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約束は無いけど、約束ってぇのがある。

僕は時々考える。

交わした訳でも無い約束の事を。

他愛もない会話を交わした旧友との、ほんの一瞬過ごした数年間に、

どれほどの友情が芽生えたというのか

僕は歌っているのは、ただ歌いたいからなんだけど、

僕は時々、昔のことを結びつけて考えてしまう

もはや何の音沙汰も無くなった、かつての友に、恥ずかしくないようにと、

言葉を綴っている

この営みが、いつか花のようになるのか

それとも道端の石ころの上に横たわる干からびた髑髏のようになってしまうのかは

知る由もない

こうして、夜の空を見つめていると、いつか見た夢が星のようになって、降ってくるような気がするのだ

友よ、君は今、元気でやっているだろうか

今すぐにも会いに行ってやれないのに、

ここに言葉を並べて何になるというのか

変わっていく時代を嘆いて

何になるというのか

虚しさと、麗しく輝く夏の汗と、真夏の夜の夢

僕は今、その矛盾した感覚の混ざったような、生温かい風を受けて

遠くの星空を、目を細めて見つめている

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