000シリーズリリース時にはRyzen ThreadripperとLinuxカーネルの互換性を48時間で解決した話もありました。

このあたりのSystem76のハードウェアへの対応力と技術力にとても興味を持ったので、彼らの作るPop!_OSと他のOS、さらには本家であるUbuntuと比較して、「実際自分が作るデータでどのくらい違うのか」ということを検証する意味での今回のベンチマークでした。

まとめ

まとめとしては・・・
「Pop!_OSは、速い」
です。もちろん、他のLinux系OSでもManjaro、Archなど、Pop!_OSよりパフォーマンスが高いとされているOSはありますし、全てのOS上で同じデータを使って検証したわけではないので「1番速い」とは言いません。ですが、少なくともWindowsやUbuntuと比べて速いのは事実、ということが分かったのは収穫です。

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