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自己排痰のススメ

担当患者と叔父の容態

偶然なのか、ここのところ「肺気腫」を持病に抱える方とよく接するので、改めて自己排痰法を学ぶと、新しいことも知れたので共有。

そもそも痰とは


気道は、加湿・クリーナー・加温の働きをもち、
痰は肺の中の分泌物や、肺に入った空気中の浮遊物が粘液と混ざったものであり、上手く出せることで気道内感染を防いでいる。
成人の正常な痰の分泌量はおおよそ60-100ml程度で、喉まで出てくるのは10ml程度。
痰の貯留は100mlも多く分泌され、かつ排出が滞ってしまう時におこる。


痰が絡まる・溜まる原因は

〇感染症による炎症のため
〇分泌される粘液の正常(ねばり)が増すため
〇繊毛運動がスムーズにいかず、排出されない
〇呼吸運動が弱くなることで起こる空気の流れの低下など

痰が溜まると

◯空気の通り道が狭くなり、気道の抵抗が増すためで、息切れが強くなります。
〇酸素化能力が低下する
〇肺炎などの感染症にかかりやすく
〇疲れやすく、咳による不眠で、生活の質の低下
を招く。


だから痰を出していこうぜって話。

他者の手や機械を使わずに、自己で排痰する方法は2つ!

・体位排痰

姿勢を工夫することで痰をのど元まで集める方法

30分程度時間をかける必要はあるが 痰が出しやすくなる姿勢は写真参照

仰向けや、うつぶせの場合はクッションでお尻が高くなるようにすると重力で痰が移動するので、効果的。

・ACBTハッフィング

座位にてやや前傾姿勢をとる

①3~4回呼吸を整える。

②深く息を吸ったあと、1~2秒呼吸を止めて「はー」と吐き出す。2~3回繰り返す。

③3~4回呼吸を整える。

④ハッフィング
→息を吸ったあと「ハッハッハッハッハッ!」と空気を吐き出す。4~5回繰り返す。

⑤「ゴホンゴホン」咳をする。①へ戻る

そんな感じ。今日もお疲れ様でした。

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