娘コン7:もしもデジタルマーケティングコンサルの父が受験生の娘をマーケティングしてみたら(7)

マーケティングの仕事をしていて、特に多い要望は「お客さんを見つけてほしい」というものです。
企業がお客さんの動向を気にしてしまうのは仕方がないことです。
でもこれって、受験生に例えるなら、「入りやすい大学を見つけて」と言っているのと同じで、
つまり、楽して大学に入りたい人の意見だということがわかります。
企業は、商品やサービスをリリースする前にどういった人に届けたいのかを明確にする必要があります。
できれば開発段階で届けたい人を明確に設定すべきです。
受験も、現在の学力で志望校を決めるのではなく、明確な目標を持ってそれに望む姿勢が必要です。

現在の娘の学力は志望校の合格圏には程遠いのですが、志望校はこのままで行きます。

娘の欠点として、勉強量の不足があります。
あなたが子供の勉強量を増やすとしたらどんなことを思い浮かべますか?

尻を叩いて無理やり勉強させる昭和の教育ママスタイルでしょうか?

私は、まず、現状を受け入れ、いまの勉強時間でも合格にたどり着ける方法から考えます。
つまり、勉強の効率化です。

昔の受験生は、寝る間を惜しんで1日15時間以上勉強している人もたくさんいました。
辞書を丸暗記して、覚えたページを食べたりしていたそうです。
明らかに効率悪いですよね?
それなら大学受験の頻出単語を重点的に覚える方がマシです。

仕事でもそうです。
いまは、働き方改革が叫ばれています。
残業することが「頑張っている証(あかし)」のような時代は終わりました。
テクノロジーを使った業務効率化がどんどん進んでいます。

受験生もテクノロジーを積極的に使うべきです。

娘はすぐにスマホをいじってしまい、勉強に集中できないでいます。
ならば、スマホのアプリで勉強すれば、スマホをいじってる時間を勉強時間に加算することができます。
いまは優秀なアプリがたくさんリリースされています。無料で使えるものもたくさんあります。
有料のアプリのほうが内容も機能も充実しているので、そこはケチらずに活用しましょう。
直前になって、学力がやばいからと、高い講習会に通わせることを考えれば安いものです。

勉強効率化として、今使っている参考書も見直しましょう。
机に向かっても眠くなってしまうのは、参考書がつまらないからです。
娘の使っている参考書を見てみると、細かい文字がびっしりと書かれた白黒(たまに赤い文字)の参考書を使っています。
大人でも参考書を開くのが億劫になってしまう内容です。
あなたは難解な技術書と漫画ではどちらがたくさん読めますか?
漫画じゃなくても、カラフルな方が読みやすいですよね?
参考書も同じです。
漫画で読むシリーズなど漫画の参考書がたくさんありますので、活用してみてください。
漫画だと内容が薄いのでは?と疑問をもつ方がいるかも知れません。
たしかに内容は薄くなってしまうでしょう。
でも、びっしりと細かな文字が書かれた1000ページの本を1年かけてダラダラとやるよりも、200ページの漫画を何冊も読むほうが早く読めるし、それを繰り返せば1年以内に1000ページの本の知識量を超えることができるでしょう。

私が受験生だった30年ほど前、実況中継シリーズという参考書がありました(今でもあるようです)。
あたかもその場で講義を受けているような臨場感で書かれているので、ワクワクしながら次のページをめくり、あっという間に読めてしまいます。
当時、まともに最後まで読破した参考書は実況中継シリーズだけだったかもしれません。

受験勉強は費やした時間が大事なのではありません。
受験勉強は得点力につながる知識とテクニックをいかに頭に留められるかが重要です。
そのためには、アプリでも漫画でも、親しみやすいものを活用していきましょう。
その中でも、最もおすすめなのが、動画です。
ユーチューバーがもてはやされているように、いまは動画の世の中です。
今の若い人たち(この言い方はあまり好きではないですが)は電化製品を買っても取扱説明書を読まないそうです。
ユーチューブで検索すればセットアップ方法など動画でたくさん出てくるからです。

ですから、もし、自分の子供が受験生でユーチューブばかり見ていても怒らないでください。
テクノロジーを活用する土台ができているということですから、見ている動画を今必要な知識を得る方向に導いてあげてください。

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