自分の異動で経営企画が出来た訳

タイトルの内容を補足すると、2019年7月に私は事業部門からコーポレート部門に異動した。
異動先では、いわゆる「月次予実差異分析」「開示資料作成」を引き継ぎ担当することになった。
この異動は私が自ら願い出て叶ったものであり(オロにはキャリアトランスファー制度という素晴らしい人事制度がある)、当時コーポレート部門には、経営企画や開示を専任で担当する部署はなかった。

異動してやってみたいことを伝えた結果、コーポレート本部長が計らってくれ、経営企画室的な部署がつくられ、私1人が所属するという形態をとっている。

今回は、7月時点で新卒入社15ヶ月目だった私が、なぜ新設の経営企画室にて1人だけで分析と開示資料作成やセグメント集計が少しの引き継ぎで可能になったかを書きたい。

理由其の1

『オロは統合ERPを開発販売する会社だから』
一言でまとめるとこれに尽きる。

以上、という感じなんだが、

要するに全社に基幹システム(自社製品ZAC)が入っているため、アウトプットが当然容易にでき、売上の実績や引合の進捗などが一覧で見られるのだ。

一般的な会社には特定部門最適のシステムしか入っておらず、分析をしよう!となった際の第一歩である、実績の集計作業に膨大な時間がかかっている。

その際に、現場社員に入力を促したりヒアリングしたりと、社内政治力ともいうべき社会人スキルが必要になり、作業は難度が増す。

要はキャラが好くないと不利。

こういった理由で多くの会社では経営企画は難しく、もちろん分析の精度も求められるので、年次もそこそこのまともな優秀社員が担当している。

その分、オロではZACのおかげでインプットされたデータは既にあるため、追加で何かの情報数値を集計する必要がなく、実績はセグメントで計算すればよくて、見込は現場の肌感覚を詳細ヒアリングしてデータから自分の見解を加えるという付加価値部分に時間を割けることになる。

理由其の2

現場の理解が得られている

最低限の引き継ぎをしてもらったという前提はあるものの、それは現在そうやっている(当時)というだけであり、完璧ではない。

そういう意味では今も運用方法が完璧ではなく、より精度を上げる取り組みが求められている。

ただ、全社に基幹システムが入っているので、案件情報だけでなく勤怠や経費の情報も社員は入力しなければならない。

コーポレート部門から言えば、自然に社員が情報を入力してくれる仕組みや風土が既にできている、ということを意味する。

つまり、社員の、原価意識や係数管理、受注管理といった経営管理に対するリテラシーが一般的な会社よりも平均レベルが高い

そのため、比較的皆さんヒアリングなど協力してくれる。
社歴の浅い私にとっては大きな後押しとなっていることは言うまでもない。

おまけ

さらに付け足すと、統合ERPが入っているので数字に触れる機会が自然と多いため、全社的にメンバークラスでも原価意識が根付き、長期的には経営人材の輩出にも寄与していると、私は思っている。

まとめ

ZACのおかげで私はなんとか今の仕事ができている

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