「太陽光発電事業」に●億投資したその結果……
過去、柳井工業が力を注いでいる「太陽光発電」について話してきました。
今回もその続編です。柳井工業は6年前から、「太陽光発電」に目をつけています。
今回は太陽光発電の「裏側」についてお伝えしていきますね。
内容をフライングしてお伝えすると、事業を加速できた理由や、億単位の融資を受けた話を触れています。
なぜ、柳井工業は「太陽光発電」に目をつけたのか?
柳井工業はプラントの会社です。メインの仕事は、プラントの施工やメンテナンスを担当しています。
前回のnoteでもお伝えしましたが、約8年前ほどから「プラント会社だけど、プラントだけに固執してはいけないな」と思っていました。
私が「プラントに固執してはいけないかも……」と思うようになったのは、実は約8年前からでした。そう、かなり前からなんですよ。
原因は「プラント業界の性質」によるものでした。
柳井工業の売上の中で要となるのは、4年に1度行われる「定修工事」です。大規模な工事で、かつ、高技術が求められるので、単価も必然と上がってきます。
ただ、定修工事ならではの悩みがあります。「仕事がコンスタントに続くわけではない」ということです。
定修工事が隔年で行われており、かつ、時期的に春と秋に集中します。そのため、夏と冬は一気に仕事が減ってしまうのです……。
こちらの記事では「プラント業界の性質」をより詳しく解説しているので、さらに深めたい方はぜひ読んでみてください。
初期費用が億単位。でもすぐに黒字化できた理由とは?
ではここからは、もっと「裏側」について迫っていきます。
まずは、みんな気になる初期費用の話から。詳細はお伝えできませんが、太陽光発電事業は”億単位”でした(笑)。
正直怖かったです。でも「きっと大丈夫」と確信できました。その理由を、先ほどのnoteでも書いています。正直怖かったです。
今から約10年前に“東日本大震災(以下、3.11)”が起きました。3.11をきっかけに、日本では電子力発電が使えなくなったのです。
そこで、電子力発電の替わりに”再生可能エネルギー”が着目されるようになり、「太陽光発電の時代が来る」と確信しました。(中略)
その後、日本では「FIT」という制度ができました。
FITは、“再生可能エネルギーの普及”が目的となった制度。
「再生可能エネルギー事業をはじめてくれたら、国が20年間分を購入して、面倒をみますよ」というものです。
FITの存在を知り、父と私は「太陽光発電の可能性を信じてみよう」となりました。もちろん、前例がなかったので周囲には反対されましたね……。
それでも進めた結果、1年以内に黒字化。FITの恩恵により、年間4,500万円の売上が。融資も数年で返済でき、キャッシュまで生まれました。
事業がさらに加速化できたのには、人々の支えもあった
太陽光発電事業が加速化できた理由には、「人に恵まれたから」でもありました。
私は元々、野村證券出身です。以前noteでも書きましたが、父の病気をきっかけに、柳井工業の後継になることを決心しました。
気になる方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
実は野村の先輩が、太陽光発電の“開発”に特化した会社を経営していたんです。ありがたいことに「一緒にやらないか?」というお誘いを受けました。
幸い、「太陽光発電」という目的は一緒ですが、お互いの強みは異なります。先輩は”開発”、柳井工業は”施工”。
ここがタッグを組めば、さらに高みを目指せると確信したのです。
この話は、割と最近のお話です。今のところ順調で、相乗効果の結果はまた後日お伝えできればと思っております。
以前から仕込んでいた「在籍型出向」が、違った形で芽がでる
以前、柳井工業が在籍型出向という形で「新しい雇用を生む制度」を導入したことをお伝えしました。
「在籍型出向」は出向元企業である製造会社から、一定期間、柳井工業で働いてもらいます。
ここでのポイントは人材Aさんは「製造会社に在籍した状態」で、柳井工業で働けます。(中略)
超シンプルに言えば、一定期間「勤務先が柳井工業に変わる」というイメージですね。
今のプラント業界は人材不足です。職人人口も減っており、人手が足りていません。一方で、コロナ渦の影響もあって失業した方も増えてきました。
柳井工業は雇用を生み出すために、在籍型出向を採用しました。しかし最近は、在籍型出向が違った形で芽が出はじめたのです。
柳井工業の弱みをカバーできる、最強の武器となったので。これは少し専門的な話になるので、次の記事で紹介していきます。
・・・
……と今回も「太陽光発電の裏側」をテーマに、今回もいろんな話がでてきました。
少し混乱している方もいると思うのでまとめると、「数億円のリスクを背負って挑戦したけど、FIT制度や人の支えによって無事に黒字化できました」というお話でした。
最後に触れた在籍型出向の話も、個人的には興味深かったので次の記事でお伝えしますね。
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