娘コン5:もしもデジタルマーケティングコンサルの父が受験生の娘をマーケティングしてみたら(5)

マーケティングで必要なこと、その3は「敵を知ること」です。
市場の中にどのような競合がいて、競合からどのくらいのシェアを奪うのか。
競合を知り、どのように差別化を図るか。
受験勉強では、競合は自分以外の受験生、特に志望校が同じ受験生。
みんなの目的は明確で、志望校に合格することです。
ライバルの受験生よりも多くの点数を獲得する必要がありますが、
とは言え、志望校の合格に必要な点数さえ取れれば、満点を狙う必要はありません。

例えば、パスナビというサイト(https://passnavi.evidus.com/exam_data/low/)で合格最低点を調べることができます。
2019年の東京大学文科一類を見ると、一次試験は900点満点中628点が最低ライン(足切りライン)となっています。
東大の場合はこの点数以下は二次試験に進むことができません。天下の東大でも7割弱で一次試験を突破できるのです。
総合でも64%得点できれば合格できます。単純計算で4問中1問は完全に捨てても大丈夫です。
問題が(1)(2)(3)に分かれていれば、簡単な(1)(2)を解いて、(3)は一つでも解ければ合格ラインに入れるでしょう。

過去問を勉強するときに注意したいのは、出題者は全問を解いてほしくて出題するのではないということです。
選抜が目的なので、採点する際に、ある程度バラけた点数になるように難易度に差をつけています。
対策としては難問に時間を取られるのではなく、一般受験生が得点できるレベルの問題は確実に解けるようにしておくこと。
そのうえで、合格圏に入るための部分的な対策をやればいいのです。

次回は、何をすべきかを探るためのマーケティング手法をご紹介します。

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