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大手企業による地元企業の囲い込み。あなたは1社に依存していませんか?

最近、とある企業の出来事を聞き胸が痛くなりました。

結論からお伝えすると、大手プラント企業が人材確保のため、地元のプラント企業を囲い込んでいるのです。

実は過去に、柳井工業でも同じような経験(囲われる立場で)がありました。同じ境遇にあったからこそ、お伝えできることがあると考え、筆を取っています。

・大手企業が囲んでいる背景
・とある企業が大手企業から脅されている話
・柳井工業がやってきたこと・感じること

この流れでお話していきます。もしあなたがプラント業界に身を置いていれば、誰しもが可能性のある話です。ぜひ最後までお付き合いください。

人材確保のため、大手が中小を囲い込んでいる現実

冒頭でもお伝えした通り、プラント業界では大手企業による地元企業の囲い込みが起きています。

そもそも、どうしてこのような現状が起きているのか?その答えは、シンプルに「人材確保」です。

noteでも口酸っぱくお伝えしてきましたが、プラント業界では常に人が足りていません。職人を確保するために、何重もの下請け会社から集めています。

人を集めるのは結構な手間がかかりますし、「集まるのかな...」とヒヤヒヤすることもあります。そのため、予め下請け企業を囲っておくのです。


とある企業は「他と契約をしたら、うちとは取引できない」と脅された話

なにより恐ろしいのは、囲われた下請け企業は「他の企業と契約を結べない」ことです。今回1番伝えたい現実を、これからお伝えします。

最近とある企業に「弊社と一緒にお仕事をしませんか?」とお伝えしたところ、断られてしまいました。

理由を聞くと、某大手企業に「他と契約を結んだら、もう一緒にお仕事はできません」と脅されてしまったそうです。

思わず開いた口が塞がりませんでした...。同業界の人間として、とても悲しくなりました。

脅されてしまったら、下請け企業は従うしかありません。他の企業と契約ができるという保証がない中、不安でたまんないですよね。


柳井工業が拒んだことで得られた「自立」。お客様は無数にいるということ

ここまで他社を例にお伝えしてきましたが、実は柳井工業でもずっと前に同じような出来事があったんです。危うく、某大手企業に囲われてしまうところでした。

もちろん普段はよくしていただいて関係性もよかったのですが、弊社はお断りしました。案の定、契約は破棄になりましたが…。

それでも他社さんと一緒に仕事ができていますし、もっと素敵なお客様と巡り会うことができています。

弊社が怖かったけど強気でいられたのは「技術力への自信」「提案力」だったな、と感じています。

ずっと1つの企業に依存するのではなく、技術力を底上げしてお客様の方から「一緒に仕事をしませんか?」と言ってもらえるくらいに、目の前の仕事を大切にする。

そして、お客様に合う提案を繰り返すことで、中長期的なパートナーになるのではないでしょうか?

・・・

柳井工業は、中小プラント企業がもっと自立をしてほしいと切に願っています。

もし「一緒に仕事をしたいな...」と感じていただけたら、ぜひお声掛けください。もちろん、囲い込みなどはしません。

対等な関係で、気持ちのいいお仕事ができればなと思います。一緒にプラント業界を盛り上げてきましょう。


取材/文:ヌイ(@nui_nounai

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