娘コン4:もしもデジタルマーケティングコンサルの父が受験生の娘をマーケティングしてみたら(4)

次にマーケティングで必要なことは、「市場(しじょう)を知ること」。
マーケティング資料で市場の説明を入れるときによく見かけるのが、日本や全世界の市場規模を示し、「大規模市場だから狙わない手はありません」という論点での説明です。
わざと市場を大きく見せて、相手を惑わすためにやっているとしか思えないのですが、
本来、その商品がターゲットとする商圏での市場を押さえないと意味がありません。
受験勉強で言えば、どんな大学があって、その大学に入るための受験教科と配点、さらには問題のレベルと取るべき得点です。
難関私大では、国公立大と違って難問がよく出題されます。
その難問を解かなければ合格圏に入れないのか、
その問題を捨てても合格できるのかによって勉強の方針が変わってきます。
なので、ターゲットとする商圏での市場、つまり、志望校の出題傾向と合格に必要な点数を把握することが大事です。
これをしていない受験生が多いのではないでしょうか?
闇雲に勉強したり、塾の課題や模試の復習にばかり時間をかけていては、
効率的に得点力を上げることはできません。

娘は国公立大学を第一志望にしています。
というより、家計的な事情もあり、地元の国公立大に入ってもらいたいという親の気持ちを汲んでくれているのでしょう。
今の成績ではかなり無謀な挑戦ですが、このまま志望校を下げることなく本番まで頑張って欲しいと思っています。
さて、国公立大学と私立大学では、受験科目数が大きく変わります。
特に、娘の世代から「大学入学共通テスト」が導入されます。
センター試験と大きく変わる点として、記述式の導入と英検などの第三者機関の成績採用です。
娘はこの試験のために中学から英検を受験してきました。
中学で2級に合格し、高3で準1級を取るためのスケジュールを組んでいました。
しかし、英検の採用が見直しとなってしまいました。さらには記述式問題の導入も見送り。
これらがあるおかげで、過去問対策が難しくなり、現役世代が有利になると思っていたのですが、誤算でした。
さらに、数学の記述式問題がでるのであれば、二次試験も数学を選択して、一次と二次対策を同時にしてしまおうと(私が勝手にですが)考えていました。
文系の数学は、コツを掴めば得点しやすく、ライバルが少ないので、他教科を選択している人に差をつけることができます。
ただし、これは娘の数学の成績が劇的に向上した場合のみ使える作戦なので、一次に記述がなくなった時点で、不採用になる確率が高くなりました。
戦術は状況に応じて臨機応変に変えることも大事です。

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