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知恵を頼りにされる喜び

リーダー業務の振り返り

ある後輩看護師より、「これまで退院前のカンファレンスに出た経験が少なく、何をどう伝えて良いのか分からない」とのこと。

この患者は自宅に帰ることが目標であり、家族もそれを受け入れているため、生活の視点が大事であると伝える。

生活での視点って何だと思うか聞くと、
「トイレの移動や、お風呂の状況、食事時の状況です」
と返ってきたので、その通りだと伝える。
ではその状況ってどんなだっけと聞くとすらすら答えが出てくる。

患者は比較的、入院前と同じような状況に戻りつつあるが、既往に心不全があり内服薬の調整が今後も必要。今後お薬の管理誰がやるんだろうね。と問うと、
「お薬の管理を今後家族に任せられるのか、それとも本人と相談して本人に委ねるのか。家族と本人の意向聞くことが必要ですね」と返ってきた。

自信もって退院カンファレンス行ってらっしゃいと伝える。

その後嬉しそうに「本人が1度お薬管理やってみたいとのことなので、退院までに薬の管理が自立できるようサポートしていきます」と申し送りがあった。


この後輩看護師は、知識はあるが経験の少なさから不安を感じていた。生活の視点を聞いた後にすらすら答えが出たので、看る力はあると判断。後は自信が持てるように答えを引き出そうとコミュニケーションを心がけた結果、自信に満ちた表情で申し送りまでできた。
私と相手の波長がうまく噛み合って良かった。人の内面を知ろうとして、正しい方向にお互い話し合えたことは嬉しく思うし、コーチングやアドラー心理学、アサーティブスキルを実践できて良かったなと思う。
リーダー業務はやっぱり楽しい。

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